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2018年05月03日過去34回という珍しい熊本県球磨地方で1日2度の地震


 
2018年05月03日の午後、熊本県球磨地方でM2.5・震度1とM3.0・震度2の地震が相次いで発生した。熊本県球磨地方は非常に地震が少ない震源であるが、こうした震源で1日に2度の有感地震が観測された点が目立っている。

05月03日12:48 M2.5 震度1 熊本県球磨地方
05月03日14:22 M3.0 震度2 熊本県球磨地方

今回有感地震を観測した「熊本県球磨地方」は際立って地震の少ない震源であり、1926年以降の約90年でこれまで34回しか起きてこなかった。

従って、こうした震源で1日に2度の有感地震が観測されたという事実自体が極めて珍しいと言えるわけだが、2010年04月を最後に地震が起きていなかった熊本県球磨地方では2016年の熊本地震に影響を受けたかのように2016年に2回、2017年に4回、そして2018年になって今回の2回と近年、地震活動が活発化しているのである。

今回の震源は新燃岳や硫黄山からは比較的離れており、また熊本地震を引き起こした布田川-日奈久断層帯からも距離があるものの、最近の研究では気になる指摘も出されている。「近い将来、熊本地震と同程度の地震は必ず起きる」と専門家が主張しているのだ。

これは05月02日に熊本日日新聞が掲載した記事の中で、九州大学地震火山観測研究センターの清水洋教授が語っているもの。

2016年度から3年間、日奈久断層帯を中心に進められている調査についての解説記事であるが、熊本地震を引き起こした布田川断層帯と日奈久断層帯のうち、日奈久断層帯の一部ではひずみが完全に解消されていなかったり、ひずみが蓄積されたままとみられるというのである。

「近い将来、熊本地震と同程度の地震は再び起きる」というコメントは「県内の断層にひずみが蓄積した現状で、今後の地震にどう備えるべきだろうか」という問いに対する清水教授の答えであったが、教授は同時に「その時期は前回の地震でより早まったと考えるべきだ」とも語っているなど注目される。

清水教授は04月23日に西日本新聞上でも「熊本地震で破壊されたのは、布田川-日奈久断層帯の一部にすぎず、未破壊区域では、人間が感知できないほどの小さな揺れが続いている」と指摘していた。

前述の通り今回の熊本県球磨地方における2度の地震は日奈久断層帯から離れた場所にあるとは言え、同じ熊本県内であることや熊本地震以降、地震活動が活発化している現状に照らせば、過去34回しか有感地震が起きてこなかった震源で1日に2度の地震が起きたというのは何とも不気味であり、今後の地震活動への注目が集まりそうだ。
 
※画像は気象庁より。
関連URL:【西日本新聞】断層帯延長地震連動も “背骨”つながる布田川‐日奈久 被害、広範囲に及ぶ可能性 【熊本日日新聞】布田川区間のひずみ、ほぼ解消 熊本地震の震源域を調査