2020年03月21日長野県南部で震度3含む2度の地震

長野県南部で震度3を含む2回の地震、付近後に大地震の例複数の場所も


 
2020年03月21日に長野県南部で2回の地震が相次いで発生した。今回の震源付近が揺れた際には、その後千島海溝沿いでM7を超える大地震が起きていた事例も複数みられている。

 

2020年03月21日13:55 M3.1・震度1 長野県南部(深さ約10km)
2020年03月21日13:58 M4.2・震度3 長野県南部(深さ約10km)

長野県南部で有感地震が観測されたのは2020年03月11日のM3.3・震度2以来10日ぶり。その前は2020年03月06日のM2.8・震度1であった。

今回の2回の地震は震源の位置がほぼ同じで、長野県南部で24時間以内に2回以上の地震が連発した事例としては、2019年11月26日のM3.2・震度3とM2.1・震度1が挙げられる。

今回の震源は木曽山脈西縁断層帯に近い場所であったとみられる。木曽山脈西縁断層帯ではM6.3~M7.5程度の地震が30年以内に最大4%の確率で発生する可能性があるとされている。

今回の地震を含め過去30日間で長野県南部において記録されたM3.0以上の有感地震発生数が3回であるのに対し2013年から2019年までの期間、長野県南部の1ヶ月あたり平均発生数は0.6回であることから、現状は通常に比べ地震の回数が多いと言える状態である。

今回の地震は2020年としては4回目と5回目。長野県南部では2019年に21回の有感地震を記録しており、そのうちM5.0以上だった地震は0回であった(震度1未満・規模不明の地震を除く)。

2020年としてはこれまでの計3回のうちM3.0未満だったのが1回、M3.0~3.9が2回、M4.0~4.9が0回、M5.0以上が0回となっている。

1919年以降、長野県南部で発生してきた有感地震は704回でそのうちM5.0以上であったのが17回、M6以上が3回でM7.0以上の大地震は起きていない(規模不明は除く)。

過去最大だったのは1984年09月14日のM6.8・震度4(長野県西部地震)で深さは2kmであった。

長野県南部において過去に発生してきたM5.0以上の地震を規模の大きい順に並べるとこのようになる。
1984年09月14日 M6.8 震度4 長野県南部(長野県西部地震)
1954年05月15日 M6.6 震度4 長野県南部
1984年09月15日 M6.2 震度3 長野県南部
1984年09月15日 M5.6 震度3 長野県南部
2017年06月25日 M5.6 震度5強 長野県南部

また今回の震源から約20km以内で記録されてきたM5.0以上地震を規模順にすると最大だったのは1984年09月14日に約19kmの距離で発生した長野県南部 M6.8・震度4(深さ2km)の長野県西部地震であった。

今回の震源位置から約20km以内、深さ0kmから30kmの範囲で発生したM3.6からM4.6の地震20事例についての傾向性を追跡すると、長野県を含む中部地方における強い地震に繋がった事例は見当たらないが、千島海溝方面においてM7以上の大地震が発生していたケースがいくつか見つかった。

1978年には2ヶ月後に択捉島付近M7.2・震度3、1994年09月には1ヶ月後に北海道東方沖M8.2・震度3(北海道東方沖地震)、1995年には1.5ヶ月後に千島列島M7.2・震度3、そして2000年01月には3週間後に根室半島南東沖M7.0・震度2と長野県南部・今回の震源付近での地震20例中4例で千島海溝沿いM7以上大地震へと繋がっていたのである。

他にも、北海道からロシアにかけては1994年06月に3週間後の日本海北部M7.3・震度3と1999年04月に3日後のウラジオストク付近M7.1・震度1でM7を超える地震が記録されていた。
 

※この記事は合同会社イイチロの地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」の記事自動制作支援システムを利用しています。
※画像は気象庁より。