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2020年09月24日大西洋中央海嶺で続く地震M5.7、1ヶ月で5回目のM6クラス以上

大西洋中央海嶺で続く地震M5.7、1ヶ月で5回目のM6クラス以上


 

USGSによると日本時間2020年09月24日09:27に大西洋中央海嶺でM5.7の地震が発生した。大西洋中央海嶺では最近1ヶ月の間にM7クラス3回、M6クラスが今回で2回と強い地震が相次いでいる。

 

大西洋中央海嶺における今回の地震について

日本時間2020年09月24日09:27 M5.7 大西洋中央海嶺(深さ約10km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM5.5以上の地震としては2020年09月22日にロシアで発生したM5.5以来で、2020年としては292回目となる(発生日時は日本時間)。

大西洋中央海嶺でM5.5以上の地震が観測されたのは海外時間(UTC)2020年09月18日のM6.9以来5日ぶりで今年12回目。前回の地震は今回の震源から約887km離れた位置であった。その前は海外時間(UTC)2020年09月17日のM5.7で、今回の震源から約2,132km離れていた。

大西洋中央海嶺では最近強い地震が相次いでいる。上記の通り約1週間前に今回の震源から900kmほど西側でM6.9が起きていた他、09月06日にM6.7、08月31日にもM6.5と過去1ヶ月以内にM7クラス地震が3回発生しているのである。

M6クラス地震も09月17日にM5.7が起きていたことから、今回の地震はM5.5以上としては1ヶ月以内に5回目ということになる。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震43事例のうち、その後1ヶ月以内に大西洋中央海嶺を含む大西洋でM7クラス以上の地震が起きていたのは43事例中10例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に大西洋で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合2.0に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、大西洋への繋がりは多いと言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは43事例中22例で平均発生頻度1に対し1.4とやや多い、北米における繋がりは43事例中6例で平均発生頻度1に対し1.0で通常程度という結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の43事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは43事例中9例であった。これは通常時の1に対し0.9で通常程度と言える。
 

大西洋中央海嶺の最近の地震活動

大西洋中央海嶺における最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が11回。2019年に大西洋中央海嶺の1ヶ月当たり平均発生数は13.5回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数が通常並みと言える状態である。

大西洋中央海嶺では2019年にM6.0以上の地震が1回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年に大西洋中央海嶺で記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年02月14日 M6.2 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2019年09月02日 M5.9 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2019年08月05日 M5.8 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2019年04月16日 M5.7 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2019年06月13日 M5.7 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

大西洋中央海嶺では2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が4回起きているがM7.0以上の大地震は発生していない。

2020年に大西洋中央海嶺で発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年09月18日 M6.9 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2020年09月06日 M6.7 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2020年08月30日 M6.5 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2020年06月10日 M6.0 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
2020年05月24日 M5.9 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
 

大西洋中央海嶺の過去の地震データ

1901年以降、大西洋中央海嶺で発生してきたM6.0以上の地震は158回でそのうちM7.0以上であったのが13回。20世紀以降、過去最大だったのは1918年05月20日のM7.3で深さは約15kmであった。

大西洋中央海嶺で過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1918年05月20日 M7.3 大西洋中央海嶺(深さ約15km)
1962年03月17日 M7.3 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
1925年10月13日 M7.2 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
1942年11月28日 M7.2 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
1918年12月02日 M7.1 大西洋中央海嶺(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約200km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1954年04月30日に大西洋中央海嶺でM6.5の地震が約18kmの距離(深さ15km)で起きていた他、1992年12月26日に大西洋中央海嶺でM6.8の地震が約60kmの距離(深さ27km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約200km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは2016年08月29日に112kmの距離で発生したアセンション島 M7.1(深さ10km)であった。(時刻は海外時間(UTC))。
 

大西洋と大西洋中央海嶺における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は大西洋など方面別予測が現在708予測。また大西洋中央海嶺など震源地別予測が現在2,794予測となっている。

方面別予測において現在、計708予測中、Aクラスは43予測、Bクラスは165予測、Cクラスは500予測。このうち大西洋に対してはAクラス予測が0予測、Bクラス予測が5予測、Cクラス予測が62予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,794予測中、Aクラスが50予測、Bクラスが249予測、Cクラスが2,495予測となっており、このうち大西洋中央海嶺に対してはAクラスが0予測、Bクラスが0予測、Cクラスが51予測となっている。

通常時との比較では大西洋の現在の危険度は100%前後、大西洋中央海嶺の危険度は100%前後となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」大西洋中央海嶺M5.7の類似43事例以降の発震傾向性

今回の大西洋中央海嶺M5.7の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた43件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

大西洋中央海嶺を含む大西洋で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは43事例中10例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に大西洋で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合2.0に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、大西洋への繋がりは多いと言える。

大西洋で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

大西洋中央海嶺 43事例中6例
南サンドイッチ諸島 43事例中3例
北大西洋 43事例中1例

それ以外では中南米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが43事例中22例、北米では43事例中6例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは43事例中22例で平均発生頻度1に対し1.4とやや多い、北米における繋がりは43事例中6例で平均発生頻度1に対し1.0で通常程度という結果であった。

中南米及び北米で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

メキシコ 43事例中7例
チリ 43事例中6例
ペルー 43事例中4例
エルサルバドル 43事例中2例
ボリビア 43事例中1例
エクアドル 43事例中1例
アルゼンチン 43事例中1例
コスタリカ 43事例中1例
ブラジル 43事例中1例
ベネズエラ 43事例中1例

アラスカ 43事例中4例
米国 43事例中2例

また、今回の大西洋中央海嶺における地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは43事例中9例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し0.9で通常程度という結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1984年04月24日 M6.3・震度2 オホーツク海南部
1987年01月09日 M6.6・震度5 岩手県沿岸北部
1990年08月05日 M6.2・震度2 本州南方沖
1996年11月07日 M6.6・震度3 父島近海
2000年07月30日 M6.5・震度6弱 三宅島近海(2000年新島・神津島・三宅島近海群発地震のひとつ)
2010年11月30日 M7.1・震度3 小笠原諸島西方沖
2011年03月09日 M7.3・震度5弱 三陸沖
2014年07月12日 M7.0・震度4 福島県沖
2015年02月17日 M6.9・震度4 三陸沖
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。