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2020年12月11日大洋州のトンガでM5.9、2週間前にも付近でM5.6のM6クラス地震

大洋州のトンガでM5.9、2週間前にも付近でM5.6のM6クラス地震


 

USGSによると日本時間2020年12月11日05:48にトンガでM5.9の地震が発生した。今回の震源周辺では日本時間2020年11月29日にM5.6の地震が約23kmとごく近くで起きていた。

 

トンガにおける今回の地震について

日本時間2020年12月11日05:48 M5.9 トンガ(深さ約10km)

今回の地震は2020年に世界で発生したM5.5以上の地震としては2020年12月11日にケルマデック諸島で発生したM6.0以来で、2020年としては372回目となる(発生日時は日本時間)。

ケルマデック諸島M6.0からわずか6分後に起きた地震であった。

トンガでM5.5以上の地震が観測されたのは海外時間(UTC)2020年11月29日のM5.6以来11日ぶりで今年14回目。前回の地震は今回の震源から約23km離れた位置であった。その前は海外時間(UTC)2020年11月07日のM5.9で、今回の震源から約240km離れていた。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震28事例のうち、その後1ヶ月以内にトンガを含む大洋州でM7クラス以上の地震が起きていたのは28事例中17例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に大洋州で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.2に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、大洋州への繋がりは通常程度と言える。

同様に過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは28事例中6例で平均発生頻度1に対し0.5と少ない、アジアにおける繋がりは28事例中19例で平均発生頻度1に対し1.2で通常程度という結果であった。

M7クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。

日本においては、今回の震源付近で起きてきた過去の28事例中、1ヶ月以内に日本でM7クラス以上の地震を記録していたのは28事例中8例であった。これは通常時の1に対し1.3でやや多いと言える。
 

トンガの最近の地震活動

トンガにおける最近の地震発生状況は、過去1ヶ月間で記録されたM4.5以上の地震発生数が12回。2019年にトンガの1ヶ月当たり平均発生数は20.8回であったことから、現状は前年に比べ地震の回数が少ないと言える状態である。

トンガでは2019年にM6.0以上の地震が7回発生し、M7.0以上の地震は記録されなかった。

2019年にトンガで記録された地震を規模順にランキングするとこのようになる。
2019年11月04日 M6.6 トンガ(深さ約10km)
2019年11月11日 M6.2 トンガ(深さ約10km)
2019年06月15日 M6.1 トンガ(深さ約13km)
2019年04月12日 M6.0 トンガ(深さ約15km)
2019年05月30日 M6.0 トンガ(深さ約178km)
※海外時間(UTC)

トンガでは2020年にこれまでM6.0以上の規模の地震が1回起きているがM7.0以上の大地震は発生していない。

2020年にトンガで発生した地震を規模の大きい順に抽出するとこのようになる。
2020年10月01日 M6.4 トンガ(深さ約35km)
2020年05月28日 M5.9 トンガ(深さ約10km)
2020年10月21日 M5.9 トンガ(深さ約10km)
2020年10月25日 M5.9 トンガ(深さ約33km)
2020年11月07日 M5.9 トンガ(深さ約24km)
 

トンガの過去の地震データ

1901年以降、トンガで発生してきたM6.0以上の地震は344回でそのうちM7.0以上であったのが20回。20世紀以降、過去最大だったのは1919年04月30日のM8.1で深さは約25kmであった。

トンガで過去に記録されてきたM6.0以上の地震を規模順に並べるとこのようになる。
1919年04月30日 M8.1 トンガ(深さ約25km)
2006年05月03日 M8.0 トンガ(深さ約55km)
1950年12月14日 M7.8 トンガ(深さ約216km)
1975年10月11日 M7.8 トンガ(深さ約9km)
1913年06月26日 M7.7 トンガ(深さ約25km)
※海外時間(UTC)

また今回の震源から約200km以内でこれまでに発生したM6.5以上のM7クラス地震を距離の近い順に並べると1989年03月11日にトンガでM6.9の地震が約29kmの距離(深さ230km)で起きていた他、1972年05月22日にトンガでM7.1の地震が約40kmの距離(深さ222km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約200km以内で記録されてきた地震を規模順にすると最大だったのは1984年10月15日に192kmの距離で発生したトンガ M7.2(深さ128km)であった。(時刻は海外時間(UTC))。
 

大洋州とトンガにおける地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、世界・海外(日本を含む)で2ヶ月以内にM6.5以上・M7クラス以上地震が発生する可能性のある予測は大洋州など方面別予測が現在528予測。またトンガなど震源地別予測が現在2,369予測となっている。

方面別予測において現在、計528予測中、Aクラスは29予測、Bクラスは105予測、Cクラスは394予測。このうち大洋州に対してはAクラス予測が16予測、Bクラス予測が30予測、Cクラス予測が0予測となっている。

また震源地予測では現在、計2,369予測中、Aクラスが26予測、Bクラスが164予測、Cクラスが2,179予測となっており、このうちトンガに対してはAクラスが0予測、Bクラスが1予測、Cクラスが43予測となっている。

通常時との比較では大洋州の現在の危険度は100%以上、トンガの危険度は100%前後となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」トンガM5.9の類似28事例以降の発震傾向性

今回のトンガM5.9の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた28件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM6.5(M7クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

トンガを含む大洋州で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースは28事例中17例であった。

M7クラス以上地震の発生数は20世紀以降に大洋州で発生してきたM7クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.2に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、大洋州への繋がりは通常程度と言える。

大洋州で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10ヶ国・地域)。

ケルマデック諸島 28事例中5例
フィジー 28事例中5例
パプアニューギニア 28事例中3例
バヌアツ 28事例中3例
ニュージーランド 28事例中2例
サンタクルーズ諸島 28事例中2例
トンガ 28事例中1例
マッコーリー島 28事例中1例
ロイヤリティ諸島 28事例中1例
ソロモン諸島 28事例中1例

それ以外では中南米で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM7クラス以上の地震へと繋がっていたケースが28事例中6例、アジアでは28事例中19例であった。

過去のM7クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の中南米における繋がりは28事例中6例で平均発生頻度1に対し0.5と少ない、アジアにおける繋がりは28事例中19例で平均発生頻度1に対し1.2で通常程度という結果であった。

中南米及びアジアで今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M7クラス以上が起きていた震源と事例数。

メキシコ 28事例中4例
コスタリカ 28事例中1例
エクアドル 28事例中1例

インドネシア 28事例中9例
日本 28事例中8例
中国 28事例中4例
フィリピン 28事例中3例
ミャンマー 28事例中2例
ミクロネシア 28事例中1例
セレベス海 28事例中1例
グアム 28事例中1例

また、今回のトンガにおける地震の過去事例以降、1ヶ月以内に日本国内でM7クラスが起きていたのは28事例中8例であった。

日本においては過去の発生頻度との比較で1ヶ月以内にM7クラス以上の地震が発生していたのは通常時の1に対し1.3でやや多いという結果であった。

日本においてM6.5以上のM7クラスが1ヶ月以内に起きていた事例は以下の通りであった。(M6.5以下はUSGSと気象庁の計測値の違い。詳細不明地震は除く)

1959年01月22日 M6.8・震度4 福島県沖
1961年02月27日 M7.0・震度5 日向灘
1992年07月18日 M6.9・震度3 三陸沖
2008年05月08日 M7.0・震度5弱 茨城県沖
2009年10月30日 M6.8・震度4 奄美大島北東沖
2011年04月07日 M7.2・震度6強 宮城県沖
2012年01月01日 M7.0・震度4 鳥島近海
2016年11月22日 M7.4・震度5弱 福島県沖
 

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※画像はU.S. Geological Surveyより。