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2020年09月23日南極海サウスシェトランド諸島でM5.2が2回、1ヶ月前からM5クラス地震相次ぐ場所

南極海サウスシェトランド諸島でM5.2が2回、1ヶ月前からM5クラス地震相次ぐ場所


 

USGSによると日本時間2020年09月23日08:44と08:53に南極海のサウスシェトランド諸島でM5.2の地震が2回相次いで発生した。サウスシェトランド諸島では08月末から中規模地震が相次いでいる。

 

サウスシェトランド諸島における今回の地震について

日本時間2020年09月23日08:44 M5.2 サウスシェトランド諸島(深さ約10km)
日本時間2020年09月23日08:53 M5.2 サウスシェトランド諸島(深さ約10km)

サウスシェトランド諸島でM5.0以上地震が観測されたのは2020年09月19日のM5.3以来4日ぶりで今年5回目。前回の地震は今回の震源から約22km離れた位置であった。その前は2020年09月03日のM5.0で、今回の震源から約11km離れていた。(時刻は海外時間(UTC))

今回の2回の地震はごく近くで発生しており、付近では08月末からM4.5以上の地震がこれまでに計17回、そのうちM5を超える規模の地震が今回を含め6回続いている。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震30事例のうち、その後1ヶ月以内にサウスシェトランド諸島を含む北極・南極でM7クラス以上の地震が起きていたのは30事例中2例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に北極・南極で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合4.3に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、北極・南極への繋がりは多いと言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは30事例中14例で平均発生頻度1に対し1.4とやや多い、大西洋における繋がりは30事例中7例で平均発生頻度1に対し2.3で多いという結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の30事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは30事例中6例であった。これは通常時の1に対し0.9で通常程度と言える。
 

サウスシェトランド諸島の最近の地震活動

サウスシェトランド諸島における最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が9回。2019年にサウスシェトランド諸島の1ヶ月当たり平均発生数は1回以下であったことから、現状は前年に比べ地震の回数が多いと言える状態である。

サウスシェトランド諸島では2019年にM6.0以上の地震は起きなかった。

サウスシェトランド諸島では2020年にこれまでM6.0以上の地震は発生していない。

2020年にサウスシェトランド諸島で発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年09月01日 M5.4 サウスシェトランド諸島(深さ約10km)
2020年08月30日 M5.3 サウスシェトランド諸島(深さ約4km)
2020年09月19日 M5.3 サウスシェトランド諸島(深さ約10km)
2020年09月03日 M5.0 サウスシェトランド諸島(深さ約10km)
2020年08月29日 M4.9 サウスシェトランド諸島(深さ約10km)
 

サウスシェトランド諸島の過去の地震データ

1901年以降、サウスシェトランド諸島で発生してきたM6.0以上の地震は0回でそのうちM7.0以上であったのが0回。20世紀以降、過去最大だったのは1971年02月08日のM7.0で深さは約13kmであった。

サウスシェトランド諸島で過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1971年02月08日 M7.0 サウスシェトランド諸島(深さ約13km)
1983年07月11日 M6.9 サウスシェトランド諸島(深さ約10km)
1933年10月26日 M6.6 サウスシェトランド諸島(深さ約10km)
2012年01月15日 M6.6 サウスシェトランド諸島(深さ約8km)
1992年06月17日 M6.2 サウスシェトランド諸島(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

今回の震源から約100km以内ではこれまでM6.5以上のM7クラス地震は起きてこなかった。
 

北極・南極とサウスシェトランド諸島における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は北極・南極など方面別予測が現在708予測。またサウスシェトランド諸島など震源地別予測が現在2,794予測となっている。

方面別予測において現在、計708予測中、Aクラスは43予測、Bクラスは165予測、Cクラスは500予測。このうち北極・南極に対してはAクラス予測が0予測、Bクラス予測が0予測、Cクラス予測が27予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,794予測中、Aクラスが50予測、Bクラスが249予測、Cクラスが2,495予測となっており、このうちサウスシェトランド諸島に対してはAクラスが0予測、Bクラスが0予測、Cクラスが3予測となっている。

通常時との比較では北極・南極の現在の危険度は100%前後、サウスシェトランド諸島の危険度は100%以下となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」サウスシェトランド諸島M5.2の類似30事例以降の発震傾向性

今回のサウスシェトランド諸島M5.2の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた30件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

サウスシェトランド諸島を含む北極・南極で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは30事例中2例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に北極・南極で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合4.3に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、北極・南極への繋がりは多いと言える。

北極・南極で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

スヴァールバル諸島 30事例中1例
ヤンマイエン島 30事例中1例

それ以外では中南米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが30事例中14例、大西洋では30事例中7例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは30事例中14例で平均発生頻度1に対し1.4とやや多い、大西洋における繋がりは30事例中7例で平均発生頻度1に対し2.3で多いという結果であった。

中南米及び大西洋で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

メキシコ 30事例中5例
チリ 30事例中3例
ペルー 30事例中2例
エルサルバドル 30事例中2例
アルゼンチン 30事例中1例
ニカラグア 30事例中1例
グアテマラ 30事例中1例
コロンビア 30事例中1例
パナマ 30事例中1例
ブラジル 30事例中1例

南サンドイッチ諸島 30事例中3例
アセンション島 30事例中2例
大西洋中央海嶺 30事例中1例
スコシア海 30事例中1例
ブーベ島 30事例中1例

また、今回のサウスシェトランド諸島における地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは30事例中6例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し0.9で通常程度という結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1964年05月07日 M6.9・震度4 秋田県沖
1984年08月07日 M7.1・震度4 日向灘
1993年07月12日 M7.8・震度5 北海道南西沖(北海道南西沖地震)
1996年02月17日 M6.8・震度4 福島県沖
2011年06月23日 M6.9・震度5弱 岩手県沖
2016年11月22日 M7.4・震度5弱 福島県沖
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。