2020年01月06日奄美大島北東沖地震とその後の南海トラフ・琉球海溝

奄美大島北東沖後の南海トラフ・琉球海溝地震、台湾M6クラスも目立つ


 
2020年01月06日に奄美大島北東沖でM5クラスの地震が相次いだが、過去に付近が揺れた際には、琉球海溝を含む沖縄県方面、それに南海トラフや西日本の内陸部へと繋がっていたケースはあったのだろうか。

 

シグナル出ていた九州南部・琉球海溝付近

2020年01月06日09:21 M5.0・震度2 奄美大島北東沖(深さ約30km)
2020年01月06日09:53 M4.8・震度2 奄美大島北東沖(深さ約30km)

奄美大島北東沖付近におけるM5クラス発生についてはいくつかのシグナルが出ていた。12月09日に鹿児島湾でM3.2・震度1の地震が起きた際、その後トカラ列島近海や奄美大島近海におけるM5以上へと繋がっていた過去事例を紹介していた他、11月15日のインドネシアM7.1においても、過去の事例7例中6例で琉球海溝沿いM5以上が記録されていたと指摘していたのである。

また12月20日にアフガニスタンでM6.1が発生した折にも、9例中4例でその後琉球海溝付近における強い地震へと連なっていたことを挙げていた。

更に12月26日から27日にかけて天草灘で5回の地震が相次いだ時には、過去の7事例中5例で奄美大島近海や奄美大島北東沖など周辺でのM5以上が起きていたと伝えており、宮崎県や鹿児島県など九州南部におけるM5以上に注意を呼びかけていたのだ。

今回はM5.0のM5クラスではあったが、付近で強い地震が起きる素地は十分にあったと言える。
 

南海トラフや琉球海溝に繋がっていたケースも

では、奄美大島北東沖が2回に渡って揺れた今回のケースでは、ごく近くで類似事例が発生した際にその後どのような地震へと繋がっていたのだろうか。

今回、南海トラフや西日本内陸部へと繋がっていた事例と、琉球海溝や沖縄県方面へと繋がっていた事例について追跡してみると、まず南海トラフ及び西日本内陸部では11例中7例で2ヶ月以内にM5以上の地震が起きており、そのうち6例が1ヶ月以内、3例では奄美大島北東沖から1週間以内に揺れていたなど、関連性を窺わせていた。

奄美大島北東沖から1週間以内に地震が発生していたのは1964年04月の事例で5日後に東海道南方沖M5.0・震度2が起きていたケース、1973年09月の事例で6日後に兵庫県南西部M5.1・震度3と三重県南東沖M5.0・震度3が起きていたケース、そして2014年03月の事例で4日後に伊予灘M6.2・震度5強というM6クラスが起きていたケースである。

だが、関連性は琉球海溝や沖縄県方面のほうが一層強かった。2ヶ月以内のM5以上が11例中9例に達していただけでなくそれら全てが1ヶ月以内であり、更に奄美大島北東沖から1週間以内に発生していた事例も11例中5例に及んでいたのだ。

1週間以内だった5つのケースのうち3例は奄美大島近海で1例が奄美大島北東沖、そして残る1例は与那国島近海であった。奄美大島北東沖の周辺における直近での強い地震へと繋がっていた事例が5例中4例ということであり、その規模もM5.7、M5.5、M5.2、M5.0と2例ではM6クラスであった。

またもうひとつ目立っていたのが台湾におけるM6クラス以上が起きていた事例も11例中5例であった点だ。奄美大島北東沖から2ヶ月以内に、M5.9~M6.5というM6クラス、M7クラスが台湾で発生していたのである。
 

※画像は気象庁より。