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2020年11月28日岩手県沖でM3.2・震度1、岩手県沿岸北部含め周辺で3日連続の有感地震

岩手県沖でM3.2・震度1、岩手県沿岸北部含め周辺で3日連続の有感地震


 

気象庁によると2020年11月28日05:06に岩手県沖でM3.2・震度1の地震が発生した。岩手県沖で有感地震が記録されたのは2日ぶり。今年46回目となる有感地震であった。

 

岩手県沖における今回の地震について

2020年11月28日05:06 M3.2・震度1 岩手県沖(深さ約30km)

岩手県沖で有感地震が観測されたのは2020年11月26日のM2.7・震度1以来2日ぶり。今回の震源からは約43km離れた場所で深さは10kmであった。その前は2020年11月22日のM3.8・震度1で、今回の震源から約44km離れた場所で深さは46kmであった。

岩手県沖では2日前の11月26日にもM2.7・震度1の地震が今回の震源から西方向に当たる沿岸部で発生していた他(速報値では岩手県沿岸北部)、前日11月27日にも岩手県沿岸北部でM4.0・震度2の地震が起きており、いずれも今回に比較的近い位置であった。深さは前者が10km、後者が約60kmで今回の約30kmとは異なっていた。

今回の震源付近では2012年03月27日にM6.6・震度5弱のM7クラス地震が約9kmの距離で記録されており、深さは21kmであった。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震25事例のうち、その後1ヶ月以内に岩手県沖を含む東北地方でM6クラス以上の地震が起きていたのは25事例中15例であった。

M6クラス以上地震の発生数は1919年以降に東北地方で発生してきたM6クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.2に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、東北地方への繋がりはやや多いと言える。地震の多い東北地方における「やや多い」は注意を要する。

同様に過去のM6クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の関東地方における繋がりは25事例中10例で平均発生頻度1に対し1.5と多い、北海道地方における繋がりは25事例中3例で平均発生頻度1に対し1.1で通常程度という結果であった。

M6クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。
 

岩手県沖と東北地方の最近の地震活動

岩手県沖で最近7日間に観測された地震数(震度1未満を含む)が83回であるのに対し2019年に岩手県沖における1週間平均値は98回であったことから、現在の状況は通常並みと言える。

岩手県沖を含む東北地方全体では最近1週間に観測された地震数(震度1未満を含む)は908回で、2019年に東北地方で記録された地震数は1週間当たり790回であったので、東北地方における現在の地震数は通常並みと言える状態である。

今回の有感地震は2020年としては46回目。岩手県沖では2019年に42回の有感地震を記録しており、そのうちM5.0以上だった地震は1回であった(震度1未満・規模不明の地震を除く)。

2020年としてはこれまでの計45回のうちM3.0未満だったのが1回、M3.0~3.9が34回、M4.0~4.9が10回、M5.0以上が0回となっている。

岩手県沖における最近のM5以上有感地震を日付の近かった順に並べるとこのようになる。
2019年01月26日 M5.6 震度4 岩手県沖
2018年05月14日 M5.1 震度3 岩手県沖
2017年12月16日 M5.5 震度4 岩手県沖
2017年09月27日 M6.1 震度4 岩手県沖
2017年01月26日 M5.2 震度3 岩手県沖

岩手県沖を含む東北地方で最近起きたM5.0以上の地震としては2020年11月07日の青森県東方沖M5.3・震度2が挙げられる。
 

岩手県沖の過去の地震データ

1919年以降、岩手県沖で発生してきた有感地震は2,490回でそのうちM5.0以上であったのが262回。またM6.0以上は28回でM7.0以上の大地震は3回記録されている(規模不明は除く)。

過去最大だったのは2011年03月11日のM7.4・震度5弱で深さは32kmであった。

岩手県沖において過去に発生してきたM5.0以上の地震を規模の大きい順に並べるとこのようになる。
2011年03月11日 M7.4 震度5弱 岩手県沖
1995年01月07日 M7.2 震度5 岩手県沖
1928年05月27日 M7.0 震度4 岩手県沖
2011年06月23日 M6.9 震度5弱 岩手県沖
1960年07月30日 M6.7 震度4 岩手県沖

また今回の震源から約20km以内でこれまでに発生したM5.0以上地震を距離の近かった順に並べると2012年09月18日に岩手県沖でM5.0・震度3の地震が約9kmの距離(深さ43km)で起きていた他、2011年08月01日に岩手県沖でM5.8・震度4の地震が約9kmの距離(深さ43km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約20km以内で記録されてきたM5.0以上地震を規模順にすると最大だったのは2012年03月27日に約9kmの距離で発生した岩手県沖M6.6・震度5弱(深さ21km)であった。
 

東北地方と岩手県沖における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、日本国内で2ヶ月以内にM5.5以上・M6クラス以上地震が発生する可能性のある予測は東北地方など方面別予測が現在168予測。また岩手県沖など震源地別予測が現在616予測となっている。

方面別予測において現在、計168予測中、Aクラスは6予測、Bクラスは22予測、Cクラスは140予測。このうち東北地方に対してはAクラス予測が3予測、Bクラス予測が6予測、Cクラス予測が4予測となっている。

また震源地予測では現在、計616予測中、Aクラスが7予測、Bクラスが50予測、Cクラスが559予測となっており、このうち岩手県沖に対してはAクラスが0予測、Bクラスが3予測、Cクラスが10予測となっている。

通常時との比較では東北地方の現在の危険度は100%以下、岩手県沖の危険度は100%以下となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」岩手県沖M3.2の類似25事例以後の発震傾向性

今回の岩手県沖M3.2の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた25件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM5.5(M6クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

岩手県沖を含む東北地方で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースは25事例中15例であった。

M6クラス以上地震の発生数は1919年以降に東北地方で発生してきたM6クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.2に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、東北地方への繋がりはやや多いと言える。

東北地方で今回の震源付近において同規模・同程度の深さの地震が発生した際、その後1ヶ月以内にM6クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10震央)。

三陸沖 25事例中8例
福島県沖 25事例中5例
岩手県沖 25事例中4例
青森県東方沖 25事例中4例
宮城県沖 25事例中4例

また、関東地方で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースが25事例中10例、北海道地方では25事例中3例であった。

過去のM6クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の関東地方における繋がりは25事例中10例で平均発生頻度1に対し1.5と多い、北海道地方における繋がりは25事例中3例で平均発生頻度1に対し1.1で通常程度という結果であった。

関東地方及び北海道地方で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M6クラス以上が起きていた震源と事例数。

千葉県東方沖 25事例中6例
茨城県沖 25事例中3例
茨城県北部 25事例中2例
千葉県南東沖 25事例中1例
関東東方沖 25事例中1例
千葉県北東部 25事例中1例

上川地方南部 25事例中1例
根室地方北部 25事例中1例
胆振地方中東部 25事例中1例
 

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※画像は気象庁より。