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2018年06月14日スロースリップの千葉県における地震6連発で知るべき特徴は


 
2018年06月11日に地震調査委員会が千葉県東方沖付近でのスロースリップ(ゆっくりすべり)の発生と今後の地震への注意を促したのをきっかけに、千葉県を含む首都圏における強い地震への警戒が急速に高まっているが、06月14日には千葉県で6回の地震が連続して発生、その懸念は更に高まっている。中でも今回の6連発は特徴的であることから、地震への備えが必要であるようだ。

06月14日に千葉県で地震が6連発

地震調査委員会が06月11日に「注意して欲しい」と発表した翌日早朝に千葉県東方沖で早くもM4.9・震度3の地震が発生したことから不安が増幅した状態にある千葉県東方沖だが、委員長はM4.9地震後のコメント「より大きな地震の可能性ある」に対するスタンスを06月14日の時点でも変えていない。

FNNが06月14日の地震連発について、地震調査委員会委員長で東大地震研究所の平田直教授が「今後1週間程度はさらに大きな地震の可能性がある」と話していることを伝えているのだ。

強い地震は起きるのだろうか。06月12日の千葉県東方沖M4.9・震度3に続いて、06月14日には20:00までに6回の地震が千葉県東方沖を含む千葉県で発生している。

06月14日07:14 M3.8 震度2 千葉県北西部
06月14日10:39 M3.5 震度2 千葉県南部
06月14日12:07 M3.2 震度2 千葉県南東沖
06月14日17:49 M3.2 震度1 千葉県東方沖
06月14日19:04 M4.1 震度3 千葉県南部
06月14日19:31 M2.7 震度1 千葉県南部
 

4つの震源が同一日に揺れていた事例は

今回の6回の地震にはある特徴が見られている。千葉県の4つの震源で揺れたという点だ。

1.千葉県東方沖
2.千葉県北西部
3.千葉県南部
4.千葉県南東沖

「千葉県」を含む震源が同一日に5回以上揺れていた事例は過去に数多く存在しているが、M6や震度5を超えるなどの強い地震後に余震として同一震源が複数回揺れるといったケースが多く、実は今回のように同一日に4つの震源が揺れた例はないのだ。

前回のスロースリップ時にも1日に5回の有感地震が起きていた。2014年01月02日だったが、この時は5回全てが千葉県東方沖であり、今回のように他の千葉県震源には波及していなかったのである。

同一日に「千葉県」の3ヶ所の震源で5回以上の地震を起こしていた事例なら過去数回見られているが、これらいずれの場合も1週間以内にM6クラスもしくは震度4以上の地震が東北地方にかけての一帯で観測されていた。

1929年03月28日 09回 3ヶ所(千葉県東方沖・千葉県北東部・千葉県南東沖)
1929年04月01日 M6.1 震度2  三陸沖

1983年05月22日 11回 3ヶ所(千葉県東方沖・千葉県北東部・千葉県南部)
1983年05月24日 M5.8 震度3  宮城県沖

2011年05月24日 05回 3ヶ所(千葉県北東部・千葉県北西部・千葉県南東沖)
2011年05月25日 M5.1 震度5弱 福島県浜通り
2011年05月31日 M5.2 震度4  岩手県沖

こうした例に照らせば1週間以内にM6クラスもしくは震度4以上の強い地震が起き得ると言えるが、今回は「千葉県」4ヶ所の震源が同一日に揺れているという意味でこれまでにない広い規模で千葉県及び沖合が地震活動を活発化させている可能性も否定は出来ない。

上記の通り地震調査委員会の委員長が「今後1週間程度はさらに大きな地震の可能性がある」としているだけでなく、EPRC(地震予兆研究センター)も06月14日、06月19日までに福島県沖~千葉県沖でM5クラス・最大震度4の地震が発生する可能性がある、との予測を発表していることから、「千葉県」の4震源が06月14日に相次いで揺れたことの異常性も踏まえ、地震への備えを怠るべきではない時期に入っていると考えた方が良いだろう。
 
※画像は06月13日21:00~06月14日21:00までの地震活動。Hi-netより。
関連URL:【FNN】きょうもグラリ ゆっくりすべり影響か 千葉・房総沖