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2020年10月21日チリの沿岸部でM5.7、40日ぶり今年15回目のM6クラス以上地震

チリの沿岸部でM5.7、40日ぶり今年15回目のM6クラス以上地震


 

USGSによると日本時間2020年10月21日18:13にチリの沿岸部でM5.7の地震が発生した。今回の震源周辺では日本時間2020年04月14日にチリでM5.1の地震が今回の震源からは約165km離れた場所で起きていた。

 

チリにおける今回の地震について

日本時間2020年10月21日18:13 M5.7 チリ(深さ約9km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM5.5以上の地震としては2020年10月21日にトンガで発生したM5.9以来で、2020年としては320回目となる(発生日時は日本時間)。M6クラス地震としてはトンガM5.9に続き世界で本日2回目。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震26事例のうち、その後1ヶ月以内にチリを含む中南米でM7クラス以上の地震が起きていたのは26事例中10例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に中南米で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.0に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、中南米への繋がりは通常程度と言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の北米における繋がりは26事例中3例で平均発生頻度1に対し0.9と通常程度と言える。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の26事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは26事例中6例であった。これは通常時の1に対し1.0で通常程度と言える。
 

チリの最近の地震活動

チリにおける最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が9回。2019年にチリの1ヶ月当たり平均発生数は16.9回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数が少ないと言える状態である。

チリでは2019年にM6.0以上の地震が6回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年にチリで記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年08月01日 M6.8 チリ(深さ約25km)
2019年01月20日 M6.7 チリ(深さ約63km)
2019年09月29日 M6.7 チリ(深さ約11km)
2019年06月14日 M6.4 チリ(深さ約11km)
2019年11月04日 M6.1 チリ(深さ約53km)
※海外時間(UTC)

チリでは2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が6回起きているがM7.0以上の大地震は発生していない。

2020年にチリで発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年06月03日 M6.8 チリ(深さ約97km)
2020年09月01日 M6.8 チリ(深さ約23km)
2020年09月01日 M6.5 チリ(深さ約14km)
2020年09月01日 M6.3 チリ(深さ約17km)
2020年09月06日 M6.3 チリ(深さ約31km)
 

チリの過去の地震データ

1901年以降、チリで発生してきたM6.0以上の地震は439回でそのうちM7.0以上であったのが64回。20世紀以降、過去最大だったのは1960年05月22日のM9.5で深さは約25kmであった。

チリで過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1960年05月22日 M9.5 チリ(深さ約25km)
2010年02月27日 M8.8 チリ(深さ約23km)
1922年11月11日 M8.5 チリ(深さ約70km)
2015年09月16日 M8.3 チリ(深さ約22km)
1906年08月17日 M8.2 チリ(深さ約35km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約200km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1965年02月23日にチリでM7.0の地震が約36kmの距離(深さ35km)で起きていた他、1966年12月28日にチリでM7.7の地震が約49kmの距離(深さ25km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約200km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1918年12月04日に101kmの距離で発生したチリ M7.8(深さ40km)であった。(時刻は海外時間(UTC))。
 

中南米とチリにおける地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は中南米など方面別予測が現在676予測。またチリなど震源地別予測が現在3,178予測となっている。

方面別予測において現在、計676予測中、Aクラスは31予測、Bクラスは145予測、Cクラスは500予測。このうち中南米に対してはAクラス予測が5予測、Bクラス予測が42予測、Cクラス予測が12予測となっている。

また震源地予測では現在、計3,178予測中、Aクラスが30予測、Bクラスが196予測、Cクラスが2,952予測となっており、このうちチリに対してはAクラスが2予測、Bクラスが5予測、Cクラスが49予測となっている。

通常時との比較では中南米の現在の危険度は100%以上、チリの危険度は100%以上となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」チリM5.7の類似26事例以降の発震傾向性

今回のチリM5.7の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた26件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

チリを含む中南米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは26事例中10例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に中南米で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.0に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、中南米への繋がりは通常程度と言える。

中南米で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

チリ 26事例中5例
アルゼンチン 26事例中3例
メキシコ 26事例中1例
ペルー 26事例中1例
トリニダード・トバゴ 26事例中1例
コロンビア 26事例中1例

それ以外では北米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが26事例中3例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の北米における繋がりは26事例中3例で平均発生頻度1に対し0.9と通常程度と言える。

北米で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

アラスカ 26事例中1例
米国 26事例中1例
カナダ 26事例中1例

また、今回のチリにおける地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは26事例中6例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し1.0で通常程度という結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1978年01月14日 M7.0・震度5 伊豆大島近海(1978年伊豆大島近海の地震)
1987年03月18日 M6.6・震度5 日向灘
1988年09月07日 M6.4・震度2 本州南方沖
2004年09月05日 M7.4・震度5弱 三重県南東沖(紀伊半島南東沖地震)
2009年10月30日 M6.8・震度4 奄美大島北東沖
2015年02月17日 M6.9・震度4 三陸沖
 

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※「EDAS2.0シリーズ」の地震予測については地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」の地震予測ページをご覧下さい。
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※画像はU.S. Geological Surveyより。