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2020年11月26日バレニー諸島でM6.1、南極プレート境界付近で20分前のイースター島に続くM6クラス地震

バレニー諸島でM6.1、南極プレート境界付近で20分前のイースター島に続くM6クラス地震


 

USGSによると日本時間2020年11月26日07:56にニュージーランド南方に位置する南極海のバレニー諸島でM6.1の地震が発生した。

 

バレニー諸島における今回の地震について

日本時間2020年11月26日07:56 M6.1 バレニー諸島(深さ約10km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM6.0以上の地震としては2020年11月22日にチリで発生したM6.1以来4日ぶりで、2020年としては108回目となる(発生日時は日本時間)。

バレニー諸島でM5.5以上の地震が観測されたのは海外時間(UTC)2019年07月23日のM6.0以来492日ぶりで今年1回目。前回の地震は今回の震源から約97km離れた位置であった。その前は海外時間(UTC)2018年08月22日のM5.6で、今回の震源から約99km離れていた。

今回の震源は南極プレートとインド・オーストラリアプレートの境界付近で、同じ南極プレートとの境界付近ではわずか20分前の07:37にも南太平洋のイースター島周辺でもM5.7(速報値のM5.8から更新)が起きたばかりであった。深さも同程度であった。

バレニー諸島付近における今回の震源周辺ではこれまでにも複数回、M6クラス地震が起きてきた。上記の通り2018年と2019年に記録された直近のM6クラス地震も今回の震源から100km以内の距離であり、2017年10月08日にはM6.2が約30kmの距離で発生していた。M6クラスが多く観測される震源域における地震であったと言える。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震39事例のうち、その後1ヶ月以内にバレニー諸島を含む北極・南極でM7クラス以上の地震が起きていたのは39事例中1例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に北極・南極で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.7に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、北極・南極への繋がりは多いと言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の南太平洋における繋がりは39事例中1例で平均発生頻度1に対し1.3とやや多い、大洋州における繋がりは39事例中27例で平均発生頻度1に対し1.3でやや多いという結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の39事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは39事例中10例であった。これは通常時の1に対し1.1で通常程度と言える。
 

バレニー諸島の最近の地震活動

バレニー諸島における最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が1回。2019年にバレニー諸島の1ヶ月当たり平均発生数は1.5回であった。

バレニー諸島では2019年にM6.0以上の地震が1回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年にバレニー諸島で記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年07月23日 M6.0 バレニー諸島(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

バレニー諸島では2020年にこれまでM6.0以上の地震は発生していない。

2020年にバレニー諸島で発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年08月03日 M5.3 バレニー諸島(深さ約10km)
2020年07月14日 M5.2 バレニー諸島(深さ約10km)
2020年07月15日 M5.0 バレニー諸島(深さ約10km)
2020年11月03日 M4.7 バレニー諸島(深さ約36km)
2020年02月02日 M4.6 バレニー諸島(深さ約10km)
 

バレニー諸島の過去の地震データ

1901年以降、バレニー諸島で発生してきたM6.0以上の地震は24回でそのうちM7.0以上であったのが1回。20世紀以降、過去最大だったのは1998年03月25日のM8.1で深さは約10kmであった。

バレニー諸島で過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1998年03月25日 M8.1 バレニー諸島(深さ約10km)
1945年03月23日 M6.8 バレニー諸島(深さ約10km)
1995年06月21日 M6.7 バレニー諸島(深さ約10km)
1992年11月04日 M6.4 バレニー諸島(深さ約10km)
1995年02月03日 M6.4 バレニー諸島(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約200km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1995年06月21日にバレニー諸島でM6.7の地震が約24kmの距離(深さ10km)で起きていた他、1945年03月23日にバレニー諸島でM6.8の地震が約73kmの距離(深さ10km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約200km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1945年03月23日に73kmの距離で発生したバレニー諸島 M6.8(深さ10km)であった。(時刻は海外時間(UTC))。
 

北極・南極とバレニー諸島における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は北極・南極など方面別予測が現在600予測。またバレニー諸島など震源地別予測が現在2,733予測となっている。

方面別予測において現在、計600予測中、Aクラスは30予測、Bクラスは124予測、Cクラスは446予測。このうち北極・南極に対してはAクラス予測が0予測、Bクラス予測が0予測、Cクラス予測が31予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,733予測中、Aクラスが27予測、Bクラスが179予測、Cクラスが2,527予測となっており、このうちバレニー諸島に対してはAクラスが0予測、Bクラスが0予測、Cクラスが10予測となっている。

通常時との比較では北極・南極の現在の危険度は100%以上、バレニー諸島の危険度は100%以下となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」バレニー諸島M6.1の類似39事例以降の発震傾向性

今回のバレニー諸島M6.1の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた39件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

バレニー諸島を含む北極・南極で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは39事例中1例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に北極・南極で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.7に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、北極・南極への繋がりは多いと言える。

北極・南極で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

スヴァールバル諸島 39事例中1例

それ以外では南太平洋で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが39事例中1例、大洋州では39事例中27例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の南太平洋における繋がりは39事例中1例で平均発生頻度1に対し1.3とやや多い、大洋州における繋がりは39事例中27例で平均発生頻度1に対し1.3でやや多いという結果であった。

南太平洋及び大洋州で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

南太平洋 39事例中1例

バヌアツ 39事例中7例
フィジー 39事例中7例
パプアニューギニア 39事例中6例
トンガ 39事例中5例
ソロモン諸島 39事例中4例
ケルマデック諸島 39事例中3例
ニュージーランド 39事例中2例
マッコーリー島 39事例中1例
サモア 39事例中1例
オーストラリア 39事例中1例

また、今回のバレニー諸島における地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは39事例中10例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し1.1で通常程度という結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1929年06月03日 M6.7・震度4 三重県南東沖
1960年03月23日 M6.6・震度3 三陸沖
1963年08月15日 M6.6・震度4 福島県沖
1983年04月30日 M6.4・震度3 十勝沖
1985年08月12日 M6.4・震度4 福島県沖
1987年02月06日 M6.7・震度5 福島県沖
2001年12月02日 M6.4・震度5弱 岩手県内陸南部
2005年08月16日 M7.2・震度6弱 宮城県沖(2005年宮城県沖地震)
2005年12月02日 M6.6・震度3 宮城県沖
2007年03月25日 M6.9・震度6強 能登半島沖(能登半島地震)
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。