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2020年12月05日大洋州のトンガでM5.5、世界で2日ぶりのM6クラス地震

大洋州のトンガでM5.5、世界で2日ぶりのM6クラス地震


 

USGSによると日本時間2020年12月05日15:43にトンガでM5.5の地震が発生した。今回の震源周辺では日本時間2020年10月21日にトンガでM5.9の地震が今回の震源からは約61km離れた場所で起きていた。

 

トンガにおける今回の地震について

日本時間2020年12月05日15:43 M5.5 トンガ(深さ約10km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM5.5以上の地震としては2020年12月03日に東太平洋海嶺で発生したM5.5以来で、2020年としては368回目となる(発生日時は日本時間)。

トンガでM5.5以上の地震が観測されたのは海外時間(UTC)2020年11月29日のM5.6以来5日ぶりで今年14回目。前回の地震は今回の震源から約242km離れた位置であった。その前は海外時間(UTC)2020年11月07日のM5.9で、今回の震源から約335km離れていた。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震18事例のうち、その後1ヶ月以内にトンガを含む大洋州でM7クラス以上の地震が起きていたのは18事例中6例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に大洋州で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合0.7に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、大洋州への繋がりはやや少ないと言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは18事例中5例で平均発生頻度1に対し1.0と通常程度、アジアにおける繋がりは18事例中9例で平均発生頻度1に対し0.8で通常程度という結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の18事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは18事例中2例であった。これは通常時の1に対し0.5で少ないと言える。
 

トンガの最近の地震活動

トンガにおける最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が10回。2019年にトンガの1ヶ月当たり平均発生数は20.8回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数が少ないと言える状態である。

トンガでは2019年にM6.0以上の地震が7回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年にトンガで記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年11月04日 M6.6 トンガ(深さ約10km)
2019年11月11日 M6.2 トンガ(深さ約10km)
2019年06月15日 M6.1 トンガ(深さ約13km)
2019年04月12日 M6.0 トンガ(深さ約15km)
2019年05月30日 M6.0 トンガ(深さ約178km)
※海外時間(UTC)

トンガでは2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が1回起きているがM7.0以上の大地震は発生していない。

2020年にトンガで発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年10月01日 M6.4 トンガ(深さ約35km)
2020年05月28日 M5.9 トンガ(深さ約10km)
2020年10月21日 M5.9 トンガ(深さ約10km)
2020年10月25日 M5.9 トンガ(深さ約33km)
2020年11月07日 M5.9 トンガ(深さ約24km)
 

トンガの過去の地震データ

1901年以降、トンガで発生してきたM6.0以上の地震は344回でそのうちM7.0以上であったのが20回。20世紀以降、過去最大だったのは1919年04月30日のM8.1で深さは約25kmであった。

トンガで過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1919年04月30日 M8.1 トンガ(深さ約25km)
2006年05月03日 M8.0 トンガ(深さ約55km)
1950年12月14日 M7.8 トンガ(深さ約216km)
1975年10月11日 M7.8 トンガ(深さ約9km)
1913年06月26日 M7.7 トンガ(深さ約25km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約100km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1921年02月27日にトンガでM7.4の地震が約26kmの距離(深さ15km)で起きていた他、1988年10月08日にトンガでM7.1の地震が約44kmの距離(深さ35km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約100km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1919年04月30日に57kmの距離で発生したトンガ M8.1(深さ25km)であった。(時刻は海外時間(UTC))。
 

大洋州とトンガにおける地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は大洋州など方面別予測が現在586予測。またトンガなど震源地別予測が現在2,673予測となっている。

方面別予測において現在、計586予測中、Aクラスは30予測、Bクラスは120予測、Cクラスは436予測。このうち大洋州に対してはAクラス予測が17予測、Bクラス予測が34予測、Cクラス予測が0予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,673予測中、Aクラスが26予測、Bクラスが177予測、Cクラスが2,470予測となっており、このうちトンガに対してはAクラスが0予測、Bクラスが2予測、Cクラスが47予測となっている。

通常時との比較では大洋州の現在の危険度は100%以上、トンガの危険度は100%前後となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」トンガM5.5の類似18事例以降の発震傾向性

今回のトンガM5.5の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた18件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

トンガを含む大洋州で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは18事例中6例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に大洋州で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合0.7に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、大洋州への繋がりはやや少ないと言える。

大洋州で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

フィジー 18事例中3例
バヌアツ 18事例中2例
ソロモン諸島 18事例中2例
パプアニューギニア 18事例中1例
サンタクルーズ諸島 18事例中1例

それ以外では中南米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが18事例中5例、アジアでは18事例中9例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは18事例中5例で平均発生頻度1に対し1.0と通常程度、アジアにおける繋がりは18事例中9例で平均発生頻度1に対し0.8で通常程度という結果であった。

中南米及びアジアで今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

チリ 18事例中3例
メキシコ 18事例中2例
ニカラグア 18事例中1例
ペルー 18事例中1例
ブラジル 18事例中1例

インドネシア 18事例中5例
フィリピン 18事例中3例
日本 18事例中2例
セレベス海 18事例中2例
台湾 18事例中1例

また、今回のトンガにおける地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは18事例中2例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し0.5で少ないという結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1987年12月17日 M6.7・震度5 千葉県東方沖(千葉県東方沖地震)
2009年10月30日 M6.8・震度4 奄美大島北東沖
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。