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2020年12月09日アリューシャン列島でM5.3、8日ぶり今年34回目のM5以上地震

アリューシャン列島でM5.3、8日ぶり今年34回目のM5以上地震


 

USGSによると日本時間2020年12月09日15:47にアリューシャン列島のカムチャッカ半島寄りの震源でM5.3の地震が発生した。

 

アリューシャン列島における今回の地震について

日本時間2020年12月09日15:47 M5.3 アリューシャン列島(深さ約25km)

アリューシャン列島でM5.0以上地震が観測されたのは2020年12月01日のM6.4以来8日ぶりで今年34回目。その前は2020年11月30日のM5.5であった。(時刻は海外時間(UTC))

今回の震源はカムチャッカ半島寄りのアリューシャン列島であった。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震26事例のうち、その後1ヶ月以内にアリューシャン列島を含む北太平洋でM7クラス以上の地震が起きていたのは26事例中5例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に北太平洋で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.4に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、北太平洋への繋がりはやや多いと言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合のロシアにおける繋がりは26事例中5例で平均発生頻度1に対し1.1と通常程度、アジアにおける繋がりは26事例中17例で平均発生頻度1に対し1.0で通常程度という結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の26事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは26事例中8例であった。これは通常時の1に対し1.4でやや多いと言える。
 

アリューシャン列島の最近の地震活動

アリューシャン列島における最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が8回。2019年にアリューシャン列島の1ヶ月当たり平均発生数は12.8回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数がやや少ないと言える状態である。

アリューシャン列島では2019年にM6.0以上の地震が4回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年にアリューシャン列島で記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年04月02日 M6.4 アリューシャン列島(深さ約8km)
2019年11月24日 M6.3 アリューシャン列島(深さ約20km)
2019年05月23日 M6.0 アリューシャン列島(深さ約30km)
2019年12月02日 M6.0 アリューシャン列島(深さ約28km)
2019年01月05日 M5.9 アリューシャン列島(深さ約30km)
※海外時間(UTC)

アリューシャン列島では2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が3回起きているがM7.0以上の大地震は発生していない。

2020年にアリューシャン列島で発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年12月01日 M6.4 アリューシャン列島(深さ約23km)
2020年01月23日 M6.2 アリューシャン列島(深さ約10km)
2020年01月26日 M6.1 アリューシャン列島(深さ約27km)
2020年01月26日 M5.8 アリューシャン列島(深さ約27km)
2020年01月26日 M5.7 アリューシャン列島(深さ約35km)
 

アリューシャン列島の過去の地震データ

1901年以降、アリューシャン列島で発生してきたM6.0以上の地震は484回でそのうちM7.0以上であったのが56回。20世紀以降、過去最大だったのは1965年02月04日のM8.7で深さは約30kmであった。

アリューシャン列島で過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1965年02月04日 M8.7 アリューシャン列島(深さ約30km)
1946年04月01日 M8.6 アリューシャン列島(深さ約15km)
1957年03月09日 M8.6 アリューシャン列島(深さ約25km)
1906年08月17日 M8.3 アリューシャン列島(深さ約110km)
1986年05月07日 M8.0 アリューシャン列島(深さ約33km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約100km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1953年01月05日にアリューシャン列島でM7.0の地震が約60kmの距離(深さ21km)で起きていた他、1977年02月19日にアリューシャン列島でM6.7の地震が約67kmの距離(深さ33km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約100km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1990年11月06日に80kmの距離で発生したカムチャッカ半島 M7.1(深さ25km)であった。(時刻は海外時間(UTC))
 

北太平洋とアリューシャン列島における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は北太平洋など方面別予測が現在539予測。またアリューシャン列島など震源地別予測が現在2,424予測となっている。

方面別予測において現在、計539予測中、Aクラスは29予測、Bクラスは108予測、Cクラスは402予測。このうち北太平洋に対してはAクラス予測が0予測、Bクラス予測が1予測、Cクラス予測が45予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,424予測中、Aクラスが26予測、Bクラスが167予測、Cクラスが2,231予測となっており、このうちアリューシャン列島に対してはAクラスが1予測、Bクラスが4予測、Cクラスが42予測となっている。

通常時との比較では北太平洋の現在の危険度は100%以下、アリューシャン列島の危険度は100%前後となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」アリューシャン列島M5.3の類似26事例以降の発震傾向性

今回のアリューシャン列島M5.3の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた26件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

アリューシャン列島を含む北太平洋で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは26事例中5例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に北太平洋で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.4に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、北太平洋への繋がりはやや多いと言える。

北太平洋で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

アリューシャン列島 26事例中5例

それ以外ではロシアで今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが26事例中5例、アジアでは26事例中17例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合のロシアにおける繋がりは26事例中5例で平均発生頻度1に対し1.1と通常程度、アジアにおける繋がりは26事例中17例で平均発生頻度1に対し1.0で通常程度という結果であった。

ロシア及びアジアで今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

カムチャッカ半島 26事例中2例
千島列島 26事例中1例
サハリン 26事例中1例
オホーツク海 26事例中1例

日本 26事例中8例
フィリピン 26事例中8例
インドネシア 26事例中4例
パキスタン 26事例中2例
台湾 26事例中2例

また、今回のアリューシャン列島における地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは26事例中8例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し1.4でやや多いという結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1978年03月07日 M7.2・震度4 東海道南方沖
1984年01月01日 M7.0・震度4 三重県南東沖
1994年12月28日 M7.6・震度6 三陸沖(三陸はるか沖地震)
1995年10月18日 M6.9・震度5 奄美大島近海
1998年08月20日 M7.1・震度3 小笠原諸島西方沖
2000年07月30日 M6.5・震度6弱 三宅島近海(2000年新島・神津島・三宅島近海群発地震のひとつ)
2004年10月23日 M6.8・震度7 新潟県中越地方(新潟県中越地震)
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。