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2018年05月12日長野県北部震度5弱からの伊勢湾震度2、類似事例での展開は


 
2018年05月12日の10:29に長野県北部でM5.2・震度5弱が起きてから約2時間後の12:41に今度は伊勢湾でM3.8・震度2の地震が発生した。似たような展開を示した過去の地震では、その後どのような展開となったのだろうか。

伊勢湾で有感地震が観測されたのは02月08日のM3.0・震度1以来3ヶ月ぶりのことで、2018年としては今回が2回目。東日本大震災以降、伊勢湾では目立った活動は見られていないが、有感地震発生数が毎年0~3回程度であることに照らせば、5月中旬の時点で既に2度の地震が記録されている2018年は地震活動が活発化するのかそれともこのまま沈黙するのか、様子を見る必要があるだろう。

2011年 01回
2012年 00回
2013年 00回
2014年 01回
2015年 03回
2016年 03回
2017年 01回
2018年 02回(05月12日15時現在)

今回、同じ中部に位置する長野県の日本海側でM5.2・震度5弱という強い地震が起きた直後に、伊勢湾で震度2が発生したということで、両震源の相関関係に注目して過去のデータを調べ、何らかの傾向があるかどうか探ってみた。

伊勢湾でこれまでに記録されてきた地震は今回を含め113回。そのうち、前後24時間以内に長野県北部が揺れていたケースは今回を含め7回であった。

これが多いか少ないかの判断は人によるだろうが、今回を除く6回についてその後2ヶ月以内に起きていたM5以上の地震をリストアップしてみると、伊豆・小笠原方面における地震が目についた。

1986年には1.5ヶ月後に鳥島近海でM5.3・震度1、2001年には翌日小笠原諸島西方沖でM5.3・震度1や12日後に父島近海でM5.9・震度4、2005年の事例では1ヶ月経過してから鳥島近海M5.4・震度1、八丈島近海M5.3・震度2、父島近海M5.7・震度2といった具合である。

中でも2015年のケースでは05月06日の22:41に長野県北部でM2.8・震度2が発生してから2時間後の05月07日01:46に伊勢湾でM2.2・震度1が起きるなど順序、間隔が今回に最も近かったが、この時、その後どのような地震が記録されていたかと言えば05月30日に小笠原諸島西方沖でM8.1・震度5強という巨大地震が観測されていたのだ。

尤も、伊豆・小笠原諸島方面は強めの地震も多いため、2ヶ月以内にM5以上が発生して当然とも言えるかもしれない。しかしそれでも伊豆・小笠原方面に留意しておくべきだと考える理由は、日本列島周辺で発生する地震の傾向にある。

上記は04月12日15:45から05月12日15:45の1ヶ月間に発生した震源のマッピングだが、青く示された深発地震が日本海側から長野付近を経て愛知あたりを通り伊豆・小笠原諸島方面に至るライン上で多数起きているのがわかるだろう。そのためだ。

次に今回の地震が伊勢湾で発生したということで南海トラフ方面への影響も気になるところだ。長野県北部と伊勢湾が揺れあった際にその後南海トラフと関係している可能性ある震源で地震が起きていたケースも見受けられた。

1990年には4日後に伊予灘でM5.3・震度3、また2005年には約1ヶ月後に遠州灘M5.3・震度1、日向灘M5.7・震度4と複数回揺れていたのである。
 
※画像はHi-netより。