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2018年04月28日日向灘で3ヶ月ぶりの地震、日向灘での大地震発生を警戒すべき理由とは

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04月28日の13:27に日向灘でM4.3・震度1の地震が発生した。

2018年に急減している日向灘震源はなにかの前触れ?

日向灘で有感地震が観測されたのは01月20日のM3.1・震度1以来およそ3ヶ月ぶりで、2018年としては今回が2度目である。

まず注目したいのが、日向灘における有感地震が2018年に入り急減しているということだ。日向灘はそもそも有感地震が比較的多く発生しており、2017年12月にも3回の地震が起きたなど過去5年間、毎年20回前後記録していたからである。

日向灘における有感地震発生数

2013年 19回
2014年 22回
2015年 27回
2016年 19回
2017年 21回
2018年 02回(2018年04月28日14:30現在)

この沈黙と今回の地震が何らかの前触れであるのかどうかは勿論わからないが、日向灘においては有感地震がピタリと止んだ状態にあることは南海トラフ巨大地震の発生を注視する上で知っておきたいところだ。

今回の地震に関連するデータと情報についてだが、今回の震源位置は「北緯31.8度/東経132.2度・深さ約10km」であり、緯度・経度が同一の「北緯31.8度/東経132.2度」においてこれまでに発生していた地震は1度のみであった。

2011年02月01日に「北緯31.8度/東経132.2度・深さ約20km」においてM4.1・震度1の地震を引き起こしていたのだ。深さこそ20kmと今回の10kmと多少異なっているが浅い場所で発生した地震という意味で違いはないことから、この時の地震から約1ヶ月後に東日本大震災が起きていたという事実については「東日本大震災の1ヶ月前とほぼ同一の場所が揺れた」という形で認識しておくべきだろう。

日向灘M7以上を危惧すべき理由とは

次に今回の地震が日向灘自体において強い地震に繋がっていく可能性についてだが、ゼロとは言えない。その理由の一つが2018年03月に新燃岳が噴火した際、琉球大学の木村政昭名誉教授が自身のWebサイトで「日向灘あるいは伊豆小笠原沖に想定される、大地震の前兆の一つかと考えられます」と指摘していたからだ(関連記事)。

また過去のデータからも日向灘において強めの地震が起きる可能性が出ている。04月14日に愛知県西部でM4.6・震度4を含む3回の有感地震が連続した際に、同一の震源位置が揺れた際の事例にはその後約1ヶ月以内に日向灘でM5.6・震度4やM5.2・震度3を観測していたケースが確認されているのである(関連記事)。

では日向灘におけるM7以上、つまり大地震の発生確率は高いのだろうか。ここで知っておきたいのは過去に起きてきた日向灘におけるM7以上の発生履歴だ。日向灘では1931年以降、5回のM7以上地震を記録してきたが、その間隔は「10年」「20年」「07年」「16年」である。そして最後に起きたのが1984年。つまり、既に34年間、日向灘におけるM7以上は発生していないのだ。

1931年11月02日 M7.1 日向灘
1941年11月19日 M7.2 日向灘
1961年02月27日 M7.0 日向灘
1968年04月01日 M7.5 日向灘
1984年08月07日 M7.1 日向灘

地震本部による30年地震発生確率でも、M7.6前後とされる「日向灘プレート間地震」は30年以内の発生確率が10%程度とされているが、M7.1前後の「日向灘プレート間のひとまわり小さいプレート間地震」については「70~80%」の高い確率で起きるとされている。

こうして考えれば、新燃岳の噴火が日向灘における大地震の前兆であった可能性を指摘する専門家の存在や、つい最近起きたばかりの愛知県西部の後には日向灘で強めの地震が起きていた事例があったこと、それに既に34年間日向灘でM7以上が記録されていないといった点から、日向灘における強い地震発生への警戒は必須であることがわかるだろう。
 

※画像は気象庁より。


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