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2020年12月11日鹿児島県薩摩地方でM3.7の地震、震度3の揺れは5年ぶり

鹿児島県薩摩地方でM3.7の地震、震度3の揺れは5年ぶり


 

気象庁によると2020年12月11日08:27に鹿児島県薩摩地方でM3.7・震度3の地震が発生した。鹿児島県薩摩地方で有感地震が記録されたのは104日ぶり。今年5回目となる有感地震であった。

 

鹿児島県薩摩地方における今回の地震について

2020年12月11日08:27 M3.7・震度3 鹿児島県薩摩地方(深さ約20km)

鹿児島県薩摩地方で有感地震が観測されたのは2020年08月29日のM2.9・震度2以来104日ぶり。今回の震源からは約2km離れた場所で深さは9kmであった。その前は2020年02月22日のM3.3・震度2で、今回の震源から約86km離れた場所で深さは9kmであった。

日本国内で震度3以上の揺れを記録したのは12月01日のサハリン西方沖M6.7・震度3以来10日ぶりで、日本国内を震源とする地震では11月25日の茨城県南部M4.3・震度3以来16日ぶりであった。

鹿児島県薩摩地方を震源とする地震が震度3以上の揺れを観測したのは2015年10月03日のM4.1・震度4以来5年ぶりとなる。この時は約半年後に平成28年熊本地震が起きていた。

今回の震源は鹿児島県の北部で熊本県に近い位置であった。熊本県天草・芦北地方との境界に近い場所であったとみられる。

今回の震源付近には日奈久断層帯が走っており、日奈久断層帯八代海区間では30年以内にM7.3程度の地震が最大16%の確率で予測されている。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震14事例のうち、その後1ヶ月以内に鹿児島県薩摩地方を含む九州地方でM6クラス以上の地震が起きていたのは14事例中3例であった。

M6クラス以上地震の発生数は1919年以降に九州地方で発生してきたM6クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.7に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、九州地方への繋がりは多いと言える。

同様に過去のM6クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の沖縄地方における繋がりは14事例中5例で平均発生頻度1に対し1.5とやや多いと言える。

M6クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。
 

鹿児島県薩摩地方と九州地方の最近の地震活動

鹿児島県薩摩地方で最近7日間に観測された地震数(震度1未満を含む)が56回であるのに対し2019年に鹿児島県薩摩地方における1週間平均値は29回であったことから、現在の状況はやや多いと言える。

鹿児島県薩摩地方を含む九州地方全体では最近1週間に観測された地震数(震度1未満を含む)は392回で、2019年に九州地方で記録された地震数は1週間当たり513回であったので、九州地方における現在の地震数はやや少ないと言える状態である。

今回の有感地震は2020年としては5回目。鹿児島県薩摩地方では2019年に13回の有感地震を記録しており、そのうちM5.0以上だった地震は0回であった(震度1未満・規模不明の地震を除く)。

2020年としてはこれまでの計4回のうちM3.0未満だったのが3回、M3.0~3.9が1回、M4.0~4.9が0回、M5.0以上が0回となっている。

鹿児島県薩摩地方における最近のM5以上有感地震を日付の近かった順に並べるとこのようになる。
1997年05月14日 M5.1 震度4 鹿児島県薩摩地方
1997年05月13日 M6.4 震度6弱 鹿児島県薩摩地方(鹿児島県北西部地震)
1997年04月09日 M5.1 震度4 鹿児島県薩摩地方
1997年04月05日 M5.2 震度5弱 鹿児島県薩摩地方
1997年04月03日 M5.7 震度5強 鹿児島県薩摩地方

鹿児島県薩摩地方を含む九州地方で最近起きたM5.0以上の地震としては2020年05月03日の薩摩半島西方沖M6.2・震度3が挙げられる。
 

鹿児島県薩摩地方の過去の地震データ

1919年以降、鹿児島県薩摩地方で発生してきた有感地震は772回でそのうちM5.0以上であったのが15回、M6.0以上が2回でM7.0以上の大地震は起きていない(規模不明は除く)。

過去最大だったのは1997年03月26日のM6.6・震度5強で深さは12kmであった。

鹿児島県薩摩地方において過去に発生してきたM5.0以上の地震を規模の大きい順に並べるとこのようになる。
1997年03月26日 M6.6 震度5強 鹿児島県薩摩地方
1997年05月13日 M6.4 震度6弱 鹿児島県薩摩地方(鹿児島県北西部地震)
1968年03月25日 M5.7 震度3 鹿児島県薩摩地方
1994年02月13日 M5.7 震度4 鹿児島県薩摩地方
1997年04月03日 M5.7 震度5強 鹿児島県薩摩地方

また今回の震源から約20km以内でこれまでに発生したM5.0以上地震を距離の近かった順に並べると1938年12月06日に福島県沖でM5.9・震度3の地震が約5kmの距離(深さ52km)で起きていた他、2011年03月11日に福島県沖でM5.1・震度4の地震が約5kmの距離(深さ49km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約20km以内で記録されてきたM5.0以上地震を規模順にすると最大だったのは2011年07月31日に約20kmの距離で発生した福島県沖M6.5・震度5強(深さ57km)であった。
 

九州地方と鹿児島県薩摩地方における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、日本国内で2ヶ月以内にM5.5以上・M6クラス以上地震が発生する可能性のある予測は九州地方など方面別予測が現在139予測。また鹿児島県薩摩地方など震源地別予測が現在518予測となっている。

方面別予測において現在、計139予測中、Aクラスは6予測、Bクラスは20予測、Cクラスは113予測。このうち九州地方に対してはAクラス予測が0予測、Bクラス予測が0予測、Cクラス予測が9予測となっている。

また震源地予測では現在、計518予測中、Aクラスが8予測、Bクラスが45予測、Cクラスが465予測となっており、このうち鹿児島県薩摩地方に対してはAクラスが0予測、Bクラスが0予測、Cクラスが1予測となっている。

通常時との比較では九州地方の現在の危険度は100%以下、鹿児島県薩摩地方の危険度は100%以下となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」鹿児島県薩摩地方M3.7の類似14事例以後の発震傾向性

今回の鹿児島県薩摩地方M3.7の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた14件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM5.5(M6クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

鹿児島県薩摩地方を含む九州地方で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースは14事例中3例であった。

M6クラス以上地震の発生数は1919年以降に九州地方で発生してきたM6クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.7に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、九州地方への繋がりは多いと言える。

九州地方で今回の震源付近において同規模・同程度の深さの地震が発生した際、その後1ヶ月以内にM6クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10震央)。

日向灘 14事例中2例
鹿児島県薩摩地方 14事例中1例

また、沖縄地方で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースが14事例中5例であった。

過去のM6クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の沖縄地方における繋がりは14事例中5例で平均発生頻度1に対し1.5とやや多いと言える。

沖縄地方で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M6クラス以上が起きていた震源と事例数。

沖縄本島近海 14事例中2例
奄美大島北西沖 14事例中1例
与那国島近海 14事例中1例
沖縄本島北西沖 14事例中1例
奄美大島近海 14事例中1例
石垣島北西沖 14事例中1例
 

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※画像は気象庁より。