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国内地震 発生地震

2018年05月06日八丈島東方沖でM6.0、最近の地震増加傾向と伊豆・小笠原への警戒の必要性

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05月06日の15:04に、八丈島東方沖でM6.0の強い地震が発生した。震度1以上が観測されない無感地震であった。

過去数ヶ月、活動活発化している八丈島東方沖

有感地震ではなかったことから参考値だが、日本国内でM6以上を記録した地震としては03月25日の八丈島東方沖M6.1・震度3(関連記事)以来約40日ぶりのことで、2018年としては01月24日の青森県東方沖M6.2・震度4を含め今回が3回目であった。

2017年に3回目の国内M6以上地震を記録していたのが2017年09月08日の小笠原諸島西方沖M6.1・震度3であったことに照らせば、日本国内としてはM6以上の発生ペースは前年を上回っていると言え、2016年11月22日の福島県沖M7.4以来起きていないM7を超える大地震への警戒が高まりそうだ。

今回のM6.0は八丈島東方沖における有感地震としては03月26日のM4.7・震度2以来であったが、八丈島東方沖でまず目立っているのは2018年に入り有感地震数が増加傾向にある点。

八丈島東方沖では東日本大震災が起きた2011年には影響を受けず有感地震発生数は0回であったものの、その後増え始め、ここ数年は年間5~6回のペースで推移してきた。

ところが今回のM6.0を除いても2018年は既に4回、M6.0を含めれば5回と4ヶ月あまりが経過した時点で早くも例年の地震発生数に並ぶペースなのだ。

2011年 00回
2012年 01回
2013年 02回
2014年 05回
2015年 06回
2016年 01回
2017年 06回
2018年 04回(05月06日16:30まで。M6.0を除く)

地震活動の活発化は八丈島東方沖におけるM6以上地震の発生日時を見れば更に浮き彫りとなる。これまでに13回のM6以上を記録してきた八丈島東方沖だが、そのうちの4回までもが2017年11月以降に集中しているのである。

(1927年~2016年の90年間で9回のM6以上地震)
2017年11月09日 M6.1 震度1 八丈島東方沖
2017年11月16日 M6.2 震度3 八丈島東方沖
2018年03月25日 M6.1 震度3 八丈島東方沖
2018年05月06日 M6.0 震度- 八丈島東方沖

専門家も指摘している伊豆小笠原沖の大地震

今回、八丈島東方沖で起きたM6.0の強い地震だが、直近でその発生を予測するデータも出ていた。05月02日に台湾付近でM5.4が観測された際に、周辺における過去の地震発生履歴とその後の国内地震発生傾向を調べると、八丈島東方沖や八丈島近海、三宅島近海など伊豆方面での強い地震が1ヶ月以内に起きていたケースが目立っていたのである(関連記事)。

では、年に数回程度しか発生しない規模のM6以上となった今回の八丈島東方沖以降、どのような推移を辿る可能性が高いのだろうか。

まず無視出来ないのが専門家の意見であろう。2018年03月に新燃岳が噴火した際、琉球大学の木村政昭名誉教授は自身のWebサイトを更新し「日向灘あるいは伊豆小笠原沖に想定される、大地震の前兆の一つかと考えられます」と指摘、注意を促していた点がまず挙げられる(関連記事)。

木村名誉教授の指摘直後の03月25日に八丈島東方沖でM6.1、そして今回再び八丈島近海でM6.0が起きたわけだが、木村名誉教授は小笠原方面でM8.5という規模の地震を予測していることから、引き続き備えておく必要がありそうだ。

また、村井俊治東大名誉教授も04月25日に自身の地震予測サービス「週刊MEGA地震予測」において、南関東周辺を「要注意」から「要警戒」にアップさせたばかりである(関連記事)。

村井名誉教授の予測は「南関東」とされてはいるものの、今回の八丈島東方沖M6.0と極めて近い震源位置でM5.7が起きていた2015年05月03日のケースでは、その3週間後に埼玉県北部でM5.6・震度5弱が発生していた事例もあるだけに無視は出来ない。

近い震源ではその後M8超える地震起きていたことも

今回、M6.0が発生した震源位置「北緯32.2度/東経140.2度・深さごく浅い」において過去に地震が起きていた事例はない。

しかし、20世紀以降「M5以上・深さ20km以下」で起きてきた地震発生履歴によると、比較的近い場所で観測されたケースもあったようだ。

1963年06月20日のM5.9、2000年08月24日のM5.0、2006年01月01日のM5.6、そして2015年05月03日のM5.7の4回だが、それぞれの後に起きていた地震について調べてみると、やはり伊豆・小笠原での地震活動に十分な注意を払っておくべき、ということが出来そうだ。

1963年のケースでは目立った動きはなかったものの、それ以外の3例においてはいずれも顕著な活動を示していたからである。

2000年08月24日に今回の震源から近い場所でM5.0が起きた時は、その前後で伊豆における地震活動が活発化していた時期であり、三宅島近海や新島・神津島近海で4度のM6以上が発生していた他、今回の震源から近い場所におけるM5.0以降にも新島・神津島近海でM5.1・震度5弱やM5.4・震度5弱を観測していた。

また2006年01月01日に今回の震源に近い場所でM5.6が起きた際には3ヶ月後、2006年04月21日に伊豆半島東方沖でM5.8が発生し、伊東市で震度6弱が観測されたとされている。

さらに2015年05月03日にM5.7が発生すると、05月30日に小笠原諸島西方沖でM8.1という深発の巨大地震が起きていたのである。

今回の震源に近い場所で過去に起きていたこれらの事例を踏まえれば、伊豆・小笠原における今後の強い地震への備えを欠かすべきではない、と言えるだろう。
 


 
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※画像はUSGSより。


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