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2018年06月09日静岡県東部で13ヶ月ぶりの有感地震、M8の可能性高い富士川河口断層帯付近で

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06月09日の22:50に静岡県東部でM3.4・震度3の地震が発生した。静岡県東部で有感地震が起きたのは13ヶ月ぶり。M8クラスが想定されている断層帯付近における地震であることが懸念される。

M8.0が高確率で予測されている富士川河口断層帯

静岡県東部で前回有感地震が観測されたのは2017年05月03日のM2.5・震度2であったことから今回、13ヶ月ぶりに地震が発生したことになる。

震源は富士川河口断層帯付近で、深さも約20kmであったことから関連が疑われるが、富士川河口断層帯ではM8クラスの巨大地震が起きる可能性があり、その確率も高いとされていることから心配の声が上がりそうだ。

富士川河口断層帯では「ケースa」と「ケースb」2つの類型で将来の地震が予測されており、「ケースb」では平均活動間隔が1,300~1,600年程度とされているのに対し、最新活動時期は6世紀から9世紀もしくはそれ以後であった可能性が指摘されていることから30年発生予測は「2~11%もしくはそれ以下」となっている。

しかし「ケースa」は平均活動間隔が150~300年であるのに対し、最新活動時期が13世紀後半から18世紀前半以前とされており、M8.0程度の地震が今後30年以内に「11~18%」と高い確率で予測されているのだ。

更に、富士川河口断層帯での活動は駿河トラフで発生した海溝型地震とは独立して活動してきた可能性があるとされる一方、地震本部がこのような見解で将来の活動を捉えていることに注意が必要だろう。

地震本部「過去の活動に基づくと、富士川河口断層帯は、駿河トラフで発生する海溝型地震と連動して同時に活動すると推定されます。この場合、海溝型地震と合わせてマグニチュード8程度の地震が発生する可能性があります」

3ヶ月前には不気味な連動地震も

今回、13ヶ月ぶりとなる有感地震を記録した静岡県東部だが、気になる動きも見られている。02月23日に静岡県東部と隣り合う山梨県中・西部でM3.1・震度1の地震が起きた際、その直前に静岡県東部に当たる場所、今回の震源にも近いところでM4.1が観測されていたのだ(関連記事)。

この時は深さが約70kmと比較的深かったことから震度1未満の無感地震として処理されたが、静岡県東部に当たる場所でM4.1が起きてから山梨県中・西部でM3.1が起きるまでの時間差はわずか14秒。

ほぼ同時に起きたと言っていい2つの地震だが、無視できないのは山梨県中・西部では最近になって地震活動が急速に活発化し始めている点である。

1990年までの約60年間に60回強の地震しか観測されてこなかった山梨県中・西部では1991~2000年の間に10回、2001~2010年までに20回と増加した後、2011年から2018年06月09日までに既に25回を記録しているのだ。

山梨県中・西部は富士山にも近く、富士川河口断層帯も富士山の麓付近から駿河湾にかけて伸びている断層だが、2019年までに富士山が噴火する可能性があると考える専門家もいることから(関連記事)、東海・東南海・南海が連動する南海トラフ巨大地震のみならず、富士山にかけての一帯での動きについても注視していく必要があるだろう。
 

※画像は気象庁より。
関連URL:【地震本部】富士川河口断層帯


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