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2020年10月29日南太平洋のイースター島でM5.3、10月上旬M6クラス地震2回の震源周辺

南太平洋のイースター島でM5.3、10月上旬M6クラス地震2回の震源周辺


 

USGSによると日本時間2020年10月29日07:08にイースター島でM5.3の地震が発生した。10月上旬にM5.9とM5.7が相次いだ震源の周辺。

 

イースター島における今回の地震について

日本時間2020年10月29日07:08 M5.3 イースター島(深さ約10km)

イースター島でM5.0以上地震が観測されたのは2020年10月11日のM5.7以来17日ぶりで今年14回目。前回の地震は今回の震源から約116km離れた位置であった。その前は2020年10月10日のM5.9で、今回の震源から約126km離れていた。(時刻は海外時間(UTC))

今回の震源周辺では上記の通りM6クラスが最近複数回発生している。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震30事例のうち、その後1ヶ月以内にイースター島を含む南太平洋でM7クラス以上の地震が起きていた事例はなかった。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは30事例中11例で平均発生頻度1に対し1.2とやや多い、大洋州における繋がりは30事例中16例で平均発生頻度1に対し0.8で通常程度という結果であった。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の30事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは30事例中5例であった。これは通常時の1に対し0.7でやや少ないと言える。
 

イースター島の最近の地震活動

イースター島における最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が3回。2019年にイースター島の1ヶ月当たり平均発生数は2.7回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数が通常並みと言える状態である。

イースター島では2019年にM6.0以上の地震は起きなかった。

2019年にイースター島で記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年09月27日 M5.9 イースター島(深さ約10km)
2019年09月09日 M5.5 イースター島(深さ約20km)
※海外時間(UTC)

イースター島では2020年にこれまでM6.0以上の地震は発生していない。

2020年にイースター島で発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年10月10日 M5.9 イースター島(深さ約10km)
2020年08月15日 M5.8 イースター島(深さ約10km)
2020年05月14日 M5.7 イースター島(深さ約10km)
2020年10月11日 M5.7 イースター島(深さ約10km)
2020年09月07日 M5.6 イースター島(深さ約10km)
 

イースター島の過去の地震データ

1901年以降、イースター島で発生してきたM6.0以上の地震は58回でそのうちM7.0以上であったのが0回。20世紀以降、過去最大だったのは1925年12月19日のM6.9で深さは約10kmであった。

イースター島で過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1925年12月19日 M6.9 イースター島(深さ約10km)
1996年09月05日 M6.9 イースター島(深さ約10km)
1987年07月06日 M6.7 イースター島(深さ約10km)
2004年11月28日 M6.6 イースター島(深さ約10km)
1932年11月02日 M6.5 イースター島(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

今回の震源から約100km以内ではこれまでM6.5以上のM7クラス地震は起きてこなかった。
 

南太平洋とイースター島における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は南太平洋など方面別予測が現在671予測。またイースター島など震源地別予測が現在3,150予測となっている。

方面別予測において現在、計671予測中、Aクラスは29予測、Bクラスは142予測、Cクラスは500予測。このうち南太平洋に対してはAクラス予測が0予測、Bクラス予測が0予測、Cクラス予測が34予測となっている。

また震源地予測では現在、計3,150予測中、Aクラスが28予測、Bクラスが195予測、Cクラスが2,927予測となっており、このうちイースター島に対してはAクラスが0予測、Bクラスが0予測、Cクラスが20予測となっている。

通常時との比較では南太平洋の現在の危険度は100%前後、イースター島の危険度は100%以下となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」イースター島M5.3の類似30事例以降の発震傾向性

今回のイースター島M5.3の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた30件の事例について、イースター島を含む南太平洋でその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性は特にみられなかった。

それ以外では中南米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが30事例中11例、大洋州では30事例中16例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは30事例中11例で平均発生頻度1に対し1.2とやや多い、大洋州における繋がりは30事例中16例で平均発生頻度1に対し0.8で通常程度という結果であった。

中南米及び大洋州で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

チリ 30事例中5例
メキシコ 30事例中3例
パナマ 30事例中2例
ブラジル 30事例中2例
コロンビア 30事例中1例
ペルー 30事例中1例
ニカラグア 30事例中1例
ボリビア 30事例中1例

パプアニューギニア 30事例中4例
フィジー 30事例中3例
ソロモン諸島 30事例中3例
バヌアツ 30事例中3例
オーストラリア南方 30事例中1例
サンタクルーズ諸島 30事例中1例
マッコーリー島 30事例中1例
ケルマデック諸島 30事例中1例
サモア 30事例中1例
ニュージーランド 30事例中1例

また、今回のイースター島における地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは30事例中5例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し0.7でやや少ないという結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1982年09月06日 M6.6・震度3 鳥島近海
2008年06月14日 M7.2・震度6強 岩手県内陸南部(岩手・宮城内陸地震)
2011年03月09日 M7.3・震度5弱 三陸沖
2013年10月26日 M7.1・震度4 福島県沖
2015年11月14日 M7.1・震度4 薩摩半島西方沖
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。