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2017年11月03日十勝沖で8年ぶりM5・震度4、付近の地震後に共通現象とは


 
2017年11月3日12:45に十勝沖でM5.1・震度4の地震が発生した。今回の震源付近で強い地震が起きた際には、その後十勝岳の噴火という特徴があった。

日本国内で震度4以上の地震が発生したのは11月1日の鹿児島湾M3.7・震度4以来2日ぶりで2017年としては35回目であり、M5以上としては10月24日の北海道東方沖M5.4・震度1以来10日ぶりであった。

また十勝沖を震源とした地震について見てみるとM5以上としては2009年10月2日のM5.0・震度2以来、また震度4以上としては2009年6月5日のM6.3・震度4以来といずれも8年ぶりであり、同震源としては珍しい規模だったと言える。

十勝沖付近は大地震が起きる可能性のある震源としても知られており、今回の震源も1993年1月15日の釧路沖地震(M7.5)や2003年9月26日の十勝沖地震(M8.0)の震源域からそれほど離れていない。

地震予測の予測でも十勝沖ではM8.1前後、根室沖と連動すればM8.3程度の地震が30年以内に2~7%、一回り小さいプレート間地震としてM7.1程度の地震が80%程度の確率で発生するとされるなど気を抜けない震源であることは間違いないが、今回の震源においてはもうひとつ、気になる点がある。

今回のM5.1地震の深さは約60km(USGSでは50.5km)と観測されていることから、20世紀以降、付近の深さ30~60kmの場所で起きてきたM5以上地震の震源をマッピングしたものが上記である。

今回の地震はオレンジ色で示されているが、そのすぐ両隣で発生していた2つの地震はそれぞれ、1926年のM6.7(右側)と1962年のM7.1(広尾沖地震・左側)である。

これら2回の地震の後にいずれも十勝岳が噴火していたのだ。1926年のM6.7の際には9月5日にM6.7・震度4の地震が起きるとその3日後、9月8日に十勝岳が噴火して2名の行方不明者を出していた。

また1962年4月23日の広尾沖地震(M7.1・震度5弱)の時にも6月29日に噴火し噴煙12,000m、死者5名・負傷者11名を記録していたのである。

現在、十勝岳の火山活動は噴火警戒レベル1であることから緊急性はないものの、今後の火山活動を注視したほうが良さそうだ。
 
※画像はUSGSより。