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2020年08月18日フィリピン中部でM6.7、8ヶ月ぶり今年初のM7クラス地震

フィリピン中部でM6.7、8ヶ月ぶり今年初のM7クラス地震


 

USGSによると日本時間2020年08月18日09:03にフィリピン中部でM6.7の地震が発生した。フィリピンで前回M7クラス地震を記録していたのは2019年12月15日のM6.8であった。

 

フィリピンにおける今回の地震について

日本時間2020年08月18日09:03 M6.7 フィリピン(深さ約10km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM6.5以上の地震としては2020年07月22日にアラスカで発生したM7.8以来27日ぶりで、2020年としては18回目となる(発生日時は日本時間)。

フィリピンでM5.5以上の地震が観測されたのは海外時間(UTC)2020年08月12日のM5.5以来5日ぶりで今年9回目。前回の地震は今回の震源から約771km離れた位置であった。その前は海外時間(UTC)2020年08月01日のM6.4で、今回の震源から約432km離れていた。

フィリピンにおけるM7クラス地震としては2019年12月19日のM6.8以来8ヶ月ぶりで2020年としては今回が初めてとなる。前回のM6.8はフィリピン南部で起きており、震源の位置は今回から南方向に約500km離れていた。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震27事例のうち、その後1ヶ月以内にフィリピンを含むアジアでM7クラス以上の地震が起きていたのは27事例中19例であった。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の27事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは27事例中6例であった。日向灘と十勝沖がそれぞれ2回ずつ、茨城県沖と千葉県東方沖が各1回ずつであった。
 

フィリピンの最近の地震活動

フィリピンにおける最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が11回。2019年にフィリピンの1ヶ月当たり平均発生数は27.1回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数が少ないと言える状態である。

フィリピンでは2019年にM6.0以上の地震が10回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年にフィリピンで記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年12月15日 M6.8 フィリピン(深さ約18km)
2019年10月29日 M6.6 フィリピン(深さ約15km)
2019年10月31日 M6.5 フィリピン(深さ約10km)
2019年04月23日 M6.4 フィリピン(深さ約56km)
2019年10月16日 M6.4 フィリピン(深さ約16km)
※海外時間(UTC)

フィリピンでは2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が3回起きているがM7.0以上の大地震は発生していない。

2020年にフィリピンで発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年08月01日 M6.4 フィリピン(深さ約480km)
2020年03月26日 M6.1 フィリピン(深さ約54km)
2020年02月06日 M6.0 フィリピン(深さ約44km)
2020年04月10日 M5.9 フィリピン(深さ約149km)
2020年07月27日 M5.8 フィリピン(深さ約41km)
 

フィリピンの過去の地震データ

1901年以降、フィリピンで発生してきたM6.0以上の地震は419回でそのうちM7.0以上であったのが65回。20世紀以降、過去最大だったのは1918年08月15日のM8.3で深さは約20kmであった。

フィリピンで過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1918年08月15日 M8.3 フィリピン(深さ約20km)
1924年04月14日 M8.0 フィリピン(深さ約15km)
1972年12月02日 M8.0 フィリピン(深さ約60km)
1976年08月16日 M7.9 フィリピン(深さ約33km)
1913年03月14日 M7.8 フィリピン(深さ約15km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約200km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1938年08月29日にフィリピンでM7.0の地震が約4kmの距離(深さ15km)で起きていた他、1957年08月18日にフィリピンでM6.5の地震が約18kmの距離(深さ20km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約200km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1988年02月24日に137kmの距離で発生したフィリピン M7.3(深さ25km)であった。(時刻は海外時間(UTC))。
 

アジアとフィリピンにおける地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測はアジアなど方面別予測が現在446予測。またフィリピンなど震源地別予測が現在954予測となっている。

方面別予測において現在、計446予測中、Aクラスは49予測、Bクラスは136予測、Cクラスは261予測。このうちアジアに対してはAクラス予測が26予測、Bクラス予測が31予測、Cクラス予測が0予測となっている。

また震源地予測では現在、計954予測中、Aクラスが38予測、Bクラスが174予測、Cクラスが742予測となっており、このうちフィリピンに対してはAクラスが1予測、Bクラスが11予測、Cクラスが27予測となっている。

通常時との比較ではアジアの現在の危険度は100%以上、フィリピンの危険度は100%前後となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」フィリピンM6.7の類似27事例以降の発震傾向性

今回のフィリピンM6.7の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた27件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

フィリピンを含むアジアで今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは27事例中19例であった。

アジアで今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

インドネシア 27事例中8例
日本 27事例中6例
中国 27事例中4例
台湾 27事例中3例
フィリピン 27事例中2例
パキスタン 27事例中1例
マリアナ諸島 27事例中1例
東ティモール 27事例中1例

各方面のうち1ヶ月以内に最も多くのM7クラス以上が発生していたのはアジアであったが、次に多く起きていたのは大洋州で27事例中15例であった。

大洋州で1ヶ月以内にM7クラス以上を記録していた震源と回数。

パプアニューギニア 27事例中5例
フィジー 27事例中4例
ロイヤリティ諸島 27事例中3例
ソロモン諸島 27事例中2例
ニュージーランド 27事例中1例
バヌアツ 27事例中1例
ケルマデック諸島 27事例中1例
マッコーリー島 27事例中1例

また、今回のフィリピンにおける地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは27事例中6例であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1938年09月22日 M6.5・震度5 茨城県沖
1941年11月19日 M7.2・震度5 日向灘
1970年12月07日 M6.1・震度3 十勝沖
1971年08月02日 M7.0・震度5 十勝沖
1987年12月17日 M6.7・震度5 千葉県東方沖(千葉県東方沖地震)
1996年10月19日 M6.9・震度5弱 日向灘
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。