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2020年10月23日チリ海嶺でM6.0、1954年と1999年のM7クラス地震震源付近

チリ海嶺でM6.0、1954年と1999年のM7クラス地震震源付近


 

USGSによると日本時間2020年10月23日10:46にチリ海嶺でM6.0の地震が発生した。今回の震源付近では過去複数回のM7クラス地震も起きていた。

 

チリ海嶺における今回の地震について

日本時間2020年10月23日10:46 M6.0 チリ海嶺(深さ約10km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM6.0以上の地震としては2020年10月20日にアラスカで発生したM7.6以来3日ぶりで、2020年としては100回目となる(発生日時は日本時間)。

チリ海嶺でM5.5以上の地震が観測されたのは海外時間(UTC)2020年02月22日のM5.5以来243日ぶりで今年2回目。前回の地震は今回の震源から約404km離れた位置であった。その前は海外時間(UTC)2019年04月07日のM5.7で、今回の震源から約1,148km離れていた。

今回の震源付近ではM6を超える強い地震が過去に何度も起きており、1999年12月10日のM6.5や1954年07月30日のM6.6といったチリ海嶺におけるM7クラス地震がそれぞれ約30km程度で発生してきた。最近では2014年05月06日にM6.3が約23kmの距離で記録されていた。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震30事例のうち、その後1ヶ月以内にチリ海嶺を含む南太平洋でM7クラス以上の地震が起きていたのは30事例中1例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に南太平洋で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.7に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、南太平洋への繋がりは多いと言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の北極・南極における繋がりは30事例中2例で平均発生頻度1に対し4.3で多いという結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の30事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは30事例中5例であった。これは通常時の1に対し0.7でやや少ないと言える。
 

チリ海嶺の最近の地震活動

チリ海嶺における最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が1回。2019年にチリ海嶺の1ヶ月当たり平均発生数は1.3回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数がやや少ないと言える状態である。

チリ海嶺では2019年にM6.0以上の地震は起きなかった。

2019年にチリ海嶺で記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年04月07日 M5.7 チリ海嶺(深さ約7km)
2019年02月02日 M5.5 チリ海嶺(深さ約10km)
2019年03月06日 M5.5 チリ海嶺(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

チリ海嶺では2020年にこれまでM6.0以上の地震は発生していない。

2020年にチリ海嶺で発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年02月22日 M5.5 チリ海嶺(深さ約10km)
2020年03月07日 M5.1 チリ海嶺(深さ約10km)
2020年02月22日 M5.0 チリ海嶺(深さ約10km)
2020年04月05日 M4.9 チリ海嶺(深さ約10km)
2020年06月02日 M4.8 チリ海嶺(深さ約10km)
 

チリ海嶺の過去の地震データ

1901年以降、チリ海嶺で発生してきたM6.0以上の地震は16回でそのうちM7.0以上であったのが0回。20世紀以降、過去最大だったのは1954年07月30日のM6.6で深さは約10kmであった。

チリ海嶺で過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1954年07月30日 M6.6 チリ海嶺(深さ約10km)
1997年05月11日 M6.5 チリ海嶺(深さ約10km)
1999年12月10日 M6.5 チリ海嶺(深さ約10km)
2004年04月08日 M6.4 チリ海嶺(深さ約10km)
2007年11月29日 M6.3 チリ海嶺(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約200km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1999年12月10日にチリ海嶺でM6.5の地震が約27kmの距離(深さ10km)で起きていた他、1954年07月30日にチリ海嶺でM6.6の地震が約30kmの距離(深さ10km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約200km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1954年07月30日に30kmの距離で発生したチリ海嶺 M6.6(深さ10km)であった。(時刻は海外時間(UTC))。
 

南太平洋とチリ海嶺における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は南太平洋など方面別予測が現在666予測。またチリ海嶺など震源地別予測が現在3,127予測となっている。

方面別予測において現在、計666予測中、Aクラスは30予測、Bクラスは141予測、Cクラスは495予測。このうち南太平洋に対してはAクラス予測が0予測、Bクラス予測が0予測、Cクラス予測が34予測となっている。

また震源地予測では現在、計3,127予測中、Aクラスが29予測、Bクラスが198予測、Cクラスが2,900予測となっており、このうちチリ海嶺に対してはAクラスが0予測、Bクラスが0予測、Cクラスが7予測となっている。

通常時との比較では南太平洋の現在の危険度は100%前後、チリ海嶺の危険度は100%以下となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」チリ海嶺M6.0の類似30事例以降の発震傾向性

今回のチリ海嶺M6.0の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた30件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

チリ海嶺を含む南太平洋で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは30事例中1例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に南太平洋で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.7に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、南太平洋への繋がりは多いと言える。

南太平洋で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

東太平洋海嶺 30事例中1例

それ以外では北極・南極で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが30事例中2例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の北極・南極における繋がりは30事例中2例で平均発生頻度1に対し4.3で多いという結果であった。

北極・南極で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

サウスシェトランド諸島 30事例中1例
ヤンマイエン島 30事例中1例

また、今回のチリ海嶺における地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは30事例中5例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し0.7でやや少ないという結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1965年09月18日 M6.6・震度4 茨城県沖
1983年06月21日 M7.1・震度4 青森県西方沖
1986年06月24日 M6.4・震度4 千葉県南東沖
1993年08月07日 M6.3・震度2 沖縄本島北西沖
2013年10月26日 M7.1・震度4 福島県沖
 

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※「EDAS2.0シリーズ」の地震予測については地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」の地震予測ページをご覧下さい。
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※画像はU.S. Geological Surveyより。