2020年03月25日父島近海M4.2・震度1

父島近海でM4.2・震度1、大地震起きたばかりの千島海溝沿いM6クラスへの繋がり目立つ


 
2020年03月25日16:56に父島近海でM4.2・震度1の地震が発生した。今回の震源付近が揺れた際には、その後千島海溝沿いでM6クラス以上の地震が起きるケースが目立っていた。

 

2020年03月25日16:56 M4.2・震度1 父島近海(深さ約10km)

震度1以上を記録した父島近海における直近の地震は2020年03月13日のM4.7・震度1で、その前は2020年03月10日のM4.0・震度1であった。

今回の地震を含め過去30日間で父島近海において記録されたM3.0以上の有感地震発生数が4回であるのに対し2013年から2019年までの期間、父島近海の1ヶ月あたり平均発生数は0.88回であることから、現状は通常に比べ地震の回数が非常に多いと言える状態である。

今回の地震は2020年における有感地震としては4回目。父島近海では2019年に8回の有感地震を記録しており、そのうちM5.0以上だった地震は1回であった(震度1未満・規模不明の地震を除く)。

2020年としてはこれまでの計3回のうちM3.0未満だったのが0回、M3.0~3.9が1回、M4.0~4.9が2回、M5.0以上が0回となっている。

父島近海を含む伊豆・小笠原で最近起きたM5.0以上の地震としては2020年01月05日の硫黄島近海 M5.8・震度1が挙げられる。

1919年以降、父島近海で発生してきた有感地震は258回でそのうちM5.0以上であったのが86回。またM6.0以上は14回でM7.0以上の大地震は1回記録されている(規模不明は除く)。

過去最大だったのは2010年12月22日のM7.8・震度4で深さは8kmであった。

父島近海において過去に発生してきたM5.0以上の地震を規模の大きい順に並べるとこのようになる。
2010年12月22日 M7.8 震度4 父島近海
1996年11月07日 M6.6 震度3 父島近海
2008年02月27日 M6.6 震度3 父島近海
2008年03月15日 M6.6 震度3 父島近海
2010年12月23日 M6.6 震度3 父島近海

またUSGSのデータによると今回の震源から約50km以内でこれまでに発生したM5.0以上地震を距離の近かった順に並べると2010年06月12日にM5.7の地震が約1kmの距離(深さ7km)で起きていた他、1977年01月17日にM5.6の地震が約9kmの距離(深さ33km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約50km以内で記録されてきたM5.0以上地震を規模順に並べると最大だったのは1955年12月08日に約48kmの距離で発生したM6.9(深さ10km)であった。

今回の震源位置から約50km以内、深さ0kmから30kmの範囲で発生したM3.6からM4.6の地震7事例についての傾向性は以下の通りであった。

2ヶ月以内の全国における発震状況を追跡すると、M5.5以上の地震が最も多く起きていたのは千島列島で7事例中3回のM6クラス以上を記録していた。

千島海溝沿いでは他にも、十勝沖、釧路沖、北海道東方沖、択捉島南東沖、根室半島南東沖、浦河沖でそれぞれM5.5以上の地震が起きており、千島列島を加えると7例中5例と最も多かった。

03月25日には千島列島北部・カムチャッカ半島付近でM7.5の大地震が起きたばかりであることから、今回の父島近海における地震と関連があったとすれば、北海道寄りの千島海溝沿い、日本海溝沿いといった同じ太平洋プレート境界付近における地震が更に続いていく可能性がある。

一方で前述したとおり父島近海では最近地震活動が比較的活発であることから、伊豆・小笠原周辺での地震活動も注視しておく必要があるだろう。03月25日には鳥島近海付近でもM4.8の地震が起きたばかり。
 

※この記事は合同会社イイチロの地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」の記事自動制作支援システムを利用しています。
※画像は気象庁より。