180724-010etorofutonantooki

国内地震 地震予測 発生地震

2018年07月24日択捉島南東沖でM5.0、類似条件で北海道東部方面M5以上続発の傾向、M7超えも

Pocket

 
07月24日の06:38に択捉島南東沖でM5.0・震度2の地震が発生した。過去に類似条件で起きていた地震のその後を調べてみると、いずれも北海道東部におけるM5以上に繋がっていたことがわかった。まだ揺れる可能性があると考えた方が良いだろう。

2018年地震増加傾向見せる択捉島南東沖

日本国内でM5以上を観測したのは07月07日の千葉県東方沖M6.0・震度5弱(関連記事)以来17日ぶりで7月としては4回目。

択捉島南東沖における有感地震としては06月02日のM5.5・震度2(関連記事)以来約7週間ぶりであった。

前回も紹介したが、択捉島南東沖についてまず知っておきたいのは2018年に有感地震が増加傾向を見せている点だ。過去10年間の択捉島南東沖における地震発生数は毎年4~6回程度であったにも関わらず、2018年は今回が既に6回目となるためである。

2008年 06回
2009年 05回
2010年 05回
2011年 05回
2012年 04回
2013年 06回
2014年 03回
2015年 00回
2016年 04回
2017年 04回
2018年 06回(07月24日07:30現在)

北海道東部方面に対しては2017年12月に地震調査委員会がM8.8クラスの巨大地震が切迫している可能性があると指摘したことから(関連記事)択捉島南東沖における地震発生数の増加が懸念されるが、千島海溝沿いで起こり得る大地震の中でも、択捉島沖は非常に高い確率であるため、今後の動向には十分注意しておく必要がある。

地震本部は千島海溝沿いにおける大地震を「M8.8程度以上」の「超巨大地震(17世紀型)」「7~40%」以外にも9つの類型で示しており、択捉島沖はそのうちの3つに含まれている。

「色丹島沖及び択捉島沖 M7.7~M8.5前後 60%程度」「ひとまわり小さいプレート間地震 色丹島沖及び択捉島沖 M7.5程度 90%程度」「十勝沖から択捉島沖の海溝寄りのプレート間地震(津波地震等) Mt8.0程度 50%程度」だ。

特に「90%程度」は千島海溝沿いで想定される大地震の中でも最も確率が高いことから、こうした場所で2018年に地震が増加傾向にあるという点を忘れるべきではないだろう。

類似5事例いずれもその後北海道東部でM5以上

次に今回の震源位置「北緯44.6度/東経148.3度・深さ約140km」について見てみよう。択捉島南東沖で約90年間の間に発生してきた250回強の有感地震の中で、今回と同じ「北緯44.6度/東経148.3度」で起きていたのは1989年01月30日のM5.4・震度1の1回のみ。

この時の震源の深さは気象庁の震度データベースに「0km」として登録されているため、深さについてはわからないが、その後国内でどのような地震が発生していたか調べてみると、5日後の1989年02月04日に北側に当たる宗谷東方沖でM5.1・震度1という珍しい地震を引き起こしていた。

そこで次に、今回の震源位置に近い場所で起きていた類似条件地震(深さ100km以上)5回について調べてみると、いずれのケースでも択捉島南東沖が揺れてから1ヶ月以内に北海道の東部方面でM5以上が起きており、中にはM7を超える大地震が起きていた事例も含まれていることがわかった。

今回の震源近くで発生した同じようなM5以上の深発地震5例について見てみると、1976年11月には3週間後に同じ択捉島南東沖でM5.1・震度2、1996年02月の場合だと半月後に北海道東方沖でM6.2・震度1、1999年01月のケースでは翌日に北海道東方沖でM5.0・震度1、2週間後に再び北海道東方沖でM5.5・震度2が起きていた。

また今年に入ってからも03月05日に択捉島南東沖でM5.5・震度2が発生していたが(深さは気象庁が約90km、USGSが104kmと計測)、この時も2日後に千島列島でM5.8・震度1が観測されていたのだ(関連記事)。

更に1973年02月のケースでは10日後に千島列島でM7.2という大地震が起きており、その4ヶ月後にはM7.4の根室半島沖地震に繋がっていった。

こうした事例からは北海道東部方面でまだM5以上が発生する可能性が高い、と考えた方が良いだろう。

シグナル出ていた北海道M5以上

尚、今回の択捉島南東沖M5.0についてはシグナルも出ていた。07月06日にカムチャッカ半島付近でM6.1が起きた際、過去の類似地震とその後の傾向から北海道におけるM5以上が複数回発生する可能性を紹介していたが(関連記事)、今回の地震は07月16日の日高地方東部M4.9・震度4に続く該当地震であったと言える(関連記事)。

また06月11日に浦河沖でM3.7が発生した時にも、同位置における過去事例4例中3つでその後M5以上が連発していたことから、北海道における続発地震に注意を促していた(関連記事

北海道に対するシグナルはまだある。04月14日と04月24日に根室半島南東沖でM5以上が連発した際に、根室半島南東沖におけるM5以上連発が過去に1968年の十勝沖地震(M7.9)の3ヶ月前、1982年の浦河沖地震(M7.1)の4ヶ月前にも見られていたことから、今後北海道で強い地震が起きる恐れがあるとしており、現在その期間中なのである(関連記事)。
 


 

※画像は気象庁より。


「地震ニュース」では地震の分析と過去データからの予測・前兆情報を全てオリジナル記事でご提供。新着記事配信登録でいち早くどうぞ。


follow us in feedly

読者アンケートにご協力下さい。読者アンケート
現在の予測情報はメインメニューから「地震予測カレンダー」を参照して下さい。

当サイトの著作物は無断転載・使用を固く禁じています。またリライトと判断される行為についても固くお断り致します。各種Webサイト・掲示板・動画・スマートフォンアプリなど形態を問わず権利侵害行為に対しては著作権法及びその他の法に基づき厳正に対処します。「無断転載禁止」をご覧ください。


Pocket

-国内地震, 地震予測, 発生地震
-, , , , ,