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2020年09月14日国後島付近でM3.7・震度1、102日ぶり今年2回目の有感地震

国後島付近でM3.7・震度1、102日ぶり今年2回目の有感地震


 

気象庁によると2020年09月14日12:39に国後島付近でM3.7・震度1の地震が発生した。国後島付近で有感地震が記録されたのは102日ぶり。今年2回目となる有感地震であった。

 

国後島付近における今回の地震について

2020年09月14日12:39 M3.7・震度1 国後島付近(深さ約80km)

国後島付近で有感地震が観測されたのは2020年06月04日のM3.5・震度1以来102日ぶり。今回の震源からは約19km離れた場所で深さは110kmであった。その前は2019年12月07日のM3.2・震度1で、今回の震源から約117km離れた場所で深さは133kmであった。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震17事例のうち、その後1ヶ月以内に国後島付近を含む千島海溝でM6クラス以上の地震が起きていたのは17事例中5例であった。

M6クラス以上地震の発生数は1919年以降に千島海溝で発生してきたM6クラス以上の平均発生頻度を1とした場合0.5に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、千島海溝への繋がりは少ないと言える。

同様に過去のM6クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の北海道地方における繋がりは17事例中3例で平均発生頻度1に対し1.6と多い、東北地方における繋がりは17事例中8例で平均発生頻度1に対し0.6で少ないという結果であった。

M6クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。
 

国後島付近と千島海溝の最近の地震活動

国後島付近で最近7日間に観測された地震数(震度1未満を含む)が1回であるのに対し2019年に国後島付近における1週間平均値は6回であったことから、現在の状況は少ないと言える。

国後島付近を含む千島海溝全体では最近1週間に観測された地震数(震度1未満を含む)は109回で、2019年に千島海溝で記録された地震数は1週間当たり76回であったので、千島海溝における現在の地震数はやや多いと言える状態である。

今回の有感地震は2020年としては2回目。国後島付近では2019年に6回の有感地震を記録しており、そのうちM5.0以上だった地震は0回であった(震度1未満・規模不明の地震を除く)。

2020年としてはこれまでの計1回のうちM3.0未満だったのが0回、M3.0~3.9が1回、M4.0~4.9が0回、M5.0以上が0回となっている。

国後島付近における最近のM5以上有感地震を日付の近かった順に並べるとこのようになる。
2018年11月05日 M6.3 震度4 国後島付近
2018年10月26日 M5.0 震度2 国後島付近
2018年10月26日 M5.5 震度3 国後島付近
2010年09月28日 M5.3 震度3 国後島付近
2008年05月11日 M5.1 震度4 国後島付近

国後島付近を含む千島海溝で最近起きたM5.0以上の地震としては2020年07月09日の択捉島南東沖M5.2・震度2が挙げられる。
 

国後島付近の過去の地震データ

1919年以降、国後島付近で発生してきた有感地震は198回でそのうちM5.0以上であったのが37回、M6.0以上が10回でM7.0以上の大地震は起きていない(規模不明は除く)。

過去最大だったのは1965年10月26日のM6.8・震度4で深さは157kmであった。

国後島付近において過去に発生してきたM5.0以上の地震を規模の大きい順に並べるとこのようになる。
1965年10月26日 M6.8 震度4 国後島付近
1945年06月22日 M6.6 震度3 国後島付近
2018年11月05日 M6.3 震度4 国後島付近
1985年03月27日 M6.2 震度4 国後島付近
1996年02月01日 M6.2 震度3 国後島付近

また今回の震源から約20km以内でこれまでに発生したM5.0以上地震を距離の近かった順に並べると1969年08月12日に国後島付近でM6.0・震度2の地震が約11kmの距離(深さ31km)で起きていた他、1986年07月09日に国後島付近でM5.3・震度2の地震が約13kmの距離(深さ61km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約20km以内で記録されてきたM5.0以上地震を規模順にすると最大だったのは1969年08月12日に約11kmの距離で発生した国後島付近M6.0・震度2(深さ31km)であった。
 

千島海溝と国後島付近における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、日本国内で2ヶ月以内にM5.5以上・M6クラス以上地震が発生する可能性のある予測は千島海溝など方面別予測が現在364予測。また国後島付近など震源地別予測が現在1011予測となっている。

方面別予測において現在、計364予測中、Aクラスは19予測、Bクラスは61予測、Cクラスは284予測。このうち千島海溝に対してはAクラス予測が3予測、Bクラス予測が17予測、Cクラス予測が12予測となっている。

また震源地予測では現在、計1011予測中、Aクラスが31予測、Bクラスが132予測、Cクラスが848予測となっており、このうち国後島付近に対してはAクラスが0予測、Bクラスが0予測、Cクラスが4予測となっている。

通常時との比較では千島海溝の現在の危険度は100%以上、国後島付近の危険度は100%以下となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」国後島付近M3.7の類似17事例以後の発震傾向性

今回の国後島付近M3.7の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた17件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM5.5(M6クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

国後島付近を含む千島海溝で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースは17事例中5例であった。

M6クラス以上地震の発生数は1919年以降に千島海溝で発生してきたM6クラス以上の平均発生頻度を1とした場合0.5に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、千島海溝への繋がりは少ないと言える。

千島海溝で今回の震源付近において同規模・同程度の深さの地震が発生した際、その後1ヶ月以内にM6クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10震央)。

千島列島 17事例中3例
釧路沖 17事例中1例
択捉島南東沖 17事例中1例

また、北海道地方で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースが17事例中3例、東北地方では17事例中8例であった。

過去のM6クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の北海道地方における繋がりは17事例中3例で平均発生頻度1に対し1.6と多い、東北地方における繋がりは17事例中8例で平均発生頻度1に対し0.6で少ないという結果であった。

北海道地方及び東北地方で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M6クラス以上が起きていた震源と事例数。

空知地方北部 17事例中1例
北海道南西沖 17事例中1例
根室地方北部 17事例中1例

福島県沖 17事例中3例
三陸沖 17事例中2例
宮城県沖 17事例中1例
宮城県中部 17事例中1例
岩手県沖 17事例中1例
 

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※「EDAS2.0シリーズ」の地震予測については地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」の地震予測ページをご覧下さい。
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※画像は気象庁より。