2020年05月6日千葉県北西部M5.0・震度4

2020年05月千葉県2回の震度4と首都直下地震、関東地方M5以上の増加


 

関東地方を震源とする地震が目立っている。05月04日に千葉県北東部で発生したM5.6・震度4のM6クラスに続き、05月06日未明には千葉県北西部でM5.0・震度4の地震が観測されるなど続けざまに強い揺れが首都圏を襲っている。

 

データからわかる関東地方の地震増加

こうした地震の連発から首都直下地震への懸念が増加しており、強い地震が発生する可能性への関心が高まっているようだ。

実は、関東地方における強い地震の増加は震度4が相次いだGW期間のみならず、2020年に入ってからデータにもはっきりと表れている。

2019年に日本国内で震度1以上を記録したM5.0以上の地震は77回、そのうち関東地方を震源とする地震は8回だったのに対し、2020年にこれまで発生したM5.0以上の地震29回のうち、関東地方を震源とする地震が既に7回に達しているのだ。05月初旬の段階である点に照らせば、このままのペースで推移すると2020年に関東地方でM5.0を超える地震が20回前後に達してもおかしくはない。

今回の2回の震度4だけでなく、関東地方では強い地震が増加している環境にある点をまず押さえておく必要がある。

2020年の関東地方におけるM5.0以上地震
01月03日 M5.8・震度4 千葉県東方沖(深さ34km)
02月01日 M5.0・震度3 千葉県東方沖(深さ50km)
02月01日 M5.3・震度4 茨城県南部(深さ63km)
02月06日 M5.7・震度2 茨城県沖(深さ54km)
04月12日 M5.0・震度4 茨城県南部(深さ53km)
05月04日 M5.6・震度4 千葉県北東部(深さ48km)
05月06日 M5.0・震度4 千葉県北西部(深さ約70km)
 

千葉県2回の震度4と首都直下地震

05月04日の千葉県北東部と05月06日の千葉県北西部におけるM5.6とM5.0の2回の震度4地震を首都直下地震との関連で考えた場合、注目すべきは05月06日の千葉県北西部M5.0・震度4の地震だ。

震源の位置が首都直下地震の一類型である「千葉市直下地震」に含まれている場所であったためである。

2017年の千葉市による予測では、千葉市直下地震がM7.3の規模で発生した場合、死者数は最大で1,130名、重傷者は1,870名、軽傷者が6,120名とされている。

一方、05月04日の千葉県北東部M5.6・震度4の地震も、別の点から関東地方における強い揺れへの注意が必要だ。

というのも千葉県北東部における今回の地震の類似事例の中には、その後関東地方での強い地震が起きていたケースがあるためだ。

過去の11事例中、2ヶ月以内に関東地方でM6クラス以上が発生していたケースは4例、と既に紹介しており、特に千葉県での続発地震が目立っていた。

1973年09月の事例では翌日千葉県北東部で再度のM5.8、2012年04月の事例でも4日後に再び千葉県北東部でM5.8の地震が起きていた。また震源は千葉県東方沖であったが、2011年04月の際にも千葉県北東部では1ヶ月後にM5.5が発生していた。

千葉県北東部における今回の地震は海側にも近い位置であったが、房総沖ではM7程度の地震が30年以内に70%の確率で予測されており、千葉県東方沖でM6.5を超える地震が最後に発生したのが1987年12月のM6.7・震度5であることからも、千葉県北東部から房総半島沖にかけての一帯えは地震に注意しておく必要がある。
 

千葉県北東部から千葉県北西部へのコンボとその後の地震

前述した千葉県北東部の過去事例で、その後の関東地方地震に繋がっていた11例中4例のうち、最後に紹介するのは今回同様、千葉県北東部から千葉県北西部へと強い地震が続いた事例である。

1952年05月02日に千葉県北東部でM5.3の地震が起きると、その6日後に千葉県北西部でM6.0の地震が発生していたのだ。

この時、その後どのような地震が国内で観測されたかと言えば、05月中に釧路沖でM6.2、十勝沖で最大M6.5を含む3回のM6クラス以上と千島海溝沿いで地震が相次いだ他、関西でも5月下旬に和歌山県南方沖でM5.9、京都府南部でM6.3とM6クラスが続いていた。
 

関連URL:【千葉市】千葉市地震被害想定調査(PDF)
※画像は気象庁より。