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宏観異常

2018年04月25日富山県でホタルイカに異変、地震との関わり指摘されるイワシの豊漁が影響の可能性

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富山県内で水揚げされるホタルイカが例年より大きいと漁業関係者や研究者の間で話題になっている、と04月24日に現地の北日本新聞が伝えている。

これは北日本新聞が「富山湾ホタルイカ大物が続々 生後1年超の個体か」というタイトルで報じており、それによると例年小型が殆どの3~4月に、「胴の部分の長さが6センチを超える大物」が混じっているのだという。

漁業組合の組合長は「ことしのホタルイカは何か変」とコメントしているが、異変の背景として考えられているのが「湾内で大漁となっているマイワシ」で、「マイワシの大群を恐れて沿岸に近寄れず、産卵ぎりぎりまで沖合をさまよっている」ためである可能性が指摘されている。

ここで注目されるのが富山県におけるイワシの大漁という記述だ。イワシの大量打ち上げや豊漁が地震と関係あるのではないかと囁かれているためで、大量打ち上げは関東大震災の前に神奈川県の複数の川で見られていたとされている他、2014年11月に北海道で震度4が起きる直前、付近にイワシが押し寄せていたといった事例がある。

また2015年02月に岩手県の漁港にイワシが現れた際、三陸沖でM5.9が2回発生していた他、2017年06月01日に山口県の瀬戸内海側で大量に打ち上げられると(関連記事)、06月20日に豊後水道でM5.0・震度5強という地震が起きたケースもあった(関連記事)。

日本海側でも2017年06月23日に福井県の砂浜にイワシの稚魚と見られる小魚が大量に打ち上げられると(関連記事)、その2日後に長野県南部でM5.7・震度5強という地震が発生した事例があるが(関連記事)、直後に地震が起きることの多い大量打ち上げとは異なり、「豊漁」の場合はもう少し長いスパンで見る必要があるようだ。

イワシの豊漁と大地震の関係についてはメディアも注目しており、2014年11月には東スポが「イワシ豊漁と地震のシンクロとして、1896年に明治三陸沖の大地震、1933年に昭和三陸沖の大地震、23年に関東大震災、46年に昭和南海地震、2011年に東日本大震災が起きた」と言及していた他、専門家もこのように述べている。

これは武蔵野学院大学の島村英紀特任教授が自身のWebサイト内で語っているもので、「東日本の太平洋岸では、16世紀からいままでにイワシ(マイワシ)の豊漁期は4回あって、その時には大地震が多かったが、その谷間の不漁期には大地震がないという。イワシの豊漁は40-50年続くことが多いのだが、それが地震活動と一致しているのだという」とイワシの豊漁と地震活動の関係に触れているのだ。

イワシの豊漁期に地震への警戒を高めておく必要があるというわけだが、日本海側におけるイワシの豊漁が伝えられたのは今回だけではない。

2018年02月には今回と同じ富山県でイワシの水揚げが増加していると報じられていた他(関連記事)、京都でも「30年ぶりの豊漁」としてマイワシの漁獲についてメディアが扱っていたのだ(関連記事)。

日本海側では04月09日に島根県西部でM6.1の強い地震が発生していたが(関連記事)、その後も04月22日に富山県で過去2回しか記録されていないマッコウクジラの目撃が関心を集めたばかりであり、過去2回のうち1回が新潟県中越地震と同年であったことも紹介している(関連記事)。このように不穏な印象が高まる日本海側であることから、今後の動向を注視した方がいい、と言えそうだ。
 


 
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関連URL:【北日本新聞】富山湾ホタルイカ大物が続々 生後1年超の個体か 【東スポ】北海道で「大量のイワシ打ち上げ」気になる大地震との関係は… 【島村英紀】魚は地震を予知できるのだろうか


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