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国内地震 発生地震

2017年12月20日群発していた九州地方南東沖でM5.2の有感地震に発展、南海トラフ関連の震源に注意

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12月19日の午前から小規模な地震が数十回発生していた九州地方南東沖で12月20日の22:41にM5.2・震度1の地震が発生した。

日本国内でM5以上の有感地震が観測されたのは同じ12月20日02:52の八丈島東方沖M5.0・震度1以来約20時間ぶりのことで、24時間以内に2回以上発生したのは10月06日17:00と23:56のそれぞれ福島沖M6.0・震度2/M5.9・震度5弱以来2.5ヶ月ぶりとなる。

また、九州地方南東沖で有感地震が記録されたのは05月01日のM3.9・震度1以来7.5ヶ月ぶりのことで、同震源におけるM5以上の有感地震としては2016年01月05日のM5.4・震度2以来およそ2年ぶりとなる。

今回の地震は前述した通り18日の午前から比較的規模の大きな無感地震が数十回発生していた震源が有感地震に発展した形であるため、今後の推移に注目が集まりそうだが、USGSによると12月15日にもM4.7の地震が発生していたと記録されている。USGSで過去1週間の間に九州地方南東沖付近で起きていたM4.5以上の地震はこれだけに達しているのだ(上記画像参照)。

12月15日17:09 M4.7 九州地方南東沖
12月19日08:28 M5.1 九州地方南東沖
12月19日10:40 M4.7 九州地方南東沖
12月19日11:33 M4.8 九州地方南東沖
12月20日22:40 M5.5 九州地方南東沖(※気象庁はM5.2と発表)
12月20日23:45 M5.1 九州地方南東沖
12月21日00:39 M4.9 九州地方南東沖

九州地方南東沖という場所であることから南海トラフ巨大地震との兼ね合いが懸念されるが、過去にも似たような群発を引き起こしていたことがあった。1937年01月、昭和東南海地震の7年前にこれだけの有感地震が発生していたのである。

1937年01月06日 M4.3 震度2  九州地方南東沖
1937年01月06日 M4.3 震度2  九州地方南東沖
1937年01月06日 M5.8 震度3  九州地方南東沖
1937年01月06日 M5.0 震度2  九州地方南東沖
1937年01月07日 M5.1 震度3  九州地方南東沖
1937年01月11日 M5.2 震度2  九州地方南東沖
1937年01月15日 M4.7 震度3  九州地方南東沖

この群発地震が7年後の昭和東南海地震と直接関連していたかどうかは不明だが、1937年2月になると南海トラフに関係していそうな震源での強い地震が目立っていたのは確かであるため、九州地方南東沖からの流れであった可能性は否定出来ない。

1937年01月30日 M5.4 震度2  東海道南方沖
1937年02月08日 M5.0 震度3  伊予灘
1937年02月14日 M5.2 震度4  豊後水道
1937年02月27日 M6.0 震度4  周防灘

もうひとつ、九州地方南東沖で2015年08月02日に2回、08月04日に1回の有感地震が記録されていた際のデータも調べてみると、この時も約3週間後に日向灘でM5.2・震度4が発生していた。

2015年08月02日 M3.8 震度1  九州地方南東沖
2015年08月02日 M4.4 震度1  九州地方南東沖
2015年08月04日 M4.6 震度1  九州地方南東沖
2015年08月26日 M5.2 震度4  日向灘

九州地方南東沖における地震が南海トラフ周辺に影響する、という可能性はありそうだ。では、次に今回の震源位置と同じ条件で発生していた過去の地震の事例を見てみよう。

今回の震源位置である「北緯30.6度/東経132.2度・深さ約10km」で起きていた有感地震は九州地方南東沖で1927年以降記録されて来た51回のうち1回のみ。1954年02月16日のM5.4・震度2である。

この時どうだったかというと、やはり薩南諸島東方沖でM6.2・震度2や東海道南方沖M5.1・震度1をはじめ、4月にかけて日向灘でのM5.0や四国沖M6.0・震度3に繋がっていた。

1954年02月16日 M5.4 震度2  九州地方南東沖
1954年02月28日 M6.2 震度2  薩南諸島東方沖
1954年03月16日 M5.1 震度1  東海道南方沖
1954年03月23日 M5.0 震度2  日向灘
1954年04月14日 M6.0 震度3  四国沖

最後にもうひとつ、気象庁の有感地震には記録されていないが、USGSによると今回群発が発生している付近で1973年10月14日にM5.1の地震が起きていたようであることから、これについてもその後の地震発生推移を見てみると、こちらでも鳥取県西部M5.1・震度3や和歌山県北部での複数回の震度4、それにその後の日向灘における地震が見られていたのである。

1973年10月14日 M5.1 -    九州地方南東沖
1973年10月27日 M5.1 震度3  鳥取県西部
1973年11月25日 M5.9 震度4  和歌山県北部
1973年11月25日 M5.8 震度4  和歌山県北部
1974年01月11日 M5.1 震度2  日向灘
1974年01月31日 M5.7 震度4  日向灘

九州地方南東沖での群発地震がどのように推移するかという点と同時に、南海トラフに関係していそうな場所における強い地震への警戒もしておいた方が良いだろう。
 


 

※画像はUSGSより。


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