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2020年12月12日岩手県沖でM5.5・震度5弱の地震、M6クラスは約2年ぶり、震度5以上は約6年ぶり

岩手県沖でM5.5・震度5弱の地震、M6クラスは約2年ぶり、震度5以上は約6年ぶり


 

気象庁によると2020年12月12日16:19に岩手県沖でM5.5・震度5弱の地震が発生した。岩手県沖で有感地震が記録されたのは14日ぶり。今年47回目となる有感地震であった。

 

岩手県沖における今回の地震について

2020年12月12日16:19 M5.5・震度5弱 岩手県沖(深さ約50km)

岩手県沖を震源とする地震が震度5弱以上の揺れを記録したのは2015年02月17日のM5.7・震度5強以来5年10ヶ月ぶり。また岩手県沖でM5.5以上の規模の地震が発生したのは2019年01月26日のM5.6・震度4以来1年11ヶ月ぶりであった。

今回の震源付近では距離10km以内でこれまでにも複数回のM5以上地震が観測されており、深さ50km前後で起きた地震としては2015年02月17日のM5.7・震度5強(深さ50km)が約10kmの距離であった。

今回の地震の類似13事例では下記の通り1ヶ月以内のM6クラス以上が通常時の1に対し東北地方で1.5、関東地方で1.7と高い異常値だったのに対し、千島海溝では0.2と小さかった。南側への波及に注意を要すると言える。

東北地方では三陸沖が13事例中6例、福島県沖が4例、関東地方では茨城県沖が13事例中4例でそれぞれ1ヶ月以内のM6クラス以上が発生していた。

今回の震源付近で過去に発生した同規模・同程度の深さの地震13事例のうち、その後1ヶ月以内に岩手県沖を含む東北地方でM6クラス以上の地震が起きていたのは13事例中8例であった。

M6クラス以上地震の発生数は1919年以降に東北地方で発生してきたM6クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.5に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、東北地方への繋がりは多いと言える。

同様に過去のM6クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の関東地方における繋がりは13事例中4例で平均発生頻度1に対し1.7と多い、千島海溝における繋がりは13事例中2例で平均発生頻度1に対し0.2で少ないという結果であった。

M6クラス以上地震が発生してきた各震源地と発生数については下記を参照。
 

岩手県沖と東北地方の最近の地震活動

岩手県沖で最近7日間に観測された地震数(震度1未満を含む)が100回であるのに対し2019年に岩手県沖における1週間平均値は98回であったことから、現在の状況は通常並みと言える。

岩手県沖を含む東北地方全体では最近1週間に観測された地震数(震度1未満を含む)は942回で、2019年に東北地方で記録された地震数は1週間当たり790回であったので、東北地方における現在の地震数は通常並みと言える状態である。

今回の有感地震は2020年としては47回目。岩手県沖では2019年に42回の有感地震を記録しており、そのうちM5.0以上だった地震は1回であった(震度1未満・規模不明の地震を除く)。

2020年としてはこれまでの計46回のうちM3.0未満だったのが1回、M3.0~3.9が35回、M4.0~4.9が10回、M5.0以上が0回となっている。

岩手県沖における最近のM5以上有感地震を日付の近かった順に並べるとこのようになる。
2019年01月26日 M5.6 震度4 岩手県沖
2018年05月14日 M5.1 震度3 岩手県沖
2017年12月16日 M5.5 震度4 岩手県沖
2017年09月27日 M6.1 震度4 岩手県沖
2017年01月26日 M5.2 震度3 岩手県沖

岩手県沖を含む東北地方で最近起きたM5.0以上の地震としては2020年11月07日の青森県東方沖M5.3・震度2が挙げられる。
 

岩手県沖の過去の地震データ

1919年以降、岩手県沖で発生してきた有感地震は2,491回でそのうちM5.0以上であったのが262回。またM6.0以上は28回でM7.0以上の大地震は3回記録されている(規模不明は除く)。

過去最大だったのは2011年03月11日のM7.4・震度5弱で深さは32kmであった。

岩手県沖において過去に発生してきたM5.0以上の地震を規模の大きい順に並べるとこのようになる。
2011年03月11日 M7.4 震度5弱 岩手県沖
1995年01月07日 M7.2 震度5 岩手県沖
1928年05月27日 M7.0 震度4 岩手県沖
2011年06月23日 M6.9 震度5弱 岩手県沖
1960年07月30日 M6.7 震度4 岩手県沖

また今回の震源から約30km以内でこれまでに発生したM5.0以上地震を距離の近かった順に並べると1935年12月14日に岩手県沖でM5.2・震度1の地震が約7kmの距離(深さ23km)で起きていた他、1928年08月17日に岩手県沖でM5.7・震度3の地震が約8kmの距離(深さ14km)で起きていた。

同じ条件、今回の震源から約30km以内で記録されてきたM5.0以上地震を規模順にすると最大だったのは1995年01月07日に約16kmの距離で発生した岩手県沖M7.2・震度5(深さ48km)であった。
 

東北地方と岩手県沖における地震予測

当社が開発・運用している地震データ解析システム「EDAS2.0シリーズ」によると、日本国内で2ヶ月以内にM5.5以上・M6クラス以上地震が発生する可能性のある予測は東北地方など方面別予測が現在139予測。また岩手県沖など震源地別予測が現在518予測となっている。

方面別予測において現在、計139予測中、Aクラスは6予測、Bクラスは20予測、Cクラスは113予測。このうち東北地方に対してはAクラス予測が2予測、Bクラス予測が5予測、Cクラス予測が4予測となっている。

また震源地予測では現在、計518予測中、Aクラスが8予測、Bクラスが45予測、Cクラスが465予測となっており、このうち岩手県沖に対してはAクラスが0予測、Bクラスが2予測、Cクラスが9予測となっている。

通常時との比較では東北地方の現在の危険度は100%以下、岩手県沖の危険度は100%以下となっている。
 

地震予測「次に揺れるのは」岩手県沖M5.5の類似13事例以後の発震傾向性

今回の岩手県沖M5.5の震源周辺で過去に同程度の規模・深さ・位置で発生してきた13件の事例についてその後1ヶ月の間に発生していたM5.5(M6クラス)以上の地震の傾向性については以下の通りだった。

岩手県沖を含む東北地方で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースは13事例中8例であった。

M6クラス以上地震の発生数は1919年以降に東北地方で発生してきたM6クラス以上の平均発生頻度を1とした場合1.5に相当し、今回の震源付近で同程度の地震が起きた場合、東北地方への繋がりは多いと言える。

東北地方で今回の震源付近において同規模・同程度の深さの地震が発生した際、その後1ヶ月以内にM6クラス以上が起きていた震源と事例数(上位10震央)。

三陸沖 13事例中6例
福島県沖 13事例中4例
青森県東方沖 13事例中2例
岩手県沖 13事例中1例
福島県浜通り 13事例中1例
宮城県沖 13事例中1例
福島県中通り 13事例中1例

また、関東地方で今回の地震と類似の事例以降、1ヶ月以内にM6クラス以上の地震へと繋がっていたケースが13事例中4例、千島海溝では13事例中2例であった。

過去のM6クラス以上地震の平均発生頻度を1とした場合の関東地方における繋がりは13事例中4例で平均発生頻度1に対し1.7と多い、千島海溝における繋がりは13事例中2例で平均発生頻度1に対し0.2で少ないという結果であった。

関東地方及び千島海溝で今回の震源付近における同規模・同程度の深さで地震が起きた際、その後M6クラス以上が起きていた震源と事例数。

茨城県沖 13事例中4例
関東東方沖 13事例中2例
千葉県東方沖 13事例中1例
茨城県北部 13事例中1例

根室半島南東沖 13事例中1例
浦河沖 13事例中1例
 

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※画像は気象庁より。