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2020年11月10日青森県東方沖でM2.8・震度1、4日前のM6クラス地震より沿岸近い深い震源

青森県東方沖でM2.8・震度1、4日前のM6クラス地震より沿岸近い深い震源


 

気象庁によると2020年11月10日04:04に青森県東方沖でM2.8・震度1の地震が発生した。青森県東方沖で有感地震が記録されたのは3日ぶり。今年21回目となる有感地震であった。

 

青森県東方沖における今回の地震について

2020年11月10日04:04 M2.8・震度1 青森県東方沖(深さ約110km)

青森県東方沖で有感地震が観測されたのは2020年11月07日のM5.3・震度2以来3日ぶり。今回の震源からは約172km離れた場所で深さは18kmであった。その前は2020年11月07日のM4.6・震度2で、今回の震源から約170km離れた場所で深さは18kmであった。

青森県東方沖では11月06日から07日にかけてM5.7・震度3を含む4回の有感地震が相次いだばかりだが、これらの地震は震源の深さがいずれも20km弱と浅かった。震源の位置は最大だった11月06日のM5.7は今回より約140km沖合であった。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震8事例のうち、その後1ヶ月以内に青森県東方沖を含む東北地方でM6クラス以上の地震が起きていたのは8事例中5例であった。

M6クラス以上地震の発生数は1919年以降に東北地方で発生してきたM6クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.7に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、東北地方への繋がりは多いと言える。

地震の多い東北地方で異常値が1.7に相当するケースは多くないことから、今後の発震に十分注意する必要がある。また関東地方でも下記の通り異常値が2.7となっていることから、関東における続発地震の可能性がある。

同様に過去のM6クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の関東地方における繋がりは8事例中3例で平均発生頻度1に対し2.7と多い、千島海溝における繋がりは8事例中1例で平均発生頻度1に対し0.2で少ないという結果であった。

M6クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。
 

青森県東方沖と東北地方の最近の地震活動

青森県東方沖で最近7日間に観測された地震数(震度1未満を含む)が84回であるのに対し2019年に青森県東方沖における1週間平均値は22回であったことから、現在の状況は多いと言える。

青森県東方沖を含む東北地方全体では最近1週間に観測された地震数(震度1未満を含む)は1,016回で、2019年に東北地方で記録された地震数は1週間当たり790回であったので、東北地方における現在の地震数はやや多いと言える状態である。

今回の有感地震は2020年としては21回目。青森県東方沖では2019年に36回の有感地震を記録しており、そのうちM5.0以上だった地震は4回であった(震度1未満・規模不明の地震を除く)。

2020年としてはこれまでの計20回のうちM3.0未満だったのが0回、M3.0~3.9が9回、M4.0~4.9が7回、M5.0以上が4回となっている。

青森県東方沖における最近のM5以上有感地震を日付の近かった順に並べるとこのようになる。
2020年11月07日 M5.3 震度2 青森県東方沖
2020年11月06日 M5.7 震度3 青森県東方沖
2020年04月30日 M5.3 震度3 青森県東方沖
2020年04月24日 M5.2 震度3 青森県東方沖
2019年12月19日 M5.5 震度5弱 青森県東方沖

青森県東方沖を含む東北地方で最近起きたM5.0以上の地震としては2020年11月07日の青森県東方沖M5.3・震度2が挙げられる。
 

青森県東方沖の過去の地震データ

1919年以降、青森県東方沖で発生してきた有感地震は1,659回でそのうちM5.0以上であったのが356回。またM6.0以上は58回でM7.0以上の大地震は4回記録されている(規模不明は除く)。

過去最大だったのは1968年05月16日のM7.9・震度5(1968年十勝沖地震)で深さは0kmであった。

青森県東方沖において過去に発生してきたM5.0以上の地震を規模の大きい順に並べるとこのようになる。
1968年05月16日 M7.9 震度5 青森県東方沖(1968年十勝沖地震)
1968年05月16日 M7.5 震度5 青森県東方沖
1943年06月13日 M7.1 震度4 青森県東方沖
1945年02月10日 M7.1 震度5 青森県東方沖
1922年12月09日 M6.8 震度3 青森県東方沖

また今回の震源から約20km以内でこれまでに発生したM5.0以上地震を距離の近かった順に並べると1987年08月01日に青森県東方沖でM5.0・震度3の地震が約6kmの距離(深さ113km)で起きていた他、1974年04月02日に青森県東方沖でM5.1・震度2の地震が約6kmの距離(深さ34km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約20km以内で記録されてきたM5.0以上地震を規模順にすると最大だったのは1920年11月05日に約19kmの距離で発生した青森県東方沖M5.2・震度1(深さ0km)であった。
 

東北地方と青森県東方沖における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、日本国内で2ヶ月以内にM5.5以上・M6クラス以上地震が発生する可能性のある予測は東北地方など方面別予測が現在239予測。また青森県東方沖など震源地別予測が現在898予測となっている。

方面別予測において現在、計239予測中、Aクラスは7予測、Bクラスは32予測、Cクラスは200予測。このうち東北地方に対してはAクラス予測が4予測、Bクラス予測が8予測、Cクラス予測が6予測となっている。

また震源地予測では現在、計898予測中、Aクラスが13予測、Bクラスが70予測、Cクラスが815予測となっており、このうち青森県東方沖に対してはAクラスが2予測、Bクラスが3予測、Cクラスが12予測となっている。

通常時との比較では東北地方の現在の危険度は100%前後、青森県東方沖の危険度は150%以上となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」青森県東方沖M2.8の類似8事例以後の発震傾向性

今回の青森県東方沖M2.8の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた8件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM5.5(M6クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

青森県東方沖を含む東北地方で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースは8事例中5例であった。

M6クラス以上地震の発生数は1919年以降に東北地方で発生してきたM6クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.7に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、東北地方への繋がりは多いと言える。

東北地方で今回の震源付近において同規模・同程度の深さの地震が発生した際、その後1ヶ月以内にM6クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10震央)。

福島県沖 8事例中4例
岩手県沖 8事例中2例
三陸沖 8事例中2例
福島県浜通り 8事例中1例
宮城県沖 8事例中1例
福島県中通り 8事例中1例

また、関東地方で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースが8事例中3例、千島海溝では8事例中1例であった。

過去のM6クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の関東地方における繋がりは8事例中3例で平均発生頻度1に対し2.7と多い、千島海溝における繋がりは8事例中1例で平均発生頻度1に対し0.2で少ないという結果であった。

関東地方及び千島海溝で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M6クラス以上が起きていた震源と事例数。

千葉県東方沖 8事例中3例
茨城県沖 8事例中2例
茨城県北部 8事例中1例
関東東方沖 8事例中1例
茨城県南部 8事例中1例

国後島付近 8事例中1例
 

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※画像は気象庁より。