2020年02月23日父島近海付近でM5.0とM4.7の地震

父島近海でM5.0とM4.7の地震が相次ぎ発生、最近の増加傾向が鮮明に


 
USGSによると2020年02月23日22:25に父島近海付近でM5.0の地震が発生した。また、22:53にも父島近海付近でM4.7の地震が起き、ここ数日の地震と合わせ地震活動の活発化を印象づけている。

 

2020年02月23日22:25 M5.0・震度0 父島近海(深さ約10km)
2020年02月23日22:53 M4.7・震度0 父島近海(深さ約10km)

気象庁は02月24日00:00までにこれらの地震による震度1以上の揺れを発表していない。

父島近海付近で多発する地震

父島近海で2回の地震が相次ぎ発生した。震源の位置は22:25のM5.0が北側で、22:53のM4.7は南側に当たる。伊豆・小笠原では02月23日の19:03にも八丈島東方沖付近・深さ約10kmでM4.7の地震が観測されたばかりであった。

また、父島近海付近では最近地震が多発している。22:25の北側及び22:53の南側いずれでも、過去1週間以内にこれだけの地震が記録されているのである。

02月23日22:25 M5.0 父島近海付近の震源ごく近くで起きていた地震(北側)
02月14日10:13 M4.7 父島近海付近
02月14日13:13 M4.5 父島近海付近
02月16日20:18 M4.9 父島近海付近
02月17日21:54 M5.4 父島近海付近

02月23日22:53 M4.7 父島近海付近の震源ごく近くで起きていた地震(南側)
02月20日09:48 M4.6 父島近海付近
02月22日17:47 M5.2 父島近海付近

父島近海では2019年に8回の有感地震を記録しており、そのうちM5.0以上だった地震は1回であった(震度1未満・規模不明の地震を除く)。

1919年以降、父島近海で発生してきた有感地震は255回でそのうちM5.0以上であったのが86回。またM6.0以上は14回でM7.0以上の大地震は1回記録されている(規模不明は除く)。M7.0以上だったのは2010年12月22日のM7.8・震度4。
 

今回の震源付近で地震が起きた際の傾向性

22:25に発生したM5.0の地震について、今回の震源位置から約50km以内、深さ0kmから30kmの範囲で発生したM4.5からM5.5の地震20事例についての傾向性は以下の通りであった。

2ヶ月以内の全国における発震状況を追跡すると、M5.5以上の地震が最も多く起きていたのは福島県沖で20事例中9回のM6クラス以上が起きていた。

福島県沖以外で20回の事例中に複数回のM6クラス以上を観測していたのは台湾付近、三陸沖、オホーツク海南部などであった。

また、20事例中、1週間以内にM6クラス以上が2回観測されていたのが福島県沖であった。

同方面では、今回の地震と同じ伊豆・小笠原で今回の震源付近が揺れた際に1週間以内の複数回M6.0以上が発生していた震源地は以下の通り。

2000年07月24日 M5.7 新島・神津島近海 (父島近海で地震が起きてから7日後)

今回の地震における過去の発生事例を方面別に見ると、上記の条件で抽出した20回の事例のうち1週間以内に複数回のM6クラス以上が起きていた方面はロシア、東北地方、沖縄地方、関東地方であった。

2ヶ月以内では東北地方の20回中17回が最も多く伊豆・小笠原の10回、千島海溝の9回が続いていた。
 

※画像はU.S. Geological Surveyより。