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国内地震 発生地震

2018年06月20日愛媛県でM2.9の地震が発生、大阪府北部の影響懸念される中央構造線断層帯上で

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06月20日の15:38に愛媛県東予でM2.9の地震が発生した。有感地震としては発表されていないが、大阪府北部M6.1で関心が高まっている中央構造線断層帯上と言っても良い位置での地震だけに、今後の動向を見守っていく必要があるだろう。

上記は06月19日16:30~06月20日16:30までの24時間に発生した西日本における地震を示したHi-netの図だが、愛媛県付近に比較的大きな赤い丸印がついているのがわかる。

この地震は17:30までに有感地震としては発表されていないことから、震度1未満の無感地震として扱われているものとみられるが、マグニチュードは2.9、震源の深さは10.3kmとされており、気象庁の震央図に照らすと愛媛県東予に当たる場所で起きていた。

注目されるのは震源がほぼ中央構造線断層帯上に位置している点である。06月18日の大阪府北部M6.1・震度6弱が有馬-高槻断層帯のごく近くで発生していたことから、16世紀に中央構造線に近い場所で連鎖していた3つの地震が注目されているのはご存知の通りだ(関連記事)。

1596年09月01日 M7.0 慶長伊予地震
1596年09月04日 M7.8 慶長豊後地震
1596年09月05日 M7.5 慶長伏見地震

今回M2.9の地震を引き起こした愛媛県東予では過去約90年間で有感地震がわずか29回しか観測されていない。こうした場所で無感地震だったとは言え非常に珍しい揺れが大阪府北部M6.1の直後のタイミングで発生したのは単なる偶然だったのかそれとも中央構造線断層帯上で影響を受けたためだったのか。

また、愛媛県東予で15:38にM2.9の地震が起きるわずか12分後の15:26には中央構造線断層帯の延長線上にある熊本県熊本地方でM2.6・震度1の地震が起きていたのだ。大阪府北部M6.1、熊本県熊本地方M2.6そして愛媛県東予M2.9共に震源の深さは約10kmである。

更に、中央構造線断層帯は複数の区間に分類され、それぞれについて30年地震発生確率が示されているが、今回の震源付近は中でも一際高いとされている場所なのだ。

今回の震源は中央構造線断層帯の「石鎚山脈北縁西部区間」と「石鎚山脈北縁区間」が重なり合う辺りであったが、後者はM7.3程度の地震が30年以内に0.01%以下の確率と低いものの、前者はM7.5程度の地震が「ほぼ0~12%の確率」と高いのである。

06月18日の大阪府北部M6.1が大阪市街に甚大な被害をもたらす上町断層帯に影響する恐れが指摘され、和歌山県における中央構造線断層帯に波及する可能性に言及する専門家もいるなど(関連記事)、大阪を中心とした近畿地方での強い地震に対する警戒が広まっている現在だが、仮に16世紀のように中央構造線断層帯を通じて広い範囲で地震が続くということになれば、西日本全域で一気に緊張が高まることにもなりかねない。

そうした意味からは今回の愛媛県東予M2.9は小規模な地震であったとは言え、今後の動きを注視すべき場所が揺れたのは間違いないのである。
 


 

※画像はHi-netより。


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