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2020年09月21日フィリピン南部でM5.8とM5.3、前夜のM5.0に続きM6クラス含む2回の地震

フィリピン南部でM5.8とM5.3、前夜のM5.0に続きM6クラス含む2回の地震


 

USGSによると日本時間2020年09月21日07:13と07:21にフィリピンでM5.8とM5.3の地震が相次いで発生した。フィリピンでは09月20日夜にもM5.0の地震が起きていた。

 

フィリピンにおける今回の地震について

日本時間2020年09月21日07:13 M5.8 フィリピン(深さ約10km)
日本時間2020年09月21日07:21 M5.3 フィリピン(深さ約10km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM5.5以上の地震としては2020年09月20日に中央インド洋海嶺で発生したM5.8以来で、2020年としては289回目となる(発生日時は日本時間)。

フィリピンでM5.5以上の地震が観測されたのは海外時間(UTC)2020年09月06日のM6.3以来14日ぶりで今年11回目。前回の地震は今回の震源から約283km離れた位置であった。その前は海外時間(UTC)2020年08月18日のM6.6で、今回の震源から約382km離れていた。

フィリピンでは日本時間09月20日22:28にもM5.0の地震が起きたばかりであった。震源の位置は前夜のM5.0がミンダナオ島南部で、今回の2回は北東方向に約260km離れていた。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震45事例のうち、その後1ヶ月以内にフィリピンを含むアジアでM7クラス以上の地震が起きていたのは45事例中30例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降にアジアで発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.0に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、アジアへの繋がりは通常程度と言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の大洋州における繋がりは45事例中30例で平均発生頻度1に対し1.3とやや多いと言える。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の45事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは45事例中11例であった。これは通常時の1に対し1.1で通常程度と言える。

また今回の震源から約200km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1980年06月18日にフィリピンでM6.8の地震が約24kmの距離(深さ54km)で起きていた他、1924年08月30日にフィリピンでM7.1の地震が約29kmの距離(深さ15km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約200km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1943年05月25日に171kmの距離で発生したフィリピン M7.8(深さ15km)であった。(時刻は海外時間(UTC))。
 

アジアとフィリピンにおける地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測はアジアなど方面別予測が現在696予測。またフィリピンなど震源地別予測が現在2,674予測となっている。

方面別予測において現在、計696予測中、Aクラスは42予測、Bクラスは165予測、Cクラスは489予測。このうちアジアに対してはAクラス予測が18予測、Bクラス予測が52予測、Cクラス予測が0予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,674予測中、Aクラスが49予測、Bクラスが248予測、Cクラスが2,377予測となっており、このうちフィリピンに対してはAクラスが3予測、Bクラスが15予測、Cクラスが46予測となっている。

通常時との比較ではアジアの現在の危険度は100%以上、フィリピンの危険度は150%以上となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」フィリピンM5.8の類似45事例以降の発震傾向性

今回のフィリピンM5.8の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた45件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

フィリピンを含むアジアで今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは45事例中30例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降にアジアで発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.0に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、アジアへの繋がりは通常程度と言える。

アジアで今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

インドネシア 45事例中19例
日本 45事例中11例
フィリピン 45事例中5例
台湾 45事例中2例
中国 45事例中2例
ミクロネシア 45事例中1例

それ以外では大洋州で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが45事例中30例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の大洋州における繋がりは45事例中30例で平均発生頻度1に対し1.3とやや多いと言える。

大洋州で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

パプアニューギニア 45事例中10例
フィジー 45事例中6例
ソロモン諸島 45事例中6例
バヌアツ 45事例中6例
ケルマデック諸島 45事例中4例
トンガ 45事例中3例
ニュージーランド 45事例中2例
サンタクルーズ諸島 45事例中2例
ロイヤリティ諸島 45事例中2例
ニューカレドニア 45事例中2例

また、今回のフィリピンにおける地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは45事例中11例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し1.1で通常程度という結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1965年09月21日 M6.2・震度3 奄美大島北西沖
1969年04月01日 M6.5・震度3 日本海中部
1989年10月29日 M6.5・震度3 三陸沖
1991年05月03日 M6.6・震度3 小笠原諸島西方沖
1992年10月30日 M6.7・震度2 鳥島近海
2004年05月30日 M6.7・震度1 関東東方沖
2004年09月05日 M7.4・震度5弱 三重県南東沖(紀伊半島南東沖地震)
2008年09月11日 M7.1・震度5弱 十勝沖
2010年12月22日 M7.8・震度4 父島近海
2015年02月17日 M6.9・震度4 三陸沖
2018年09月06日 M6.7・震度7 胆振地方中東部(平成30年北海道胆振東部地震)
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。