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2018年06月16日千葉県沖スロースリップの位置移動と地震活動の最新状況、NHKは注意喚起継続

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06月に入り観測されている千葉県沖でのスロースリップについて、国土地理院や防災科学技術研究所が位置の移動について言及する一方、千葉県沖における地震発生について公共放送のNHKが注意を呼びかけるコメントを何度も紹介しており、予断を許さない状況が続いている。

警戒呼びかけ続けるNHK

NHKでは06月11日、地震調査委員会が開いた会合で房総半島での地盤のずれが報告されたとして地震調査委員会委員長の東京大学地震研究所・平田直教授の「念のため、今後の地震活動に注意してほしい」というコメントを紹介していたが(関連記事)、その後も同氏の発言を引用する形で警戒を促し続けている。

06月12日の早朝、千葉県東方沖でM4.9・震度3が発生し大きな注目を集めた際の報道では「地震調査委員会の指摘通り千葉県東方沖で地震発生」というタイトルで平田教授の「今後はより揺れの大きい地震が起きる可能性もあるので、地震活動に引き続き注意してほしい」とのコメントを掲載(関連記事)。

更に06月15日の夕方にも「スロースリップに注意を」として平田教授による「引き続き注意してほしい」という発言を引用しているのだ。

平田「千葉県東方沖のスロースリップは、過去にも発生場所を移しながら2週間程度続いたことがある。過去には震度5弱程度の揺れを伴う地震も起きているため、引き続き注意してほしい」

平田教授は12日の時点で「少なくとも大地震の前兆とは思っていません」とも述べているものの、一方では武蔵野学院大学の島村英紀特任教授がzakzak上でスロースリップについて「将来、起きる大きい地震の準備活動ではないかと考える学説がある」と紹介すると共に、千葉県沖での大地震の懸念に触れている。

千葉県では06月14日に有感地震が6回も観測されたばかりだが(関連記事)、こうした中、国土地理院や防災科学技術研究所が千葉県沖におけるスロースリップに関する最新情報を公開した。

スロースリップの位置が移動

国土地理院は06月15日の夜、「地殻変動情報」としてTwitterでこのように告知した上で詳細を解説。

国土地理院「【地殻変動情報】6月5日頃から房総半島で検出された通常と異なる地殻変動(非定常地殻変動)。電子基準点の観測データで確認したところ、6月8日以降は「ゆっくりすべり」の中心が南側に移動し、房総半島沖で最大約9cmのすべりが推定されました。」

それによると06月05日頃から検出されたという地殻変動は「6月8日以降はすべりの中心が6月8日以前と比べて南側に移動し、すべり量も大きくなっています」「この非定常地殻変動は現在も継続しているとみられます」とされており、位置の移動と規模の拡大、そして現在も継続状態にあることを窺わせているが、位置の移動については防災科学技術研究所が詳細に説明している。

防災科学技術研究所「スロー地震の位置は、期間によって異なることがわかりました。はじめは勝浦の東方沖に位置し、次いで房総半島南東岸直下、そして勝浦周辺から沖にと推定されました。」(画像は防災科学技術研究所より)

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06月16日にかけての地震活動最新状況は

06月14日に千葉県で6回の地震が相次いだ際、震央が「千葉県東方沖」「千葉県北西部」「千葉県南部」「千葉県南東沖」と4つに及んでいたことや過去に千葉県で同一日中に4つもの震源が揺れていた事例がないことを指摘していた(関連記事)こととも合致するスロースリップの移動だが、防災科学技術研究所の発表以降、どのような動きを見せているのだろうか。

冒頭は06月15日の06:30から06月16日の06:30までに発生した千葉県周辺での地震活動を示した図だが、防災科学技術研究所が13日から14日にかけて千葉県勝浦市やその沖合の領域で見られたとしている位置が中心ではあるものの、それより更に北側にあたる場所でも地震活動が見られている。

震源としては千葉県南東沖から再度、千葉県東方沖に戻りつつあるる印象を受ける位置であると同時に、1987年にM6.7を記録した千葉県東方沖地震の震源域に近づきつつあるという点も懸念材料と言えるだろう。

スロースリップの位置移動に伴う範囲の拡大と公共放送のNHKが警戒を呼びかけ続ける現状は何とも不気味としか言いようがない。
 

※画像はHi-netより。
関連URL:【NHK】千葉県東方沖の地震活動に注意 【NHK】”地震調査委員会の指摘通り” 千葉県東方沖で地震発生 【NHK】地震活動活発化 千葉沖「スロースリップ」に注意を 【zakzak】千葉県沖に大地震の予兆? 不気味な「スロースリップ」発生 M5級が頻発 Twitter 【NIED】房総半島沖で「スロー地震」(PDF)


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