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2020年11月14日メキシコ中部沖合でM5.3、大洋州M7クラス地震の傾向性

メキシコ中部沖合でM5.3、大洋州M7クラス地震の傾向性


 

USGSによると日本時間2020年11月14日04:04にメキシコの中部沖合でM5.3の地震が発生した。今回の震源周辺では日本時間2020年05月22日にメキシコでM6.1の地震が今回の震源からは約62km離れた場所で起きていた。

 

メキシコにおける今回の地震について

日本時間2020年11月14日04:04 M5.3 メキシコ(深さ約10km)

メキシコでM5.0以上地震が観測されたのは2020年10月25日のM5.1以来19日ぶりで今年26回目。前回の地震は今回の震源から約1,791km離れた位置であった。その前は2020年10月12日のM5.4で、今回の震源から約1,699km離れていた。(時刻は海外時間(UTC))

今回の震源から距離100km以内と比較的近い位置では海外時間(UTC)2020年05月22日にメキシコでM6.1の地震が今回の震源からは約62km離れた場所で起きていた。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震11事例のうち、その後1ヶ月以内にメキシコを含む中南米でM7クラス以上の地震が起きていたのは11事例中5例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に中南米で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.2に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、中南米への繋がりはやや多いと言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の大洋州における繋がりは11事例中10例で平均発生頻度1に対し1.8と多いと言える。地震の多い大洋州で1.8はかなりと言える。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の11事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは11事例中2例であった。これは通常時の1に対し0.8で通常程度と言える。
 

メキシコの最近の地震活動

メキシコにおける最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が8回。2019年にメキシコの1ヶ月当たり平均発生数は6.3回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数がやや多いと言える状態である。

メキシコでは2019年にM6.0以上の地震が2回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年にメキシコで記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年02月01日 M6.7 メキシコ(深さ約66km)
2019年11月20日 M6.3 メキシコ(深さ約15km)
2019年08月14日 M5.9 メキシコ(深さ約10km)
2019年05月31日 M5.8 メキシコ(深さ約10km)
2019年01月21日 M5.6 メキシコ(深さ約29km)
※海外時間(UTC)

メキシコでは2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が2回、M7.0以上の大地震が1回起きている。

2020年にメキシコで発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年06月23日 M7.4 メキシコ(深さ約26km)
2020年05月22日 M6.1 メキシコ(深さ約10km)
2020年01月05日 M5.9 メキシコ(深さ約87km)
2020年01月10日 M5.6 メキシコ(深さ約10km)
2020年03月07日 M5.6 メキシコ(深さ約10km)
 

メキシコの過去の地震データ

1901年以降、メキシコで発生してきたM6.0以上の地震は309回でそのうちM7.0以上であったのが53回。20世紀以降、過去最大だったのは2017年09月08日のM8.2で深さは約47kmであった。

メキシコで過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
2017年09月08日 M8.2 メキシコ(深さ約47km)
1932年06月03日 M8.1 メキシコ(深さ約15km)
1985年09月19日 M8.0 メキシコ(深さ約28km)
1995年10月09日 M8.0 メキシコ(深さ約33km)
1928年06月17日 M7.9 メキシコ(深さ約20km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約100km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1953年09月30日にメキシコでM6.8の地震が約43kmの距離(深さ10km)で起きていた他、1969年11月01日にメキシコでM6.6の地震が約77kmの距離(深さ10km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約100km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1953年09月30日に43kmの距離で発生したメキシコ M6.8(深さ10km)であった。(時刻は海外時間(UTC))
 

中南米とメキシコにおける地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は中南米など方面別予測が現在646予測。またメキシコなど震源地別予測が現在2,988予測となっている。

方面別予測において現在、計646予測中、Aクラスは29予測、Bクラスは138予測、Cクラスは479予測。このうち中南米に対してはAクラス予測が2予測、Bクラス予測が44予測、Cクラス予測が10予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,988予測中、Aクラスが25予測、Bクラスが193予測、Cクラスが2,770予測となっており、このうちメキシコに対してはAクラスが0予測、Bクラスが2予測、Cクラスが54予測となっている。

通常時との比較では中南米の現在の危険度は100%以上、メキシコの危険度は100%前後となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」メキシコM5.3の類似11事例以降の発震傾向性

今回のメキシコM5.3の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた11件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

メキシコを含む中南米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは11事例中5例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に中南米で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.2に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、中南米への繋がりはやや多いと言える。

中南米で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

ペルー 11事例中2例
メキシコ 11事例中1例
アルゼンチン 11事例中1例
コスタリカ 11事例中1例
チリ 11事例中1例

それ以外では大洋州で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが11事例中10例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の大洋州における繋がりは11事例中10例で平均発生頻度1に対し1.8と多いと言える。

大洋州で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

パプアニューギニア 11事例中4例
トンガ 11事例中3例
ソロモン諸島 11事例中2例
フィジー 11事例中2例
ニュージーランド 11事例中2例
ケルマデック諸島 11事例中1例
サンタクルーズ諸島 11事例中1例

また、今回のメキシコにおける地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは11事例中2例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し0.8で通常程度という結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1952年03月04日 M8.2・震度5 十勝沖(1952年十勝沖地震)
2009年08月09日 M6.8・震度4 東海道南方沖
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。