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2018年06月25日秋田県沖で半年ぶり有感、24時間以内に目立つ日本海側地震と沈黙するM7クラス

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06月25日の22:20に秋田県沖でM4.2・震度1の地震が発生した。ユーラシアプレートと北米プレートの境界付近であったことに加え、過去24時間にこの境界付近での地震が目立ち始めているようだ。秋田県沖と言えば1983年に起きた日本海中部地震(M7.7)で知られることから、今後の動向が注目される。

M7クラス沈黙中の秋田県沖

秋田県沖で有感地震が発生したのは2017年12月19日のM4.1・震度1以来半年ぶりで、約90年間に今回を含め208回の地震を観測してきた。

年に2~3回程度という頻度に照らせば半年ぶりというスパンに驚きはないが、秋田県沖として知っておきたいのはまず定期的にM7前後の強い地震を引き起こす震源だということだ。M6.5以上の地震が過去90年間に3回も発生してきたのである。

1939年05月01日 M6.7 震度5弱 秋田県沖
1964年05月07日 M6.9 震度4  秋田県沖
1983年05月26日 M7.7 震度5弱 秋田県沖(日本海中部地震)

1939年のM6.7から25年後の1964年にM6.9、そしてその19年後にM7.7の日本海中部地震と約20年ごとにM7クラスが起きてきた秋田県沖では、既に35年間M6.5以上が観測されていない。

地震本部によると秋田県沖ではM7.5程度の地震が今後30年以内に「3%程度以下」の確率で起きるとされているが、気になる記述もある。今回の震源は下記の「地震空白域」に該当する位置で発生したのである。

地震本部「1833年の庄内沖の地震(M7.7)と1983年の「昭和58年(1983年)日本海中部地震」の震源域の間に挟まれた秋田県沖の海域では、地震観測及び歴史記録からはM7.5以上の大地震の発生が確認されていないため、一般に「地震空白域」と呼ばれています。」

日本海東縁変動帯付近で目立つ地震

上記は06月25日の02:15~06月26日02:15までの24時間に発生した震源のマッピング図だが、東北地方の日本海側で南北に渡って複数回の地震が起きていることがわかる。

オレンジ色で示された一連の丸印の最も南側に目立っているのが今回の秋田県沖M4.2だが、このラインはユーラシアプレートと北米プレートの境界沿いであり、日本海東縁変動帯として付近では日本海中部地震や1993年の北海道南西沖地震(M7.8)が発生するなど強い地震が起きてきた。

今回の地震より南側に当たる場所では2004年の新潟県中越地震や2007年の新潟県中越沖地震も記録していたが、06月18日の大阪府北部M6.1では「新潟-神戸歪集中帯」が取り沙汰されたばかりだった。

地震本部が「空白域」と称している場所で20年前後ごとに起きてきたM7クラスが35年間沈黙している中での今回のM4.2、そして日本海東縁変動帯周辺で24時間以内に複数の地震が発生中、という点から今後の動向をチェックしていく必要があるだろう。

日本海北部から北海道にかけての範囲で強い地震が起きる可能性は過去データからも示唆されている。

05月23日に青森県津軽北部で1年7ヶ月ぶりの地震が発生した際(関連記事)、類似条件で起きていた過去の地震後には1964年の秋田県沖M6.9や2006年の日本海中部M5.6など日本海側での強い地震が見られていたケースが複数あるのだ。
 

※画像はHi-netより。


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