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【地震データ豆知識】世界M7.0以上大地震の回数・地域・年代別集計とランキング


 

2020年07月17日にパプアニューギニアでM7.0の大地震が発生した。世界で20世紀以降に記録されてきた大地震は何回なのだろうか。またどの地域で最も多く起きてきたのか、どの年代で最も多く記録されてきたのか、そして最大規模の地震ランキングに日本は含まれているのだろうか。

 

世界M7.0以上大地震の回数と発生頻度

USGSによると1901年以降、これまでに世界で発生してきたM7.0以上大地震は計1,410回。2020年はまだ半ばではあるが、1901年から2020年までの120年間とすると1年あたりの平均回数は11.8回となる。ちょうど月に1回、M7.0以上の大地震が世界のどこかで起きてきた計算である。

M8.0以上の巨大地震はどの程度の回数記録されてきたのだろうか。こちらは1901年からこれまでに94回。1年あたり0.8回となり、年に1回弱となった。

ではM9.0以上の超巨大地震はというとこちらは5回。24年間に1回という頻度となる。

M9.0以上の超巨大地震は回数自体が少ないため参考値となるが、M7.0以上の大地震は月に1回、M8.0以上の巨大地震は年に1回のペースで発生し得る、と考えることができそうだ。ちなみに2011年の東日本大震災はUSGSによるとM9.1と計測されている。
 

世界M7.0以上地域別の回数と割合

世界で起きてきたM7.0以上の大地震を地域別に分類するとどの地域が最も多く起きてきたのだろうか。M7.0以上大地震計1,410回のうち、最も多く記録されてきたのがアジアで465回。全体の33.0%を占めている。

次がやバヌアツ、フィジーやニュージーランドを含む大洋州で354回。全体の25.1%であった。07月17日にM7.0が発生したパプアニューギニアも大洋州に含まれる。

続いては中南米で245回、全体の17.4%となっている。3つの地域で世界の大地震の75%と大半を占めており、次の地域は6.0%と差があることから、アジア、大洋州そして中南米が「大地震御三家」と言って良さそうだ。

では、84回で6.0%となっている第4位の地域はどこなのだろうか。ロシアである。千島列島やカムチャッカ半島を含み太平洋プレートの境界の一角であることから大地震の数が少なくないのはおわかりだろう。

ロシア以下は3つの地域が均衡している。57回で4.0%の北太平洋と55回で3.9%の中東、そして52回で3.7%の北米である。

北太平洋にはアリューシャン列島があり、北米はサンアンドレアス断層など太平洋側で活発な地震活動を繰り返しているのでわかりやすいが、中東で強い地震は多く起きてきたのだろうか。アフガニスタンやトルコ、イランが含まれるためと言えばわかりやすいだろうか。
 

世界M7.0以上の年代別回数

世界で記録されてきたM7.0以上の大地震を10年ごとの年代別にしてみると、地震の活動期とそうでない時期に大きな差は表れるのだろうか。10年ごとのM7以上大地震発生回数を並べてみるとこのようになる。

1901-1910  51回
1911-1920  70回
1921-1930 113回
1931-1940 126回
1941-1950 117回
1951-1960 102回
1961-1970 142回
1971-1980 120回
1981-1990 122回
1991-2000 151回
2001-2010 154回
2011-2020 142回

20世紀半ばである1961年から1970年にかけて142回と増加していたのは、前年1960年05月に観測史上最大である1960年チリ地震(M9.5)が、また1964年03月には観測史上2位であるアラスカ地震(M9.2)、そして1965年にも1965年アリューシャン地震(M8.7)と巨大地震が相次いでいたことと無関係ではないだろう。

ただし、ここで更に注目したいのが20世紀の終わりである1990年代以降のM7以上大地震の多さである。1991年から2000年に151回、2001年から2010年に154回といずれも過去最高を更新する150回以上であり、2011年以降もこれまでに142回を記録しているのである。

現在、2020年07月であることから、月に1回程度のM7以上大地震が2020年後半も続くとすれば、2011年から2020年までの10年間も150回を超えてくる可能性も否定はできない。

観測技術の向上など100年以上前の状況と同一に比べることは出来ないが、近年地震活動が観測史上最も活発な時期であることは間違いないと言える。

なお、M8.0以上の巨大地震発生数は1941年から1950年にかけて12回と20世紀で最も多かったが、21世紀に入ってからは2001年から2010年までが13回、2011年から2020年までが10回といずれも2桁となっている。
 

観測史上最大規模の地震ランキング

20世紀以降、最大規模となる地震をランキングすると東日本大震災として知られる東北地方太平洋沖地震は何位なのだろうか。トップ10は以下の通り。

01位:1960年05月22日 M9.5 1960年チリ地震(チリ)
02位:1964年03月28日 M9.2 アラスカ地震(アラスカ)
03位:2004年12月26日 M9.1 2004年スマトラ島沖地震(インドネシア)
03位:2011年03月11日 M9.1 東北地方太平洋沖地震(日本)
05位:1952年11月04日 M9.0 カムチャッカ地震(カムチャッカ半島)
06位:1906年01月31日 M8.8 1906年エクアドル・コロンビア地震(エクアドル)
06位:2010年02月27日 M8.8 2010年チリ地震(チリ)
08位:1965年02月04日 M8.7 1965年アリューシャン地震(アリューシャン列島)
09位:1946年04月01日 M8.6 1946年アリューシャン地震(アリューシャン列島)
09位:1950年08月15日 M8.6 アッサム・チベット地震(インド・中国)
09位:1957年03月09日 M8.6 1957年アリューシャン地震(アリューシャン列島)
09位:2005年03月28日 M8.6 2005年スマトラ島沖地震(インドネシア)
09位:2012年04月11日 M8.6 2012年スマトラ島沖地震(インドネシア)