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2018年07月09日福岡県福岡地方と佐賀県南部で「1年4ヶ月ぶり」「12年ぶり」の地震が連発

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07月09日の02:40と03:53に福岡県福岡地方と佐賀県南部でそれぞれM3.4・震度2とM4.1・震度3の地震が相次いだ。これらはごく近くで短時間に連発した地震だったが、それぞれ1年4ヶ月ぶりと12年ぶりという非常に珍しい震源が揺れたという共通点もあるのだ。

1年4ヶ月ぶり、9年ぶりの珍しい地震が連発

07月09日02:40 M3.4 震度2 福岡県福岡地方
07月09日03:53 M4.1 震度3 佐賀県南部

これらの地震で最も特徴的なのが、どちらも非常に珍しい地震だったという点だ。

福岡県福岡地方では過去90年間で30回程度しか有感地震を観測した事例がなく、今回の揺れは2017年03月19日のM2.7・震度1以来1年4ヶ月ぶり。

また佐賀県南部は更に珍しく、これまでに記録されている有感地震は約15回、今回の地震は2006年06月14日のM2.7・震度1以来なんと12年ぶりなのだ。

今回の2つの地震の震源について気象庁が示したのは上図の通りで、左が先に起きた福岡県福岡地方、右がその後発生した佐賀県南部をそれぞれ表している。

発表によると震源の深さは福岡県福岡地方が約10km、佐賀県南部が約20kmとなっているが、Hi-netの速報値によれば前者が14.1km、後者が14.4kmとされていることから、どちらの地震もほぼ同じ深さで起きた可能性がありそうだ。

2つの震源と活断層

次に2つの震源と活断層との関連についてだが、付近では複数の断層が北西方向から南東方向に並行して走っている。「西山断層帯」「宇美断層」「警固断層帯」「日向峠−小笠木峠断層帯」などだ。

先に起きた福岡県福岡地方の震源は「日向峠−小笠木峠断層帯」に近い場所、もしくは「日向峠−小笠木峠断層帯」と「警固断層帯」との間であったと見られ、佐賀県南部での地震はその南側に位置する板屋峠断層に近い場所であった可能性がありそうだ。

このうち「日向峠−小笠木峠断層帯」は平均活動間隔、最新活動時期がいずれも「不明」とされ、地震の規模としてはM7.2程度が起き得ると考えられてはいるが、30年発生確率は「不明」となっている。

今回の2つの地震がそれぞれの活断層に影響を与える可能性も否定出来ないが、それよりも懸念すべきは警固断層帯に与える刺激だろう。

1年4ヶ月ぶり、12年ぶりという非常に珍しい地震がわずか1時間という短時間の間にほぼ同じ深さで発生したのは無関係とは考えにくく、先に起きた福岡県福岡地方での地震が佐賀県南部を刺激したとすれば、同じ説明で北側に当たる警固断層帯に対しても何らかの影響を与えている可能性を否定出来ないからである。

いつ大地震起きてもおかしくない警固断層帯

警固断層帯は北西部と南東部に分かれ、北西部は2005年03月20日に福岡県西方沖地震(M7.0・震度6弱)を引き起こしたことで知られるが、南東部はいつ起きてもおかしくない上に、北西部よりも福岡市の市街に与える影響が大きいとされていることか、かねてより警戒されている場所である。

警固断層帯南東部は平均活動間隔が約3,100年~約5,500年であるが、最新活動時期は約4,300年前~約3,400年前と考えられており、30年発生予測はM7.2程度の地震が0.3%~6%という高い確率で示されているのだ。

警固断層帯については西日本新聞が06月19日に「いつでも起き得る」「震度7の予想も」といったタイトルで警鐘を鳴らしたばかりだった。

南東部が動いた場合、福岡市や太宰府市では震度7クラスの揺れも予想され、同時に並行して走る九州北部の活断層も連動する恐れがあるのだという。

06月18日の大阪府北部における地震ではM6.1という規模で大きな被害が出たが、仮にM7を超える地震が福岡市の真下で起きれば、地震のエネルギーは大阪府北部地震の30倍以上にもなるのだ。

今回揺れた震源の一つ、福岡県福岡地方では福岡県西方沖地震の2ヶ月前にも有感地震が起きていた。
 

※画像は気象庁より。
関連URL:【西日本新聞】“直下型”地震「いつでも起き得る」 識者が指摘、震度7の予想も エネルギー蓄積された九州の警固断層帯


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