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2018年03月25日八丈島東方沖M6.1、指摘されていた伊豆・小笠原方面での強い地震の可能性

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03月25日の23:37に八丈島東方沖でM6.1・震度3の地震が発生した。

八丈島東方沖でM6.1、強震増加の傾向へ

日本国内におけるM6以上の地震としては01月24日の青森県東方沖M6.2・震度4以来2ヶ月ぶりで、2018年としては2回目となる。2017年のM6以上が7回であったこと、2017年に2度目のM6以上が起きたのが2017年07月13日の日本海西部M6.3・震度1であったことに照らせば、規模の大きな地震が発生しやすい傾向が日本国内でも出てきた可能性がありそうだ。

日本国内でも、というのは2017年11月に米国地学協会の会合で2018年に地球の自転速度が鈍化することにより大地震発生数が2017年の2~3倍に増加する恐れがある、と指摘されていたためであり、2017年には世界で7回だったM7以上の大地震が2018年には既に5回発生しているのである。日本国内における今後の強震に十分注意する必要があると言えるだろう。

さて、今回の八丈島東方沖M6.1・震度3だが、八丈島東方沖における有感地震としては03月03日のM4.5・震度1以来約3週間ぶりで、2018年としては今回が3回目。ただし、M6.1の直後、03月26日の00:36にもM4.7・震度2を観測していることから、現時点で既に4回が発生しているということになる。

八丈島東方沖での有感地震発生数は2017年が06回、2016年が01回、2015年が06回、とここ数年、年に数回で推移してきたことから、伊豆・小笠原方面における地震活動も活発化してきた可能性がありそうだ。

想定内だった伊豆におけるM6超え

今回の八丈島東方沖M6.1・震度3のシグナルは出ていたのだろうか。いくつかの点から述べることが出来そうだ。まず03月01日に山梨県中・西部でM2.5・震度1が起きた際に、富士山にも近い同震源における地震が近年増加傾向にある点と共に、過去のデータから「同一震源の過去事例では伊豆・小笠原方面に注意」と指摘していた(関連記事)。

今回の地震はこれに合致していたと言えるだろう。またその2日後、03月03日に八丈島東方おきにおける前回の有感地震であったM4.5・震度1が起きた際に、同震源における強い地震の継続にも言及していた(関連記事)。

これは八丈島東方沖で2017年11月にM6.1とM6.3が相次いで発生していたことから、1972年のデータを元に強い地震の継続を示唆していたというもので、こうした点からは今回のM6.1は過去データによる予測の範囲だったと言うことが言えそうだ。

また、他にも03月22日に静岡県掛川市の遠州灘海岸にクジラが打ち上げられていた件や(関連記事)03月23日に和歌山県でもクジラが打ち上げられていたことから(関連記事)東海地方からも近い伊豆・小笠原における強い地震への備えも高まっていたことだろう。

更に新燃岳の噴火に関連して03月11日に琉球大学の木村政昭名誉教授が自身のWebサイトにおいて「日向灘あるいは伊豆小笠原沖に想定される、大地震の前兆の一つかと考えられます」と述べていたことも見逃せない(関連記事)。今回の地震がターゲットであったかどうかは定かではないが、伊豆・小笠原における強震への警鐘は鳴らされていたことになるからである。

これらから、今回の地震は想定の範囲内だったと言って良いだろう。

今後の傾向と注意すべき地域は

では、今後の動向についてはどのような点に警戒しておくべきなのだろうか。まず今回のM6.1の震源位置「北緯32.7度/東経140.9度」でこれまでに有感地震を観測した例はない。そこで比較的近くで起きていた過去の地震とその後の揺れについて調べてみると、5回中3回でやはり東海や伊豆・小笠原におけるM5を超える後続地震が1ヶ月以内に発生していたことがわかった。

1990年09月13日に八丈島東方沖でM5.5・震度2が起きた際には11日後の1990年09月24日に東海道南方沖でM6.6・震度3とM6.0・震度3が連発。また2007年11月20日の八丈島東方沖M5.2・震度2の17日後には鳥島近海でM6.0・震度2が起きていた。

更に1978年04月01日の八丈島東方沖M4.8・震度1のケースでは1978年04月25日にやはり東海道南方沖でM4.8・震度1。このときの規模は大きくなかったが東海道南方沖ではこれまで約90年間で有感地震を94回しか観測していないだけに、何らかの関連性を疑わせる。

このような点から、まずは伊豆・小笠原における地震活動の継続を念頭に置き留意しておくべきだが、1978年の事例では八丈島東方沖M4.8の6日後に千葉県東方沖でM6.1・震度4が記録されていたことから、伊豆・小笠原だけでなく関東地方への波及も可能性としては否定出来ない、と言ってよいだろう。

1978年04月01日 M4.8 震度1 八丈島東方沖
1978年04月07日 M6.1 震度4 千葉県東方沖
1978年04月25日 M4.8 震度1 東海道南方沖

1990年09月13日 M5.5 震度2 八丈島東方沖
1990年09月24日 M6.6 震度3 東海道南方沖
1990年09月24日 M6.0 震度3 東海道南方沖

2004年01月27日 M5.0 震度3 八丈島東方沖

2007年11月20日 M5.2 震度2 八丈島東方沖
2007年12月07日 M6.0 震度2 鳥島近海

2014年05月28日 M5.0 震度2 八丈島東方沖

 

※画像は気象庁より。


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