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2020年09月03日父島近海でM5.5・震度4、M6クラス地震は4年ぶり、震度4以上は10年ぶり

父島近海でM5.5・震度4、M6クラス地震は4年ぶり、震度4以上は10年ぶり


 

気象庁によると2020年09月03日00:21に父島近海でM5.5・震度4の地震が発生した。父島近海で有感地震が記録されたのは32日ぶり。今年9回目となる有感地震であった。

 

父島近海における今回の地震について

2020年09月03日00:21 M5.5・震度4 父島近海(深さ約10km)

父島近海で有感地震が観測されたのは2020年08月01日のM4.1・震度1以来32日ぶり。今回の震源からは約19km離れた場所で深さは56kmであった。その前は2020年07月01日のM4.3・震度1で、今回の震源から約14km離れた場所で深さは56kmであった。

日本国内でM5.5を超えるM6クラス以上の地震が観測されたのは08月06日の茨城県沖M5.6・震度3以来およそ1ヶ月ぶり。震度4以上の揺れを記録したのは07月09日の茨城県南部M4.7・震度4以来7週間ぶりであった。

父島近海を震源とする地震としてはM6クラス以上の地震は2016年10月04日のM5.8・震度2以来およそ4年ぶり、震度4以上の揺れは2010年12月22日のM7.8・震度4以来約10年ぶりとなる。

今回の震源周辺では最近も08月01日のM4.1・震度1や07月01日のM4.3・震度1が上記の通りそれぞれ距離20km以下と近い位置で発生していたが、震源の深さはいずれも50km台と今回より深かった。

過去の事例においても今回同様母島の西側で深さ約10kmと浅い震源の地震は珍しく2018年04月22日に深さ25kmだったM5.3・震度2が記録されている程度である。そのため今回の過去事例抽出に当たっては深さを60kmまで、距離を100km以内と広く設定した。

なお伊豆・小笠原M6クラス以上に対しては09月02日に愛知県西部で発生したM3.1・震度1の地震において17事例中9例が該当していたことから以下の通り述べていた。

「特に伊豆・小笠原では今回の震源付近が揺れた後、2回に1回以上の確率で1ヶ月以内のM6クラス以上が起きていたことから注意が必要である。」

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震8事例のうち、その後1ヶ月以内に父島近海を含む伊豆・小笠原でM6クラス以上の地震が起きていたのは8事例中5例であった。

関東地方で1ヶ月以内にM6クラス以上の地震を記録していたケースは8事例の中にはなかった。
 

父島近海と伊豆・小笠原の最近の地震活動

父島近海で最近7日間に観測された地震数(震度1未満を含む)が3回であるのに対し2019年に父島近海における1週間平均値は1回以下であったことから、現在の状況は多いと言える。

父島近海を含む伊豆・小笠原全体では最近1週間に観測された地震数(震度1未満を含む)は55回で、2019年に伊豆・小笠原で記録された地震数は1週間当たり35回であったので、伊豆・小笠原における現在の地震数はやや多いと言える状態である。

今回の有感地震は2020年としては9回目。父島近海では2019年に8回の有感地震を記録しており、そのうちM5.0以上だった地震は1回であった(震度1未満・規模不明の地震を除く)。

2020年としてはこれまでの計8回のうちM3.0未満だったのが0回、M3.0~3.9が1回、M4.0~4.9が7回、M5.0以上が0回となっている。

父島近海における最近のM5以上有感地震を日付の近かった順に並べるとこのようになる。
2019年12月30日 M5.1 震度1 父島近海
2018年04月22日 M5.3 震度2 父島近海
2018年01月18日 M5.2 震度2 父島近海
2016年10月04日 M5.8 震度2 父島近海
2016年08月21日 M5.3 震度1 父島近海

父島近海を含む伊豆・小笠原で最近起きたM5.0以上の地震としては2020年07月07日の鳥島近海M5.5・震度1が挙げられ、震度1未満を含めると緊急地震速報が発表された07月30日の鳥島近海M6.0・震度1未満が挙げられる。
 

父島近海の過去の地震データ

1919年以降、父島近海で発生してきた有感地震は263回でそのうちM5.0以上であったのが86回。またM6.0以上は14回でM7.0以上の大地震は1回記録されている(規模不明は除く)。

過去最大だったのは2010年12月22日のM7.8・震度4で深さは8kmであった。

父島近海において過去に発生してきたM5.0以上の地震を規模の大きい順に並べるとこのようになる。
2010年12月22日 M7.8 震度4 父島近海
1996年11月07日 M6.6 震度3 父島近海
2008年02月27日 M6.6 震度3 父島近海
2008年03月15日 M6.6 震度3 父島近海
2010年12月23日 M6.6 震度3 父島近海

また今回の震源から約100km以内でこれまでに発生したM5.0以上地震を距離の近かった順に並べると1975年07月08日に父島近海でM5.7・震度2の地震が約29kmの距離(深さ140km)で起きていた他、2010年08月14日に父島近海でM5.2・震度3の地震が約49kmの距離(深さ107km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約100km以内で記録されてきたM5.0以上地震を規模順にすると最大だったのは1968年10月08日に約84kmの距離で発生した小笠原諸島西方沖M7.3・震度3(深さ460km)であった。
 

伊豆・小笠原と父島近海における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、日本国内で2ヶ月以内にM5.5以上・M6クラス以上地震が発生する可能性のある予測は伊豆・小笠原など方面別予測が現在365予測。また父島近海など震源地別予測が現在763予測となっている。

方面別予測において現在、計365予測中、Aクラスは25予測、Bクラスは75予測、Cクラスは265予測。このうち伊豆・小笠原に対してはAクラス予測が4予測、Bクラス予測が13予測、Cクラス予測が20予測となっている。

また震源地予測では現在、計763予測中、Aクラスが21予測、Bクラスが90予測、Cクラスが652予測となっており、このうち父島近海に対してはAクラスが0予測、Bクラスが0予測、Cクラスが10予測となっている。

通常時との比較では伊豆・小笠原の現在の危険度は100%以上、父島近海の危険度は150%以上となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」父島近海M5.5の類似8事例以後の発震傾向性

今回の父島近海M5.5の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた8件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM5.5(M6クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

父島近海を含む伊豆・小笠原で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースは8事例中5例であった。

伊豆・小笠原で今回の震源付近において同規模・同程度の深さの地震が発生した際、その後1ヶ月以内にM6クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10震央)。

父島近海 8事例中2例
小笠原諸島西方沖 8事例中1例
鳥島近海 8事例中1例
八丈島東方沖 8事例中1例

追記:09月03日の父島近海M5.5は地震の規模がM4.8に、震度は4で変わらず
 

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※画像は気象庁より。