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2020年11月26日パプアニューギニア西部でM5.3の地震が2回相次ぐ、ほぼ同位置で

パプアニューギニア西部でM5.3の地震が2回相次ぐ、ほぼ同位置で


 

USGSによると日本時間2020年11月26日12:47と13:42にパプアニューギニアの西部でM5.3の地震が相次いで発生した。今回の震源周辺では日本時間2020年08月02日にパプアニューギニアでM5.4の地震が今回の震源からは約71km離れた場所で起きていた。

 

パプアニューギニアにおける今回の地震について

日本時間2020年11月26日12:47 M5.3 パプアニューギニア(深さ約42km)
日本時間2020年11月26日13:42 M5.3 パプアニューギニア(深さ約30km)

2回の地震はほぼ同位置で発生し深さも近かった。今回の震源はインドネシア寄りのパプアニューギニア西部。

パプアニューギニアでM5.0以上地震が観測されたのは2020年11月09日のM5.5以来16日ぶりで今年74回目と75回目。前回の地震は今回の震源から約934km離れた位置であった。その前は2020年11月05日のM5.2で、今回の震源から約289km離れていた。(時刻は海外時間(UTC))

今回の震源から距離100km以内と比較的近い位置では海外時間(UTC)2020年08月02日にパプアニューギニアでM5.4の地震が今回の震源からは約71km離れた場所で起きていた。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震23事例のうち、その後1ヶ月以内にパプアニューギニアを含む大洋州でM7クラス以上の地震が起きていたのは23事例中14例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に大洋州で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.0に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、大洋州への繋がりは通常程度と言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合のアジアにおける繋がりは23事例中17例で平均発生頻度1に対し0.9と通常程度、北太平洋における繋がりは23事例中4例で平均発生頻度1に対し1.3でやや多いという結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の23事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは23事例中3例であった。これは通常時の1に対し0.6で少ないと言える。3例中2例は本州南方沖における地震であった。
 

パプアニューギニアの最近の地震活動

パプアニューギニアにおける最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が17回。2019年にパプアニューギニアの1ヶ月当たり平均発生数は30.0回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数が少ないと言える状態である。

パプアニューギニアでは2019年にM6.0以上の地震が9回発生、そのうちM7.0以上の大地震は2回であった。

2019年にパプアニューギニアで記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年05月14日 M7.6 パプアニューギニア(深さ約10km)
2019年05月06日 M7.1 パプアニューギニア(深さ約146km)
2019年02月17日 M6.4 パプアニューギニア(深さ約368km)
2019年07月15日 M6.3 パプアニューギニア(深さ約42km)
2019年01月17日 M6.2 パプアニューギニア(深さ約10km)
※海外時間(UTC)

パプアニューギニアでは2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が10回、M7.0以上の大地震が1回起きている。

2020年にパプアニューギニアで発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年07月17日 M7.0 パプアニューギニア(深さ約80km)
2020年04月25日 M6.3 パプアニューギニア(深さ約17km)
2020年10月08日 M6.3 パプアニューギニア(深さ約104km)
2020年02月09日 M6.2 パプアニューギニア(深さ約31km)
2020年08月25日 M6.2 パプアニューギニア(深さ約22km)
 

パプアニューギニアの過去の地震データ

1901年以降、パプアニューギニアで発生してきたM6.0以上の地震は809回でそのうちM7.0以上であったのが82回。20世紀以降、過去最大だったのは1971年07月26日のM8.1で深さは約40kmであった。

パプアニューギニアで過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1971年07月26日 M8.1 パプアニューギニア(深さ約40km)
1906年09月14日 M8.0 パプアニューギニア(深さ約35km)
1971年07月14日 M8.0 パプアニューギニア(深さ約40km)
2000年11月16日 M8.0 パプアニューギニア(深さ約33km)
1916年01月01日 M7.9 パプアニューギニア(深さ約35km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約100km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1972年01月19日にパプアニューギニアでM6.6の地震が約7kmの距離(深さ20km)で起きていた他、1952年11月06日にパプアニューギニアでM6.8の地震が約17kmの距離(深さ52km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約100km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1970年10月31日に65kmの距離で発生したパプアニューギニア M6.9(深さ60km)であった。(時刻は海外時間(UTC))
 

大洋州とパプアニューギニアにおける地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は大洋州など方面別予測が現在613予測。またパプアニューギニアなど震源地別予測が現在2,796予測となっている。

方面別予測において現在、計613予測中、Aクラスは30予測、Bクラスは127予測、Cクラスは456予測。このうち大洋州に対してはAクラス予測が16予測、Bクラス予測が37予測、Cクラス予測が0予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,796予測中、Aクラスが27予測、Bクラスが182予測、Cクラスが2,587予測となっており、このうちパプアニューギニアに対してはAクラスが2予測、Bクラスが37予測、Cクラスが15予測となっている。

通常時との比較では大洋州の現在の危険度は100%以上、パプアニューギニアの危険度は150%以上となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」パプアニューギニアM5.3の類似23事例以降の発震傾向性

今回のパプアニューギニアM5.3の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた23件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

パプアニューギニアを含む大洋州で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは23事例中14例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に大洋州で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.0に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、大洋州への繋がりは通常程度と言える。

大洋州で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

パプアニューギニア 23事例中5例
バヌアツ 23事例中4例
フィジー 23事例中4例
サモア 23事例中1例
マッコーリー島 23事例中1例
トンガ 23事例中1例
ニュージーランド 23事例中1例
ソロモン諸島 23事例中1例

それ以外ではアジアで今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが23事例中17例、北太平洋では23事例中4例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合のアジアにおける繋がりは23事例中17例で平均発生頻度1に対し0.9と通常程度、北太平洋における繋がりは23事例中4例で平均発生頻度1に対し1.3でやや多いという結果であった。

アジア及び北太平洋で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

インドネシア 23事例中9例
日本 23事例中3例
台湾 23事例中2例
フィリピン 23事例中2例
マリアナ諸島 23事例中2例
中国 23事例中1例

アリューシャン列島 23事例中4例

また、今回のパプアニューギニアにおける地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは23事例中3例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し0.6で少ないという結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1982年07月04日 M6.6・震度2 本州南方沖
1984年04月24日 M6.3・震度2 オホーツク海南部
1990年08月05日 M6.2・震度2 本州南方沖
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。