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2018年05月神奈川県相模川でアユ遡上が過去最高、関東大震災や慶長三陸地震前も


 
神奈川県の相模川でアユの大量遡上が見られていると複数のメディアが報じている。だが、アユが豊漁の場合その後大地震に繋がっていた例があるとされているのだ。

スポーツ報知が05月10日に「アユ、相模川で過去最高の4488万尾が天然遡上」として伝えている他、週刊新潮も05月17日号で「相模川の『鮎』例年の4倍以上」として扱っているのだ。

06月01日の解禁日を前に「アユ釣りシーズン到来」として関心を集めているという背景もあるが、気になるのはこれまでの記録を遥かに超える規模で遡上が発生している点だ。

スポーツ報知は今年04月02日~05月06日までの遡上数約4,488万尾について、「遡上計測は1999年から始まったが、これまでの最高は2002年の約2185万尾。今年はその数字を軽く上回ってしまった」と説明している。

産卵場の整備や稚魚の放流といった要因もあるようだが、相模川漁連の「ここまで遡上量が増えた原因はわからない」、漁業関係者の「異常な多さという他ありません」といった声も紹介されていることから不気味さは拭えない。

神奈川県におけるアユの話題としては2016年09月に川でアユが大量死、という形で注目されたことがあった。

2016年06月08日に青森県弘前市でアユの稚魚などが大量死した際にはその8日後に内浦湾で震度6弱を記録していたことから地震への懸念が強まったが、この時は09月下旬に鳥島近海でM6.3・震度1、関東東方沖でM6.5・震度1などが起きてはいたものの、関連していたかどうかはわからない。

しかし今回は大量死ではなく大量遡上。実は、アユの豊漁はその後大地震に繋がっていた例があるとされており、大量死より遥かに留意しておくべき事象なのである。

関東大震災の前日には神奈川県内の川で「入れ食いとなった」、また当日もアユなどが豊漁だったとされている他、内閣府・防災情報のページにおいても、1611年の慶長三陸地震(M8.1)の際に発生した津波についての説明にこのような一節が含まれているのである。

「興味深いのは、この津波の前年、鮎・鰯の大漁が報告されており、津波の前兆を予見する言い伝えとして残されていることである。」

関東地方に対しては既に紹介した通り専門家が南関東を対象に「3ヶ月以内震度5以上」という形で警戒を促している他、05月15日には山梨県東部・富士五湖でM4.6が発生したばかりであり、この震源では東日本大震災以降有感地震が急増していることから地震や噴火への不安が高まっているだけに、今回の神奈川県におけるアユ大漁遡上も無視すべきではないだろう。
 
関連URL:【スポーツ報知】アユ、相模川で過去最高の4488万尾が天然遡上…関東・東海地方で20日解禁 【デイリー新潮】相模川の「鮎」例年の4倍以上 漁解禁前の“嬉しい異変” 【内閣府防災情報のページ】1896明治三陸地震津波・第1章三陸地方の津波災害概要(PDF)