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2020年11月21日チリ中部でM5.6、18日ぶり今年19回目のM6クラス以上地震

チリ中部でM5.6、18日ぶり今年19回目のM6クラス以上地震


 

USGSによると日本時間2020年11月21日11:11にチリでM5.6の地震が発生した。今回の震源周辺では日本時間2020年09月06日にチリでM6.3の地震が今回の震源からは約51km離れた場所で起きていた。

 

チリにおける今回の地震について

日本時間2020年11月21日11:11 M5.6 チリ(深さ約54km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM5.5以上の地震としては2020年11月20日にマッコーリー島で発生したM5.5以来で、2020年としては351回目となる(発生日時は日本時間)。

チリでM5.5以上の地震が観測されたのは海外時間(UTC)2020年11月03日のM6.0以来18日ぶりで今年19回目。前回の地震は今回の震源から約1,489km離れた位置であった。その前は海外時間(UTC)2020年10月28日のM5.8で、今回の震源から約145km離れていた。

今回の震源はチリ中部の沿岸部で、周辺では10月28日にM5.8の地震が今回より約150km北側で起きていた。震源の深さは約44kmと同程度であった。また同じ10月28日には今回の震源から約360km南側でもM5.5の地震が発生していた。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震41事例のうち、その後1ヶ月以内にチリを含む中南米でM7クラス以上の地震が起きていたのは41事例中20例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に中南米で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.4に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、中南米への繋がりはやや多いと言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の大洋州における繋がりは41事例中28例で平均発生頻度1に対し1.3とやや多い、南太平洋における繋がりは41事例中1例で平均発生頻度1に対し1.2でやや多いという結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の41事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは41事例中5例であった。これは通常時の1に対し0.5で少ないと言える。
 

チリの最近の地震活動

チリにおける最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が20回。2019年にチリの1ヶ月当たり平均発生数は16.9回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数が通常並みと言える状態である。

チリでは2019年にM6.0以上の地震が6回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年にチリで記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年08月01日 M6.8 チリ(深さ約25km)
2019年01月20日 M6.7 チリ(深さ約63km)
2019年09月29日 M6.7 チリ(深さ約11km)
2019年06月14日 M6.4 チリ(深さ約11km)
2019年11月04日 M6.1 チリ(深さ約53km)
※海外時間(UTC)

チリでは2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が7回起きているがM7.0以上の大地震は発生していない。

2020年にチリで発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年06月03日 M6.8 チリ(深さ約97km)
2020年09月01日 M6.8 チリ(深さ約23km)
2020年09月01日 M6.5 チリ(深さ約14km)
2020年09月01日 M6.3 チリ(深さ約17km)
2020年09月06日 M6.3 チリ(深さ約31km)
 

チリの過去の地震データ

1901年以降、チリで発生してきたM6.0以上の地震は440回でそのうちM7.0以上であったのが64回。20世紀以降、過去最大だったのは1960年05月22日のM9.5で深さは約25kmであった。

チリで過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1960年05月22日 M9.5 チリ(深さ約25km)
2010年02月27日 M8.8 チリ(深さ約23km)
1922年11月11日 M8.5 チリ(深さ約70km)
2015年09月16日 M8.3 チリ(深さ約22km)
1906年08月17日 M8.2 チリ(深さ約35km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約100km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると2015年11月07日にチリでM6.8の地震が約6kmの距離(深さ46km)で起きていた他、1998年01月12日にチリでM6.6の地震が約13kmの距離(深さ35km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約100km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは2015年09月16日に63kmの距離で発生したチリ M8.3(深さ22km)であった。(時刻は海外時間(UTC))。
 

中南米とチリにおける地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は中南米など方面別予測が現在578予測。またチリなど震源地別予測が現在2,601予測となっている。

方面別予測において現在、計578予測中、Aクラスは27予測、Bクラスは123予測、Cクラスは428予測。このうち中南米に対してはAクラス予測が2予測、Bクラス予測が41予測、Cクラス予測が7予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,601予測中、Aクラスが20予測、Bクラスが168予測、Cクラスが2,413予測となっており、このうちチリに対してはAクラスが1予測、Bクラスが8予測、Cクラスが40予測となっている。

通常時との比較では中南米の現在の危険度は100%以上、チリの危険度は150%以上となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」チリM5.6の類似41事例以降の発震傾向性

今回のチリM5.6の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた41件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

チリを含む中南米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは41事例中20例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に中南米で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.4に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、中南米への繋がりはやや多いと言える。

中南米で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

チリ 41事例中10例
メキシコ 41事例中5例
ペルー 41事例中2例
ブラジル 41事例中2例
エルサルバドル 41事例中2例
アルゼンチン 41事例中1例
コロンビア 41事例中1例
ケイマン諸島 41事例中1例
エクアドル 41事例中1例

それ以外では大洋州で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが41事例中28例、南太平洋では41事例中1例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の大洋州における繋がりは41事例中28例で平均発生頻度1に対し1.3とやや多い、南太平洋における繋がりは41事例中1例で平均発生頻度1に対し1.2でやや多いという結果であった。

大洋州及び南太平洋で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

パプアニューギニア 41事例中13例
バヌアツ 41事例中9例
ケルマデック諸島 41事例中5例
フィジー 41事例中5例
ソロモン諸島 41事例中2例
ロイヤリティ諸島 41事例中2例
サンタクルーズ諸島 41事例中2例
トンガ 41事例中1例
ニュージーランド 41事例中1例
マッコーリー島 41事例中1例

東太平洋海嶺 41事例中1例

また、今回のチリにおける地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは41事例中5例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し0.5で少ないという結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1995年10月18日 M6.9・震度5 奄美大島近海
2001年12月02日 M6.4・震度5弱 岩手県内陸南部
2007年03月25日 M6.9・震度6強 能登半島沖(能登半島地震)
2009年08月09日 M6.8・震度4 東海道南方沖
2012年03月14日 M6.9・震度4 三陸沖
 

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※「EDAS2.0シリーズ」の地震予測については地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」の地震予測ページをご覧下さい。
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※画像はU.S. Geological Surveyより。