2016年07月13日北海道南西沖で震度3、1990年代に死者200名の震源


 
2016年7月13日未明、北海道南西沖でM4.2・震度3の地震が発生した。

震源の位置は下記の図を参照(Yahoo!天気・災害より)。北海道南西沖を震源とする有感地震としては6月22日のM3.1・震度1以来約3週間ぶり、M4以上としては2月10日のM4.1・震度1以来約5ヶ月ぶりと比較的最近だが、震度3以上を記録した地震としては2013年12月25日のM4.4・震度3まで遡らねばならず、約2年7ヶ月ぶりだったことになる。

2016年に入ってから既に5回目となる北海道南西沖を震源とする有感地震だが、実はそれほど地震の多い場所というわけではない。2010年以降の年毎に見た有感地震発生回数の推移。

回数
2010年5回
2011年7回
2012年5回
2013年7回
2014年3回
2015年2回
2016年5回

2016年に活発し始めていると見ることも出来そうだが2009年には13回の有感地震を記録していたなど年によっては多いケースもあるため、今のところ判断は出来ない。しかし、北海道南西沖といえば過去に大きな地震が発生していたことがあることを知っておいたほうが良いだろう。1993年7月12日の「北海道南西沖地震」でマグニチュードは7.8。最大震度が6で死者202名、行方不明者28名と大きな被害を出したこの地震では奥尻島で高さ16m以上の津波が押し寄せていたが、付近では1741年にも北海道西南沖の大島でM6.9の火山性地震による大津波で2,000人が死亡していた他、1792年には北海道後志でM7.3の地震が起きたことがある。

地震本部のデータによると北海道南西沖での地震活動間隔は500~1,400年とされており、想定している地震発生確率は30年以内にはほぼゼロと低いものの、想定されている規模は1993年と同等のM7.8という数字は知っておいたほうがよいかもしれない。

北海道では複数の震源で続けて地震が発生することがある。これは北海道南西沖地震の前後に発生していた北海道付近での地震。

1993年01月15日 M7.5 震度6 釧路沖地震
1993年07月12日 M7.8 震度6 北海道南西沖地震
1994年07月22日 M7.3 震度- 日本海北部
1994年10月04日 M8.2 震度6 北海道東方沖地震
1994年10月09日 M7.3 震度4 北海道東方沖

1993年から1994年にかけてM7以上の「大地震」が北海道周辺でこれだけ相次いだのが偶然だったとは思いにくいが、今回の北海道南西沖以外にも6月16日に震度6弱の揺れをもたらした内浦湾での有感地震が再び活発化し始めているようであるのが気にかかる。6月下旬にかけて少しずつ沈静化の兆しを見せていたこの震源では、7月4日に2回の地震が起きた後、11日から12日にかけて再び4回の有感地震が起きているのだ。

こうした動きを1993年から1994年にかけての連鎖にあてはまれば、今後も北海道での地震が続く可能性は否定出来ない上に、その中に強い地震が含まれる恐れが無いとも言えない。

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