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2018年04月29日富山県西部で過去30回目の珍しい地震、関東が揺れる恐れ


 
2018年04月29日の11:29に富山県西部でM2.5・震度1の地震が発生した。今回の地震は過去90年間でわずか30回目という珍しい地震であったが、今後については関東地方の太平洋側との相関関係について念頭に置いておく必要があるようだ。

富山県西部で90年間に30回目という珍しい地震

地震の規模こそ小さかったものの、富山県西部という震源についてはいくつか知っておくべき事項がある。まず最初に、富山県西部では1928年以降90年間で発生した地震が今回を含めわずか30回であることから、今回の地震が非常に珍しい揺れであったということ。

そして、2013年07月を最後に途絶えていた有感地震が、2018年になってから01月05日のM3.9・震度3、そして今回のM2.5・震度1と5年ぶりに相次いでおり、地震活動が活発化の兆しを見せているという点である。

富山県西部としては過去に発生した最大規模の地震がM5.2・震度1と小さいものの、今回の震源は富山県の南端を東西に走る牛首断層帯にごく近い場所であったと考えられることから、地震本部による30年発生確率では「ほぼ0%」ながらも、仮に地震が起きればM7.7程度と予測されている牛首断層帯だけに、油断は禁物であろう。
 

関東地方太平洋側との強い相関関係

富山県西部についてはもうひとつ、関東地方太平洋側との関係について知っておく必要がある。

01月05日に起きた前回の地震、M3.9・震度3の際にほぼ同時に茨城県沖でM4.4・震度3の地震が発生していたことから、過去の事例を調べたところ、富山県西部と茨城県沖が「数十分以内」という短い時間で互いに揺れあっていたケースが01月05日を含め6回見つかったのだ。

前述した通り富山県西部で有感地震が観測されたのは過去90年間でわずか30回。こうした地震そのものの少なさに照らせば、うち6回で互いに揺れあっていたというのは関東地方太平洋側と無関係であると言い切ることは出来ないだろう。

次に今回の震源位置である「北緯36.3度/東経137.0度・深さごく浅い」において過去に発生した地震について調べてみたところ、該当する地震は4回であったが、いずれも数日以内に連発する形で発生していたことがわかった。

2011年03月14日 M3.0 震度1 富山県西部(今回と同位置)
2011年03月22日 M2.7 震度1 富山県西部(今回と同位置)

2012年02月23日 M2.7 震度1 富山県西部(今回と同位置)
2012年02月26日 M3.3 震度2 富山県西部(今回と同位置)

従って、この傾向に沿うならば今回も数日以内に富山県西部で再度の有感地震が起きる恐れがある。

続いて、今回と同緯度・同経度・同深度が揺れていた上記2度のケースにおけるその後の地震発生の傾向を見てみると、やはり関東地方の太平洋側で強い地震が起きていたことがわかった。

2011年には03月16日に千葉県東方沖でM6.0・震度5弱、03月19日に茨城県北部でM6.1・震度5強など。東日本大震災の直後というタイミングであった故、これ以外にも数え切れないほどのM5以上が記録されている。

2012年の事例ではどうだったかと言うとやはり03月01日に茨城県沖でM5.4・震度5弱、03月10日に茨城県北部M5.5・震度5弱、03月14日に千葉県東方沖でM6.1・震度5強といった具合でやはり関東地方の太平洋側で強い地震が複数回、起きていたのだ。

更に、富山県西部における前回の有感地震であった01月05日の際にも、その5日後、01月10日に千葉県東方沖でM5.2・震度2の地震を観測していた。

こうした一連のデータからは茨城県沖や千葉県東方沖など関東地方太平洋側での強い地震に要注意と言わざるを得ない。