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2017年11月13日またアウターライズ三陸沖M5.7、付近では過去にM6.9も


 
2017年11月13日の7:24に三陸沖でM5.7・震度2の地震が発生した。今回の地震は09月21日の三陸沖M5.9・震度2と同様、アウターライズ領域で起きたという点が共通している。

国内で発生したM5.5以上の有感地震としては今回が25回目で、11月9日の八丈島東方沖M6.1・震度1以来4日ぶりのことであった。また三陸沖における地震としては9月21日のM5.9・震度2以来およそ2ヶ月ぶりのことであるが、この9月21日の地震と今回の地震には大きな共通点がある。

それはどちらもアウターライズ領域で発生した地震であったというもので、上記左図で示した赤い丸印が今回11月13日のM5.7、そしてすぐ近く水色の丸印が前回9月21日のM5.9を表している。

アウターライズ領域という観点で言えば9月以降、地震発生数が増加傾向にあり、上記左図は9月以降に発生してきたアウターライズ領域における震源マッピングであるが、最近になって福島県沖付近から北側へずれた場所でも起き始めている。

今回より北側で発生していた白い丸印は10月29日のM4.6。この時に紹介したが1896年の明治三陸地震(M8.5)に対応していたと見られる1933年の昭和三陸地震(M8.1)の際の震源にも徐々に近づいてきている感があることから、東日本大震災に対応するアウターライズ領域における巨大地震への懸念が高まりつつあるのは否定できない。

アウターライズ地震では揺れというより寧ろ津波への警戒が必要であり、昭和三陸沖地震では28mにも達していたことから、東北地方太平洋側の特に沿岸部では十分な備えが必要である。

次に、今回の震源付近で過去にどのような地震が発生していたのかを調べてみよう。上記右図は20世紀以降、今回の震源(オレンジ色)の付近で起きてきたM5以上の震源をマッピングしたものだが、ごく近くで強い地震が観測されていた(水色)。

これは2005年11月15日のM6.9で深さも今回の10kmに対し「ごく浅い」と近似している。この時、その後1ヶ月以内にどのような地震が起きていたかと言うと、国内でM6以上が頻発していたのである。

2005年11月15日 M6.9 震度3 三陸沖
2005年11月22日 M6.0 震度3 種子島近海
2005年12月02日 M6.4 震度3 宮城県沖
2005年12月04日 M6.1 震度3 奄美大島近海
2005年12月17日 M6.2 震度4 宮城県沖

こうした点からは東日本大震災に対するアウターライズ領域におけるM8クラスの巨大地震への注意のみならず、国内での強めの地震にも警戒したほうが良いと言えるだろう。
 
※画像はUSGSより。