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宏観異常

2018年06月29日サクラエビの記録的な不漁で過去に見られた地震発生の事例とは

2018/07/06

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06月28日に駿河湾で水揚げされるサクラエビの水揚げ量が過去30年で最低と記録的な不漁となっていると報じられている。付近ではアユの豊漁とアジの不漁が既に伝えられ地震との関連があるのではないかと不安視されているが、実はサクラエビにも知っておきたい点があるのだ。

深海に生息するサクラエビ

サクラエビの不漁に関しては06月28日に複数の全国紙が報じており、それによると今年4月の時点では豊漁の兆しが見えていたものの、その後水揚げ量が落ち込んだことで過去30年間で最低という記録的な不漁になったという。

サクラエビについて知っておきたいのは、これが深海に生息するエビであるという点である。駿河湾や相模灘などに生息するサクラエビはWikipediaで「深海に生息する小型のエビ」「深海の中層を群れで遊泳する」「昼間は水深200-300mほどにいるが、夜には水深20-50mぐらいまで浮上する」などと紹介されているのだ。

過去の不漁と地震の関係は

ではサクラエビの不漁と地震との間に何らかの相関関係は見られるのだろうか。1997年に今回の312トンほどではないが549トンと不漁だった際に、静岡県水産試験場が公開していたレポートにこんな記述がある。

静岡県水産試験場「1997年春漁の漁獲量は549トンでした。前年春漁の漁獲量は1,510トンなので、前年比1/3にすぎなかったことになります。第1図に1974年からの漁獲量の変化を示しましたが、1980、81年の400トン台、1986年の704トンに次ぐ低水準であったことが分かります。」

1980年、1981年、1986年、1997年にそれぞれ不漁だったようだが、これらの時期において地震は起きていたのだろうか。

1981年のケースでは顕著な地震活動は見られなかったものの、それ以外では気になる動きが見られていたのである。

1980年には06月下旬から7月にかけて伊豆半島東方沖で数百回の群発地震が発生、06月29日には伊豆半島東方沖M6.7・震度5弱が起きていた。

また1997年の際にもその翌年、1998年04月下旬から5月上旬にかけて再び伊豆半島東方沖で200回前後の群発地震、04月26日のM5.0や05月03日のM5.9を引き起こしていた。

では1986年の事例ではどうだったのだろうか。この時は11月に伊豆大島の三原山が噴火していたのである。11月中旬の噴火後には、11月21日と22日に伊豆大島近海でM5.1・震度5弱、M5.1・震度5弱、M6.0・震度4と3回の強い地震が発生していた。

既に2018年05月には関東大震災や慶長三陸地震の前にも見られたというアユの大量遡上が(関連記事)、また06月になるとこれがアジの不漁と関係しているのではないかと報じられ、アジが地震に関係する高感度のセンサーを備えているとの専門家の指摘が注目されていることから(関連記事)、今回のサクラエビ不漁で関東地方や東海地方における地震への警戒が一層高まることになりそうだ。
 


 

関連URL:【Wikipedia】サクラエビ 【碧水】第82号(PDF)


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