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2017年11月04日トンガでM6.8、昭和三陸地震の前にも地震


 
2017年11月4日の日本時間18:00、トンガでM6.8の強い地震が発生した。今回の震源付近における地震はその後世界的にM8クラスに繋がっていたケースが少なくなく、日本でも1933年昭和三陸地震が起きていた。

南太平洋では10月31日と11月1日にもニューカレドニアでM6.8とM6.6の地震が起きるなど地震活動が活発化しているが、今後どのような警戒が必要であるのか、過去のデータから見てみることにする。

今回のトンガM6.8の深さは約10kmであったとされているが、上記の図は20世紀以降、周辺で起きてきた深さ20km以内のM6.5以上の震源をマッピングしたものである。

黄色で示したのが10月31日と11月1日のニューカレドニア地震でオレンジ色が今回のトンガM6.8であるが、トンガ周辺では過去にも複数回、強い地震が起きていたことがわかる。

これらについてその直後、日本でどのような地震が起きたかを調べてみると際立った特徴は見られないが、世界的に見ると実はM8クラスが起きていたケースが少なくないのだ。

今回の震源周辺で発生していたM6.5以上・深さ20km以下の地震7回のうち、約1ヶ月以内にM8クラスが起きていた事例が4回と半数を超えている。

2009年のようにトンガからほど近いサモア諸島自体でM8.1の地震を記録していた場合もあるが、1933年のように三陸沖でM8.1と日本で発生していたケースもあるなど、今後の国内地震への波及も懸念される。

この1933年の地震が大津波を引き起こしたアウターライズの昭和三陸地震であることも、東日本大震災以降起きるだろうと言われているアウターライズ地震を彷彿とさせるだけに不気味さは禁じ得ない。

「トンガやサモアで地震が起きるとM8クラスが発生する」という短絡的な見方は勧めないが、少なくとも今回の震源に近い条件でM6.5以上が起きると7回中4回は世界のどこかでM8クラスが発生する可能性がある、というのは年内まだまだ地震への備えが必要、という点で知っておきたいデータだろう。

10月31日にニューカレドニアでM6.8が記録された際、「短期間の間に再度の強い地震が発生する可能性がある」と指摘していたが、11月1日にM6.6が起きその通りになったことも過去データからの予測を軽視すべきではないと考える一助になるかもしれない。

1917年06月26日 M8.0 サモア諸島

1933年01月28日 M6.5 サモア諸島
1933年03月03日 M8.1 三陸沖

1952年06月20日 M6.6 サモア諸島

1957年04月15日 M7.1 トンガ

2009年08月30日 M6.6 サモア諸島
2009年09月30日 M8.1 サモア諸島

2009年09月30日 M8.1 サモア諸島
2009年10月08日 M7.8 サンタクルーズ諸島

2015年03月30日 M6.5 トンガ
2015年04月25日 M7.9 ネパール
 
※画像はUSGSより。