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2020年09月19日大西洋中央海嶺でまたM7クラス地震M6.9、08月末以来3回目

大西洋中央海嶺でまたM7クラス地震M6.9、08月末以来3回目


 

USGSによると日本時間2020年09月19日06:43に大西洋中央海嶺でM6.9の地震が発生した。今回の震源周辺では日本時間2020年08月31日に大西洋中央海嶺でM6.5の地震が今回の震源からは約316km離れた場所で起きていた。

 

大西洋中央海嶺における今回の地震について

日本時間2020年09月19日06:43 M6.9 大西洋中央海嶺(深さ約10km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM6.5以上の地震としては2020年09月06日に大西洋中央海嶺で発生したM6.7以来13日ぶりで、2020年としては26回目となる(発生日時は日本時間)。

大西洋中央海嶺でM5.5以上の地震が観測されたのは海外時間(UTC)2020年09月17日のM5.7以来2日ぶりで今年11回目。前回の地震は今回の震源から約1,285km離れた位置であった。その前は海外時間(UTC)2020年09月06日のM6.7で、今回の震源から約1,292km離れていた。

大西洋中央海嶺におけるM7クラスが08月から続いている。上記の通り08月31日に今回の震源から西側に約300kmの位置でM6.5、09月06日に北西方向に約1,300kmの位置でM6.7がそれぞれ発生していたことから、今回の地震は1ヶ月以内に3回目のM7クラス地震となる。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震32事例のうち、その後1ヶ月以内に大西洋中央海嶺を含む大西洋でM7クラス以上の地震が起きていたのは32事例中5例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に大西洋で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.3に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、大西洋への繋がりはやや多いと言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは32事例中6例で平均発生頻度1に対し0.5と少ない、欧州における繋がりは32事例中2例で平均発生頻度1に対し1.4でやや多いという結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の32事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは32事例中8例であった。これは通常時の1に対し1.1で通常程度と言える。
 

大西洋中央海嶺の最近の地震活動

大西洋中央海嶺における最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が10回。2019年に大西洋中央海嶺の1ヶ月当たり平均発生数は13.5回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数がやや少ないと言える状態である。

大西洋中央海嶺では2019年にM6.0以上の地震が1回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年に大西洋中央海嶺で記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年02月14日 M6.2 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2019年09月02日 M5.9 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2019年08月05日 M5.8 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2019年04月16日 M5.7 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2019年06月13日 M5.7 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

大西洋中央海嶺では2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が3回起きているがM7.0以上の大地震は発生していない。

2020年に大西洋中央海嶺で発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年09月06日 M6.7 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2020年08月30日 M6.5 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2020年06月10日 M6.0 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2020年05月24日 M5.9 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2020年08月31日 M5.8 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
 

大西洋中央海嶺の過去の地震データ

1901年以降、大西洋中央海嶺で発生してきたM6.0以上の地震は157回でそのうちM7.0以上であったのが13回。20世紀以降、過去最大だったのは1918年05月20日のM7.3で深さは約15kmであった。

大西洋中央海嶺で過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1918年05月20日 M7.3 大西洋中央海嶺(深さ約15km)
1962年03月17日 M7.3 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
1925年10月13日 M7.2 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
1942年11月28日 M7.2 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
1918年12月02日 M7.1 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約500km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1975年10月07日に大西洋中央海嶺でM6.7の地震が約9kmの距離(深さ33km)で起きていた他、1951年07月18日に大西洋中央海嶺でM6.9の地震が約33kmの距離(深さ15km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約500km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1994年03月14日に411kmの距離で発生した大西洋中央海嶺 M7.0(深さ10km)であった。(時刻は海外時間(UTC))。
 

大西洋と大西洋中央海嶺における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は大西洋など方面別予測が現在684予測。また大西洋中央海嶺など震源地別予測が現在2,559予測となっている。

方面別予測において現在、計684予測中、Aクラスは42予測、Bクラスは153予測、Cクラスは489予測。このうち大西洋に対してはAクラス予測が0予測、Bクラス予測が4予測、Cクラス予測が61予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,559予測中、Aクラスが41予測、Bクラスが243予測、Cクラスが2,275予測となっており、このうち大西洋中央海嶺に対してはAクラスが0予測、Bクラスが0予測、Cクラスが46予測となっている。

通常時との比較では大西洋の現在の危険度は100%前後、大西洋中央海嶺の危険度は100%前後となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」大西洋中央海嶺M6.9の類似32事例以降の発震傾向性

今回の大西洋中央海嶺M6.9の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた32件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

大西洋中央海嶺を含む大西洋で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは32事例中5例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に大西洋で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.3に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、大西洋への繋がりはやや多いと言える。

大西洋で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

大西洋中央海嶺 32事例中2例
南大西洋 32事例中1例
南サンドイッチ諸島 32事例中1例
ブーベ島 32事例中1例

それ以外では中南米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが32事例中6例、欧州では32事例中2例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは32事例中6例で平均発生頻度1に対し0.5と少ない、欧州における繋がりは32事例中2例で平均発生頻度1に対し1.4でやや多いという結果であった。

中南米及び欧州で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

メキシコ 32事例中2例
ペルー 32事例中2例
チリ 32事例中1例
ニカラグア 32事例中1例
アルゼンチン 32事例中1例

ジブラルタル海峡 32事例中1例
アイスランド 32事例中1例

また、今回の大西洋中央海嶺における地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは32事例中8例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し1.1で通常程度という結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1950年11月06日 M6.7・震度4 四国沖
1956年02月18日 M6.9・震度3 鳥島近海
1956年09月30日 M6.3・震度4 千葉県北西部
1993年10月12日 M6.9・震度4 東海道南方沖
1996年12月03日 M6.7・震度5弱 日向灘
2004年10月23日 M6.8・震度7 新潟県中越地方(新潟県中越地震)
2007年07月16日 M6.8・震度6強 新潟県上中越沖(新潟県中越沖地震)
2008年05月08日 M7.0・震度5弱 茨城県沖
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。