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2020年11月03日チリでM6.0、5日ぶり今年18回目のM6クラス以上地震

チリ南部沖合でM6.0、5日ぶり今年18回目のM6クラス以上地震


 

USGSによると日本時間2020年11月03日11:40にチリ南部沖合でM6.0の地震が発生した。今回の震源周辺では日本時間2020年03月24日にチリでM5.1の地震が今回の震源からは約31km離れた場所で起きていた。

 

チリにおける今回の地震について

日本時間2020年11月03日11:40 M6.0 チリ(深さ約10km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM6.0以上の地震としては2020年10月30日にギリシャで発生したM7.0以来4日ぶりで、2020年としては103回目となる(発生日時は日本時間)。

チリでM5.5以上の地震が観測されたのは海外時間(UTC)2020年10月28日のM5.8以来5日ぶりで今年18回目。前回の地震は今回の震源から約1,624km離れた位置であった。その前は海外時間(UTC)2020年10月28日のM5.5で、今回の震源から約1,199km離れていた。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震22事例のうち、その後1ヶ月以内にチリを含む中南米でM7クラス以上の地震が起きていたのは22事例中9例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に中南米で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.2に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、中南米への繋がりはやや多いと言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の北米における繋がりは22事例中2例で平均発生頻度1に対し0.7とやや少ない、大西洋における繋がりは22事例中3例で平均発生頻度1に対し1.2で通常程度という結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の22事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは22事例中2例であった。これは通常時の1に対し0.4で少ないと言える。
 

チリの最近の地震活動

チリにおける最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が14回。2019年にチリの1ヶ月当たり平均発生数は16.9回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数が通常並みと言える状態である。

チリでは2019年にM6.0以上の地震が6回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年にチリで記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年08月01日 M6.8 チリ(深さ約25km)
2019年01月20日 M6.7 チリ(深さ約63km)
2019年09月29日 M6.7 チリ(深さ約11km)
2019年06月14日 M6.4 チリ(深さ約11km)
2019年11月04日 M6.1 チリ(深さ約53km)
※海外時間(UTC)

チリでは2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が6回起きているがM7.0以上の大地震は発生していない。

2020年にチリで発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年06月03日 M6.8 チリ(深さ約97km)
2020年09月01日 M6.8 チリ(深さ約23km)
2020年09月01日 M6.5 チリ(深さ約14km)
2020年09月01日 M6.3 チリ(深さ約17km)
2020年09月06日 M6.3 チリ(深さ約31km)
 

チリの過去の地震データ

1901年以降、チリで発生してきたM6.0以上の地震は439回でそのうちM7.0以上であったのが64回。20世紀以降、過去最大だったのは1960年05月22日のM9.5で深さは約25kmであった。

チリで過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1960年05月22日 M9.5 チリ(深さ約25km)
2010年02月27日 M8.8 チリ(深さ約23km)
1922年11月11日 M8.5 チリ(深さ約70km)
2015年09月16日 M8.3 チリ(深さ約22km)
1906年08月17日 M8.2 チリ(深さ約35km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約200km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1919年03月02日にチリでM7.2の地震が約125kmの距離(深さ15km)で起きていた。(時刻は海外時間(UTC))。
 

中南米とチリにおける地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は中南米など方面別予測が現在687予測。またチリなど震源地別予測が現在3,200予測となっている。

方面別予測において現在、計687予測中、Aクラスは31予測、Bクラスは143予測、Cクラスは513予測。このうち中南米に対してはAクラス予測が4予測、Bクラス予測が44予測、Cクラス予測が11予測となっている。

また震源地予測では現在、計3,200予測中、Aクラスが28予測、Bクラスが201予測、Cクラスが2,971予測となっており、このうちチリに対してはAクラスが2予測、Bクラスが9予測、Cクラスが45予測となっている。

通常時との比較では中南米の現在の危険度は100%以上、チリの危険度は100%以上となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」チリM6.0の類似22事例以降の発震傾向性

今回のチリM6.0の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた22件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

チリを含む中南米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは22事例中9例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に中南米で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.2に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、中南米への繋がりはやや多いと言える。

中南米で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

メキシコ 22事例中3例
アルゼンチン 22事例中3例
ニカラグア 22事例中2例
チリ 22事例中1例
エルサルバドル 22事例中1例
ボリビア 22事例中1例
グアテマラ 22事例中1例

それ以外では北米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが22事例中2例、大西洋では22事例中3例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の北米における繋がりは22事例中2例で平均発生頻度1に対し0.7とやや少ない、大西洋における繋がりは22事例中3例で平均発生頻度1に対し1.2で通常程度という結果であった。

北米及び大西洋で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

米国 22事例中2例

南サンドイッチ諸島 22事例中1例
北大西洋 22事例中1例
大西洋中央海嶺 22事例中1例

また、今回のチリにおける地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは22事例中2例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し0.4で少ないという結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1987年01月09日 M6.6・震度5 岩手県沿岸北部
2008年06月14日 M7.2・震度6強 岩手県内陸南部(岩手・宮城内陸地震)
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。