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2017年10月29日東北地方で再びアウターライズ、北への震源移動で知るべきは


 
2017年10月29日の日本時間21:35に東北地方アウターライズ領域でM4.6の地震が発生した。09月下旬や10月上旬よりも北側に震源が移動して起きた地震であったことが特徴だ。

上記左図は2016年11月22日の福島県沖M7.4以降に起きたM4.5以上の震源をマッピングしたものでオレンジ色で示されているのが今回のM4.6である。震度こそ計測されなかったが最近、アウターライズ領域における地震が増加傾向にあることから気になる地震だったと言える。

9月21日には三陸沖でM5.9(上記左図でオレンジの南東方向にある大きめのグレー)や10月6日の福島県沖M6.0(大きな白丸)などが挙げられるが、今回の震源はそれらより北側で起きた地震であった点が特徴的である。

アウターライズ領域での地震は揺れよりも津波に警戒する必要があり、1896年の明治三陸地震(M8.5)の後に発生していた1933年の昭和三陸地震(M8.1)では最大遡上高28mの津波が押し寄せ約3,000人の犠牲者を出していた。

東日本大震災に対応して今後起きるとみられるアウターライズ領域での大地震への警戒が必要だが、今回のM4.6では最近のアウターライズ地震より北側で発生していたことから、ひとつ気になる点がある。

上記右の図は20世紀以降に発生してきたM7以上の震源マッピングだが、今回のM4.6と近い場所で記録されている水色の丸印、これが昭和三陸地震の震源なのだ。

明治三陸地震から昭和三陸地震に到るまでの期間は37年間であったが、これよりも短期間で東日本大震災に対応するアウターライズ地震が発生しないという保証はなく、少なくとも2016年11月21日以降で最も北側で起きた今回のM4.6は昭和三陸地震の震源に近づいたという点で不気味と言えるだろう。
 
※画像はUSGSより。